ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

泣いても来てくれない、物理的に居ないという不安は一生続きます

2018年11月04日 | こころの子育て
小学校中学年のお子さんが一人で留守番していると聞きました。

私の小さい頃には、放課後に両親共働きの家庭のための留守家庭がありませんでした。

小さな子どもにとって、一人で留守番するのは心細く、寂しく、怖いものです。

留守家庭や祖父母…何らかの形で安全な人に預けて、小学生くらいまでは、子どもを一人にしないようにしましょう。

愛着形成には、泣いても来てくれない、物理的に居ないというのが良くないです。

愛着アタッチメントとは、個体がある危機的状況に接し、あるいは、そうした危機を予知し、恐れや不安の情動が強く喚起された時に、特定の他個体への近接を通して主観的な安全の感覚を回復、維持しようとする傾性(数井・遠藤2005)

アタッチメント安定に必要な親の態度 は3つ。

①近接可能性(accessibility)
物理的に居ない、泣いても泣いても来てくれないというのは、良くないです。
連絡がとれ、話がらできる準備があること。

②応答性(responsiveness)
共感的に反応してくれること。

③利用可能性(availability)
アタッチメント対象が慰めてくれる、味方であるという信頼感


子どもは、親に安全な避難場所として
守って欲しい
慰めて欲しい
大好きって受け止めて欲しい
気持ちを落ち着かせて欲しい

子どもは、親に安全基地として
色んなことをするから
見守って欲しい
手伝って欲しい
一緒に遊んで欲しい
すごいって見てて欲しい

つまり、親は、子どもの避難場所であり、送り出してくれる存在であることが大切です。

安心、安全でなければ、不安を抱え、これは一生影響があると言われています。

いつだって:
子どもより大きく、子どもより強く、子どもよりかしこく、そして優しい存在でいよう。

できるのときは:
子どもの要求に応えよう。

必要なときは:
毅然と対応しよう。

ダビッド オッペンハイム著
「アタッチメントを応用した養育者と子どもの臨床」
ミネルヴァ書房
より一部引用
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