カッパの女房

縁あってASDのカッパさんの嫁になりました。
カッパさんの飼い主・・・いや嫁として日々修行中です。

カッパさんの母ちゃんから強制されたこと

2018-08-17 09:48:08 | 残念な出来事


先日、知り合いから葡萄をもらった。

箱に入った巨峰を4つも!!!

カッパさんと私二人では量が多いので、

カッパさんの実家に持って行くことにした。

ところが母ちゃんはいらない、と断ってきた。

なぜなら、義妹キヨちゃんの友達の“まっちゃん”が大阪に遊びに来ると言う。

その時にまっちゃんは葡萄を持って行くとほのめかしたらしい。

母ちゃんから

「今回、カッパとフクちゃんにも葡萄を持ってきてくれるから、

(本当は受け取ってないけど)受け取ったテイでまっちゃんにお礼言ってね」

と私は命じられた。

えーーー!!

なんでそんな小芝居する必要があるの?

わけわからーん!

でも言いつけは言いつけだ。

母ちゃんがまっちゃんの電話番号をこちらに連絡してきたので、

しぶしぶ電話してお礼を言うことにする。

宣言しておくが私は義妹の友人であるまっちゃんとは面識はない!!

向こうからしても私の存在すら頭にないだろう。

私は葡萄を貰ってないのに、葡萄のお礼を言わねばならない。

なんと理不尽なことか・・・。

「イヤです」

その一言が言えたらなぁ・・・。


さて腹をくくって電話をかけた。

そして相手が出た瞬間に気づいた。

私はまっちゃんの本名を知らない。

もしもし・・・と不審そうな相手の声。

そうだろうね、知らない番号だもの。

「あ、う・・・あの私、キヨの義姉のフクです。あの、まっちゃんさんの電話でしょうか?」

言っちゃったよ、まっちゃんさんって!

まっちゃんさんってね。

「あぁ・・・はい」

「この度はおいしい葡萄をわざわざ持ってきて頂いてありがとうございます」

「・・・」

「あの・・先ほどいただいのですが、すごく甘くておいしかったです」

「はあ・・」

「わざわざお気遣いいただき本当にありがとうございます」

「あぁ・・いいえ・・・」

「あの・・・それでは失礼します」

「はい・・失礼します」

こんな感じの、たまらなく苦痛でぎこちない会話が続いた。

相手も困惑しているのが息遣いでわかる。

電話を切ってから『やってもたっ!!』と後悔した。

今、自分はものすごく非常識なことをやらかした!

相手が自分だったら、どんなに迷惑だったろうに。

喜んでもらったと風の噂で聞くだけで十分ではないか?

しかし、義母が「やれ」と言うことを嫁はどうやってはねつければいいのか?

きっと「電話した?」って確認してくるに違いない。

電話したってウソをついてもすぐバレる。

この場合の正解は何だろう?

私はすぐにキヨちゃんに連絡して、自分の不作法を報告した。

キヨちゃんはすぐにまっちゃんに連絡してフォローしてくれたようだ。

やはり、最初にキヨちゃんに相談するべきだったのだ。

そうすれば、母ちゃんに

「知らない人からの電話は警戒すると思うので礼状を書きます」

と言えたかも知れない。

今回は義妹のキヨちゃんも気分を害したに違いない。

私も、誰かが自分を飛び越えて友人に直接連絡されるのは嫌悪感がある。


母ちゃんたちの時代の人たちは、

自分の身内がいかに礼儀正しいか、いかに自分の教育が行き届いているかを

周囲に誇示したがる。

しかし、当事者にとっては非常に迷惑千万なのだ。

人を言いなりに動かすのは、貴族のお遊びのようなものだ。

カッパさんに今回の件を涙ながらに報告すると、

「そやねん。うちの母親の言うこと聞くとろくなことが起らへん」

と、ヌケヌケとほざいた。

「ま、フクちゃんも今回の事でいい勉強したな」

とまるでタバコの煙を苦々しく吐出すように苦笑した。(タバコは吸ってないけどね)

そんな慰め、いらんし。

テメエの母ちゃんのおかげでとんだ恥かいたし。

もう二度と母ちゃんの口車には乗らない。

今度指図されたら

「今の時代、知らない人からの電話は警戒するようなので・・・」

と『今の時代』を強調して

もうあなたたちの時代のやり方は通用しないのよ、

と暗にほのめかそうと思う。


嫁と姑の間には深くて暗い河がある~

♪ローエンロー、ローエンロー。振り返るなローロー

↑歌える人はうたってね

コメント
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