ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

子離れ 親離れ

2013年07月17日 | こころの子育て
「子離れ」って、難しいですね。
子どもに依存する母親が増えました。
夫婦関係が上手くいってない、ことが、大きな要因になっているのかなあと思います。
他には、どんな理由があるのでしょうか?


言うこと聞かないパートナーより、
言うことを聞く子どもに期待するのは、自然なのでしょう。

私たちが、知っておかないといけないのは、
親が子どもを離そうとしないと
子どもは、一人立ちすることへの不安が大きくなり、
「親離れ」が困難になります。

夫婦関係は、重要ですね。

パートナーとの関係を見直しつつも、
子どもが親離れして欲しいと願い、
目標を18歳なりに決めて
意識しながら、子育てすると、
親が子どもに依存しなくなるのでは?

ニートが増えている原因には、この親側の問題に加え、
子どもの側の発達過程にも問題があるようです。

親離れするためには、子どもの反抗期が大切です。
それに、加えて、親友の存在が大切。

そのためには、小学校時代のギャングエイジが大事だと言われています。

ギャング ・エイジとは、
小学生になると、子どもはそれまで以上に友だちを求め、
友だちと遊ぶことに生きがいを感じるようになります。
特に3年生頃からは顔ぶれの決まった5~6人の友達と結束の強い集団を作り、
親や教師の保護や干渉から逃れて、
活発に遊ぶことに情熱を燃やすようになってきます。
この時期のことを児童心理学では、ギャング・エイジと呼びます。
秘密基地など親に内緒で、やってはいけないことをすることから、
ギャングと名付けられていて、6年生頃まで続きます。

子どもはこの集団的な遊びに熱中し、楽しむだけでなく、
その中で社会的なルールや人間関係のとり方、
責任を果たすことや協力することの大切さ、
思いやりの心や我慢する力などを身につけます。
ジャイアンがいたり、スネ夫がいたり、のび太がいたり…。

子どもは段々仲間を強く求めるようになってきます。

ところが、子どもというのは、
最初は自己中心的で、自分勝手な面が少なくありません。
しかし、それでは仲間に受け入れてもらえません。
この心理的な葛藤が子どもの社会化を促します。

だから、3年生頃に始まるギャング活動は、
子どもが将来、社会人になっていくためにとても大切な体験だと言われるのです。

ゲームばかりは、やはり、良くないし、
また、大人が管理するスポーツクラブや塾ばかりでも
ギャングエイジ体験は、出来ません。
こうして、初めて親との心理的離乳が可能になります。

「心理的離乳」

心理的離乳とは、発達段階(青年期)においての用語。
子どもは、青年期になり、それまでの両親への依存から離脱し、
一人前の人間としての自我を確立しようとする心の動きのこと。

第2反抗期とも言われ、
親との葛藤・親への反抗といった強い分離不安を伴うもので、
精神的に不安定になりやすい。

甘えの雰囲気の強い家庭では、
様々な家族問題を引き起こしたりするが、
同じ苦悩を共有する友人との相互依存関係を通して、
漸次的に克服されていくと言われています。


コメント (4)
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