ケルビム&KHSでゆくフォトマップブログ/自転車で巡る阪神間の道と街

テーマは「No bike no life」ということで、自転車を巡って過ぎゆく日常を書き綴っていくブログです。

GW企画。大台ケ原、熊野三山を巡る紀伊半島縦断ツーリング2日目

2013-05-06 06:47:45 | ツーリング


GW企画、大台ケ原と熊野三山を巡る紀伊半島縦断ツーリングの2日目です。1日目は、大台ヶ原と熊野三山の一つ「熊野速玉大社」詣でを終えました。しかし、ガーミン故障は昨晩の夢ではなく現実でした。スイッチを入れると起動するのですが途中でダウンしてしまうのです。地図はおしょうさんのスマホと、コンビニに寄って地図を確認しながら進むしかありません。

2日目の早朝、熊野灘に立つ陽柱を眺めながら新宮市から那智勝浦へ移動します。

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那智勝浦から、那智の滝、那智大社を目指して山間部へと入っていく道を進みます。




海岸沿いからは緩やかな登りだったのですが、那智の滝が近づくにつれて勾配の急なヒルクライム。




那智の大滝に到着しました。人生初の那智の大滝です。圧倒的な緑の深さと滝の落差、莫大な水量、しばらく見惚れてしまいました。いや~来て良かった。




この滝が今までに枯れたことはないのかな?この水量を流し続けるって環境的に一体どうなっているんだろう? 見てるだけで様々な疑問が浮かびます。




杉の巨木が立ち並ぶ飛瀧神社の杜。




西国三十三か第一番札所となる、青岸渡寺。




そして、熊野三山の一つ「那智大社」への参拝。




那智といえば「滝」、「那智大社」、そして、「那智の黒飴」。この黒いソフトクリームは「那智黒飴ソフト」です。食べてびっくり本当に那智の黒飴の味がしました。こってり甘味の濃い美味しいソフトでした。ちなみにおしょうさんが食べたのは「梅ソフト」。こちらも梅の味が濃厚でとても美味しかったそうです。




那智の大滝、那智大社参拝を終えて、再び新宮市に戻ります。ここからは熊野川沿いに走って、熊野大社本宮や十津川を目指す予定ですが、熊野川沿いに走る国道168号ではなく、対岸を走る県道を行くことにしました。県道の方が交通量も少なく、景色を楽しめそうだからという理由でしたが、これが間違いでした。




ダイナミックな流れの熊野川のすぐ傍を行く道。車は通らないし、道も綺麗で最高でした。




浅利の里キャンプ場で綺麗な滝があったのでゆったり撮影タイム。

しかし、この先、今まで走ってきた県道は道路崩落のため「全面通行禁止」となっています・・・。 

これまで1時間以上かかって熊野川沿いを走ってきたのですが、途中で熊野川を渡って国道へ出る橋もなかったし、地図を見ても、この県道を迂回して先に進む道もない。

つまり1時間かかってやって来た道を元の場所まで戻るしかない!?




いやいや、元の場所まで戻るなんて時間ロスが甚だしい。とりあえず、崩落現場を見てみようと、先に進んでみると、道路がまるで滝の一部と化しているかのように流れ去っていました。




諦めきれない私たちは熊野川の河原に降りて、川を渡れそうなポイントはないかと探ってみたり・・・。でも流れが急だし、狭い箇所といっても深みがありそうなので川を渡るなどとても無理。確実に溺れてしまうでしょう。




ようやく諦めが付いた我々は泣く泣く来た道を引き返して、元の新宮市街地へ。




時刻はもう12時前。予定では熊野大社本宮を過ぎて十津川へ向かって走っている筈・・・。しかし現実は1日目終了時点と同じ場所。予定変更を余儀なくされるどころか、暗くなる前に山間部の道を抜けられるのだろうか・・・。不安が頭をよぎりつつ、気を取り直して昼食にご当地名物のさんま寿司を食べて気合注入です。




