おかあさん おかあさん
そっと呼んでみる
大人になっても 遠くはなれても
あなたはいつも 青い空
淋しさも 悲しみも
みんな すいとってくれる
何もいわないで
じっとこらえていたとき
すぐわかってくださった
おかあさん
おかあさん おかあさん
そっと呼んでみる
うれしいときは
誰より喜んでくださいました
おかあさん
忘れててごめんなさい
私のおかあさん
一人で大人になった顔してみたって
ふと呼んでみたくなる
おかあさん
ふと呼んでみたくなる
おかあさん
作詞は江間章子さんで、作曲は中田喜直さんということは、「夏の思い出」と同じコンビなんですね。
矢野さんのカバーを聴かなかったたらこの歌の存在は知らなかったです。
どうやら「こんにちは赤ちゃん」路線だった当時の梓みちよの持ち歌だったらしい。
知らなかった。
しかし江間章子さんは品がいいね。「誰より喜んで“くださいました”」だもんね。
こういう敬語がさりげなく出てくるって、きっと名家のご出身なんでしょうね。
教育もしっかりなさってたんでしょうけど、「淋しさも悲しみも みんな吸い取ってくれる」って、これぞ母親の鏡ですよね。
自分の母親はこんな“おかあさん”じゃなかったですが、
せめて、自分は(今からでも)こういう母親を目指してゆけたらと…思います。
最近「トイレの女神様」だったっけ?あれ?イマイチ知らないんだけど、
おばあちゃんのことを歌ってる歌がありますよね。
あの、おばあちゃんは草葉の陰で喜んでいるでしょうね。
あれって、立派な先祖供養だと思います。
「おばあちゃん」にしろ「おかあさん」にしろ、孫や子供に感謝されるなんて、本当に果報者ですよね。
人生の目的って、こういうのじゃないかなって、この年になって思います。
エリザベス・キューブラー・ロスも言ってたけど、
「この世に残せるものは愛だけ」だそうです。
身体だって借り物なんですよね。絵画とか芸術品で残せるものはあるけど、
それだって、愛がこもってないものは廃れていくんですもんね。