ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

自分で守る

2012年12月29日 | メッセージ
震災で自らの判断で避難し、生き残り、
その上、祖父母や親を説得し、
大人の命までをも助けた
子どもたちの記録
「釜石の奇跡」という番組が放送されていました。

地震直後の釜石市小・中学校の
子どもたちの避難行動を再現したアニメや
振り返るインタビューをNHKで見ました。

その中に、釜石市の防災教育に携わってきた大学の先生が
子どもたちに教えていた3つの教訓が出てきました。

1.想定にとらわれるな

亡くなった人の多くは、津波の想定範囲外に居た方々だそうです。
多くの人々が想定にとらわれてしまったからだと言います。

想定にとらわれた大人を説得して、
大人の命をも救った子もいます。

2.最善を尽くせ

3.率先避難者たれ

人は危険にさらされても、
自分だけは大丈夫だと思い、避難出来ない傾向にあるので、
大学の先生は、子どもたちに率先して避難する人になりなさいと教えていたのです。

また、防災授業で見たスマトラ島沖地震の映像や
人が50センチの津波でも容易に流されてしまう映像が
子どもたちの正しい判断を促したようです。
それから、子どもたちは、平時からどこにどんな危険が潜んでいるか知っていました。

このことは、教育、知ることの大切さを教えてくれています。

もう一つ、みんなの命を救った教訓「津波てんげんこ」。
津波の時は、バラバラに逃げろという東北に伝わる教訓。

自分の命は、自分で守れ
逃げれば、必ず家族に会える。

一人一人が自分の命を守る姿勢と
家族がお互いを信じる信頼があったから、
それぞれがお互いを探すことなく、
素早く避難出来、自分の命を守れたのです。

「津波てんげんこ」は、
自分の身は、自分で守ろう、
お互い信頼しようという教訓なのです。

主体性、自主性、絆。

避難に関してだけでなく、
あらゆる場面で、
今の日本に大切なことをカウンセリングでも感じます。

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