ケルビム&KHSでゆくフォトマップブログ/自転車で巡る阪神間の道と街

テーマは「No bike no life」ということで、自転車を巡って過ぎゆく日常を書き綴っていくブログです。

吉備自転車道 (一般県道岡山総社自転車道線)

2013-03-21 17:32:42 | 自転車道(サイクリングロード)


3月20日(水)の春分の日に、仕事関係の研修会が岡山にあったので、その機会にブルベで同行したおしょうさん(同業なので)と一緒に倉敷や岡山方面をサイクリングしてきました。そこで見つけたのが、吉備自転車道(一般県道岡山総社自転車道線)。写真のようにMAPもしっかりしているし、岡山市近辺の名所、旧跡などを巡れるとあって、さっそくこの道を辿っていくことにしました。久しぶりの自転車道レポートです。スタート地点は岡山県総合グラウンドの北西の角にあるこの看板。


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スタートしてしばらくは国道53号線の南側の歩道上のルートを西へ進みます。交差点で国道の北側の歩道に渡り、京山中学校の前を通る小道を通ります。




国道を離れ、笹ヶ瀬川沿いの道がルートになります。青い看板と木の門柱が目印になっています。




吉備自転車道には、このように部分的なルートを詳しく示した看板があるので迷わずに行けます。




赤と青のケルビム揃い踏みですね。この後しばらく吉備路は川沿いの穏やかな道を行きます。天候はイマイチですが、穏やかな田園風景が広がります。




終点の総社までは21㎞。そこに至るまでの名所の距離まで看板に記載されています。こういう看板がちらほらと立っているとサイクリングロードを走っているという気分が盛り上がってきますね。




川沿いの道を離れ、住宅地の中を入って行きます。




すると、そこに現れたのは吉備津彦神社。立派な山門の前で記念撮影。




早咲きの桜の木を脇を走っていくと今度は・・・




吉備津神社が現れます。先ほどの吉備津彦神社は備前の国の一の神社、吉備津神社は備中の国の一の神社という区分です。ただし、吉備津神社は官幣中社なので、國幣小社の吉備津彦神社よりも各上とされます。




岡山といえば、「桃から生まれた桃太郎」のおとぎ話が有名ですが、吉備津神社は桃太郎伝説の起源とされる「大吉備津彦命」を祀っています。この大吉備津彦命がこの地を支配していた豪族「温羅」を打倒し大和政権の拡大に貢献したことが、桃太郎伝説として後世に語り継がれるようになったとか。




この神社の本殿及び拝殿は国宝に指定されています。




吉備津神社を後にすると今度は田園風景の中の道を北に向かって進んで行きます。




山陽自動車道と岡山自動車道が交差する岡山JCT下付近で、「吉備路自転車道」と「吉備高原自転車道」が交差します。これまで走ってきた吉備路自転車道を離れて、吉備高原自転車道に入ります。その沿道に、歴史の分岐点となった重要な旧跡があって是非そこに立ち寄ってみかたったのです。




それは、備中高松城跡。羽柴秀吉の高松城の水攻め、中国大返しの発端となった場所です。




公園の敷地内に資料館があったので雨宿りついでに立ち寄ってみました。




史料館内の様子。こじんまりとした室内ながらも、秀吉の高松城の水攻めに関する史料がずっしりと展示されていました。




展示物を興味深く見ていると、この資料館の職員のおじさんから、秀吉の水攻めに纏わる歴史の講義を何故か受ける羽目に・・・。もともと歴史好きの私からすると、既に知っていることも多くありましたが、知らなかったことも色々と教わりました。その一つがこの写真。1985年、梅雨の大雨で高松城付近一帯が水没した際の写真です。今は秀吉軍が水攻めのために作ったとされる堤防のほとんどは消失していますが、堤防がなくともこの一帯は写真のように水が溜まりやすい地勢にあるとのこと。つまり延長数キロの堤防を作るというような土木工事をせずとも大雨さえあれば、自然に写真のような洪水の状態になるということで、太閤記に記されているように、近隣あるいは隣国の農民から大量の土嚢を大金で買い上げるといった威勢の良い話は創作ではないかということでした。なるほどなるほど。あり得る話だなぁという感じ。

資料館の職員さんから「ちょっとコーヒーでも飲んでいかんか」と勧められましたが、先を急ぐのでと失礼をして資料館を出ました。時間があればもっと色々なことを訊いてみたいところだっただけに残念でした。




高松城跡を後にして、ふたたび吉備路自転車道を走ります。田園風景の中に忽然と現れる広大な敷地と立派な五重の塔。絵になる風景です。




小雨の降りしきる中、この風景を写真に納めようとする方もいましたが、なるほど、頷ける良い景色です。




自転車道はその後、総社駅へと向かって住宅地の中を走り抜けていきます。自転車道も分かりやすい道ではなく、標識がなければただの歩道のような感じなので路を見失いそうになりますが、シンプルに真っ直ぐに進んで行きます。




そして総社駅手手前の交差点で終点。路の途中の標識や案内板はすごく丁寧なのに起点の場所がすごく分かりにくく、しばらく総社駅の周辺をぐるぐると探しました。折角の良い自転車道なので、もう少し目立つ標識や地図を掲示して欲しいものです。


コース名   : 吉備路自転車道(一般県道岡山総社自転車号線)
始点     : 岡山県総合グラウンド
終点     : JR総社駅前
距離     : 22.1㌔

コースの評価



交通量 [S]

スタート地点の岡山県総合グラウンド周辺は国道沿いを走るので交通量は多いので自歩道を走りましょう。その他、大部分は自動車通行不可の道です。集落の中を走る時は普通の車道や歩道となるので車通りはありますが、ほとんど車とは出会いません。吉備彦神社や吉備神社は観光名所なので車や歩行者に注意。

路面状況 [A]

土手の道や田園のなかの畦道がほとんど、一部住宅地の中を走る道ですが、路面状況は良好。

安全性 [A]

路は幅が狭く、コーナーが多いので、路面が濡れている時には転倒注意。

信号機 [A]

スタート地点、終点の総社駅周辺のみ。田園地帯を走る時にはほとんど信号はなく快適。

エイド [D]

国道や大きな県道に出るとコンビニや食堂などがありますが、自転車道沿道には自販機くらいしか補給はありません。

景観 [B]

岡山市街地からすぐ北の地域は一面の田園風景。山沿いに昔ながらの寺社や古墳が点在し、それらを結ぶように自転車道が繋がっているので、のんびりと吉備の国のどこか雅な田園の景色を楽しみながら走ることができます。

用途 [ポタリング] 

吉備の国の穏やかな風景をゆったり楽しむのに最適な自転車道。道はコーナーが多く分かりにくいところもありますが詳細な標識に助けられながら道を辿ることができるでしょう。ほとんど平坦な道のりなのと、車通りの少なさから老若男女誰しもが楽しめる道です。岡山市に来る際には一度は通っておきたい自転車道です。

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