熊野川右岸を走る国道168号線を北上します。アップダウンはそんなにないし、交通量も思ったよりも少ないし、スイスイと進んでいく感じ。クネクネ道だった対岸の県道より楽に走れてしまいます。こんなことなら最初からこちらの道を・・・・。




対岸に途中撤退を余儀なくされた道路の崩落現場が見えました。どえらいことになっていますね。あんな所の近くまで行っていること自体が危険でした。




国道を快調に走って、熊野本宮大社に到着しました。大きな八咫烏の幟が印象的です。ただ今の時間、13時半ごろ。時間に余裕ありませんが、せっかく来たので参拝しない訳にはいきません。




本殿の入口ですが、参拝の方が行列をなしていました。熊野は山野もダイナミックですが、本宮も何もかも巨大です。




長い行列に並んで参拝するだけの時間がないので、遠く離れた場所から参拝をしました。由緒正しい日本の佇まいという雰囲気を感じます。熊野の山川草木の力を象徴しているかのようです。




熊野大社を去り、十津川へと向かいます。十津川~熊野大社本宮間の国道168号線はバイパス工事が盛んにおこなわれていて、谷を突き進む巨大な橋と山を穿つトンネルで、矢のように一直線に走って行くことができます。




とは言え、ずっとパイパスが続いている訳ではなく途中からは、山肌を縫って走る道になります。十津川がすぐ傍を流れているのですが、すごい高度の谷底をずっと隣に眺めながら走る道で下り道は怖さも感じるほどです。




十津川郷に入りました。川の水量が多過ぎて川というより湖という感じになっています。




道の駅「十津川郷」で休息。名物のこんにゃくを食べながら休憩を取りましたが、この時点で16時。山間部を脱して紀ノ川沿いの町五條までは残り60㎞の道のり。初めて通る山間部の道を暗闇の中で走るのは流石に避けたい事態ですね。




ガーミンが使用不能ということで、走行速度が分からず、ペースが下がってしまっていたようです。それと気に入った風景があると写真撮影もいていたのでそれがペースダウンの要因になっていました。しかし、これからは時間との戦いなので、スピード重視で走ります。これまでずっと私が先頭を走っていましたが、10分おきに先頭交代をしてペースを上げて走ります。




道の駅から約35㌔の猿谷ダムで小休止。「猿」だけに可愛いお猿さんがベンチに座っていますね。このダムでもダムカードをゲットしました。




十津川以降の国道168号線はずっとアップダウンの連続。少し登ってトンネルを潜って坂道下ってまた登り。ところが今度の登りはずっと長くひたすら続く登り。きっと名前のある峠道なのだろうと思って帰宅してから調べると「天辻峠」という由緒ある峠でした。




峠を登り終えたところにある道の駅「吉野路大塔」。天体観測がこの場所でできるという特徴のある道の駅です。ずいぶん西日が差してきましたが、ここからは紀ノ川まで20㎞ほど。しかもこの天辻峠を下る道が続くので、ここまで来れるともう一安心という感じです。




天誅組は、幕末に土佐藩浪士を中心に結成された討幕勤王組織ですが、幕府軍に全滅させられてしまいました。そんな天誅組の本陣跡が天辻峠にありました。




紀ノ川沿いの五條市にはなんとか明るいうちに辿り着きました。そこから車を留めてある大淀町まで川沿い平坦の路をおよそ10㌔の距離。これまでの疲れを癒すかのようにゆっくりと走ってゴールに着いた時にはもう真っ暗。

今回のツーリングは色々とありましたが、目的の大台ケ原ヒルクライム、熊野三山詣で、そして紀伊半島山塊の緑を多分に浴びることができました。そして何より大きなトラブルもなく(ガーミンは自宅に戻って調整した結果復旧しました)帰ってこれたことが何よりで、久しぶりの宿泊ツーリングを満喫できました!

2日目のルート



走行距離 : 214㎞
走行時間 :約12時間 
獲得標高 : 2755m

2日目の大幅な予定変更もあって、合計獲得標高は6000㍍に達しませんでした。