寺田本家24代目のブログ

寺田本家の24代目当主の発酵日記。
心を込めた自然酒造りや発酵の里へをめざす町おこしへの取り組みをご紹介しています。

いよいよ稲刈り

2005-09-14 10:17:17 | 酒造り

(赤ひばりの稲穂)


いよいよ寺田本家でも稲刈りが始まりました。
ゴールデンウィークの頃に田植えをした稲がすくすくと育って実りの季節を迎えることができました。

作付けされたのは、美山錦が9反・赤ひばりが3反・こしひかりが3反。
無農薬で稲を栽培する上で一番大変なのは、何といっても草取りです。
今年も梅雨の頃、雨のない日は毎日のように蔵人そろって田んぼに入り草取りをしました。

今年は東京・御茶ノ水のエコロジーショップがいあもお客さんを募って草取りに来てくれました。
そのときの様子


美山錦は粒の大きな酒米です。あまり粘り気が無いので食べるには美味しくないけど、粒が大きくて、デンプン質が中心に集まっているのでお酒を仕込むのでとても適したお米です。
美山錦は五人娘を仕込むときに使用されます。

赤ひばりは古代米です。古代米は品種改良技術が発達する以前の品種です。背が高くなるので倒伏しやすく、そのためにあまり作られなくなった品種ですが、とても良いお米です。鳥さんたちに食べられないように、籾の先っぽに芒(のぎ)と呼ばれるとんがり毛がでてます。赤ひばりという名前ですが、赤米ではありません。籾がらが赤茶けているので赤ひばりと呼ばれているのかもしれません。
赤ひばりは発芽玄米酒むすひを仕込むときに使用されます。

コシヒカリはご存知のとても美味しい飯米です。
コシヒカリも発芽玄米酒むすひを仕込むときに使用されます。



(コシヒカリの稲穂。この間の台風でちょっとたおれた倒れたけどよく実ってます)



寺田本家ではそのほかにも、宮城県の山間部に田んぼを借りて亀の尾というお米を実験栽培しています。

その全部を合わせても一年の酒仕込みに使うお米の約10分の1ほどです。
残りの9割は近所の農家さんに契約栽培で作ってもらっています。全てのお米が顔のわかる生産者さんに作ってもらっているのです。オーガニックな関係ですね。
農家さんたちにお会いしたときにいつも思うのですが、皆さん笑顔が素晴らしいんです。

農家さんが一粒一粒丹精込めて作ったお米を使わせてもらってお酒を醸します。その農家さんの心意気に負けないような良いお酒を醸していきたいとおもいます。農家さんたちの素晴らしい笑顔を、お客様につなげていくようなお酒を造っていければ最高です。



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