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WindowsCE FAN/Windows Phone FANのウェブマスター日記 2007年~2011年版です
Windows Phone FAN日記









電話の普及には 44年間。スマフォは?
ひかりTVの衛星劇場で放送されていた「20世紀の目撃者」を見ました。
1999年の番組です。
この中に「電話」がテーマで取り上げられていたのですが、こんな感じ。

1876年 グラハム・ベルが万国博覧会に電話機を出展
1877年 日本に電話機を輸出 (Wikipedia)
1878年 電話会社が 148社開業 (Wikipedia)
1906年 増幅器の開発
1915年 米国大陸横断 通話が実現
1920年 一般家庭へ普及

この年表を元に、少し脳内で想像してみると。
1876年に電話機が発明されるとすぐ、日本に電話機が輸出されています。
そして、2年後には 148社もの電話会社が誕生しています。

おそらく方式はシンプルでマネがしやすかったのでしょう。
それを見て、地域ごとにいろんな人が会社を作って、電話サービスを始めたようです。
ちょっと前のインターネットサービスプロバイダみたいな感じで、人気の地域だといくつもの電話会社が選べた可能性もありますね。
電話がない時代の話なんだから、『電話というサービスがある』という事実が伝わるのには、口コミや、郵便などの方法をとる必要があったと思われます。

その間も、ベルの会社が軽い銅線を使った電話網を、全国に張り巡らせていきました。
全米を 10~30m 間隔で電柱を立てられていったようだ。
広大な無人のエリアに、電柱を立てて、銅線を張り巡らせていくというのはすごいフロンティア・スピリットな感じ。どのくらいの速度と費用で、電話網を作ったのだろうか。

電話網の構築は、東海岸からはじめたところ、デンバーで信号が弱くなって通話が不可能に。
その必要性から、1906年に増幅器が開発され、全米への展開が可能になった。
そう考えると、増幅器というのはすごい技術だったに違いない。
しかし、方式の発明から、この増幅器まで約30年かかっている。
これって詰まるところ、同じ電話機と言っても地域でのみ使えていた時代から、一時代過ぎて、大陸間で使えるようになったんでしょうねえ。
電話からインターネットになったような変化があったかもしれない。

増幅器の発明からさらに9年。
米国大陸横断通話が可能になったのは、1915年のこと。

その後、第一次世界大戦での採用を機に一気に広がり、1920年代には一般家庭にも普及していきました。1915年から5年程度かかって、一般家庭でも使えるような価格帯になり、それから 10年程度を経て一般家庭に普及したんでしょうねえ。

そこから考えると今のスマートフォンの普及速度とかはやっぱり速いなあ。
[ ニュース ] / 2010-09-28 00:05:21 コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




スマートフォンを水没させたら、ヨドバシへ駆け込め
iPad のマガストアを使うようになって 3か月。すっかり週刊コミック誌以外をリアル店舗では買わなくなったのだが、久々に週刊アスキーを購入したのだ。そこに紹介されていたのが、この水没ケータイの復旧サービス。

なんでも、いくつかのヨドバシカメラの店頭に配備されており、水没ケータイを入れて、待つこと 30分。見事に復旧すると、手数料として 1,000円支払うというものだ。復旧しなかった場合には無料と言うのが傷心に優しいと言えるだろう。

細かい Tips としては、水没に気がついたら、できるだけ早期にバッテリを取り外すのが吉。
また水没させるなら、真水に近い方が復旧確率が高いはず。
今のシーズン、海とかにポチャッとした場合は、たいていの場合、即死かと思いますので、くれぐれも注意しましょう。

私も時々 IS02 をお手洗いで落としそうになって、ヒヤッとすることがあります。

ちなみに、このサービス、先週の某ネットニュースでも取り上げられていたので、最近登場したものなのかと思いきや、ヨドバシカメラのホームページで見てみると、今年の2月から実験的にサービス提供しているものであるらしい。

■ 参考リンク
【新サービス】水没したケータイを救います!「携帯電話メモリ復旧サービス」スタート (2010年2月11日)

ヨドバシ.com-ヨドバシカメラ店舗ニュース一覧-マルチメディアakibaのニュース一覧-【新サービス】水没したケータイを救います!「携帯電話メモリ復旧サービス」スタート_1281966870018
[ ニュース ] / 2010-08-16 23:29:05 コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )




半永久的に充電のいらない単三/単四電池
最近のエコブームで、白熱球は、LED電球になり、こちらも使い捨てから、半永久的に使えるようになってきたと言われる。
エネループの登場で、乾電池は使い捨て利用から、充電して使うのが当たり前になりつつある。
それでも、エネループは内部の電気がなくなれば、機器から取り外して、充電するという手間が必要だ。

そんな中登場したのが、半永久的に充電が不要という単三/単四電池。
正式名称は、ブラザー工業の「乾電池型振動発電機」というものらしい。

● 乾電池型振動発電機 - ブラザー工業
※ 紹介のビデオがありますので、ご覧ください。

みて分かる通り、今の時点では、そんなに大きな電流を取り出せないため、せいぜい、数回振ると、リモコン操作が 1-3回できる程度のものらしいのだが、それでも、電池の取り替えが一切不要というは面白い商品特性なのではないだろうか。どの程度振ったら電流が溜まるかという点に置いても、課題はまだ大きい。ビデオを見ていただくと分かる通り、結構強く振って、それで何度かリモコンが使える程度だからだ。しかし、一度、この価値が見出されたならば、改良速度が速いのはどんな技術でも同じ。

気がつくと、リモコンを持って操作する程度の微動でもわずかな電流が生まれ、それを使ってリモコン操作ができるような機器が出てきてもおかしくない。今は乾電池の形にこだわっているわけだが、リモコンサイズをフルに使えば、もっとも面白いことができるような気がする。まったくノーマークだったが、とても面白い技術な気がしたぞ。

ブラザー工業の開発の方、ぜひ、頑張ってくださいー。
[ ニュース ] / 2010-08-14 15:11:09 コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




2010年11月稼働の東工大次世代スパコンは、日本中のスパコンの合計より高性能
「TSUBAME2.0は、Intel製CPUによるスカラー演算と、NVIDIA製GPUによるベクトル演算を組み合わせた混合アーキテクチャのスーパーコンピュータ。ピーク性能は2.4ペタフロップスとなり、これは今現在、日本国内の全スパコンを合計した性能よりも上になる。」んだそうで、すごいっすね。というか、こういうものが、Intelアーキテクチャの CPU、nVIDIA GPU で作れちゃうと言うのだからすごいなあ。メモリは、100TB、SSD が 200TB ほど搭載されているそうです。腕に自信のある自作PCマニアな人は、東工大の計算機センタに就職すると、すっごく楽しい仕事ができるのかも。

■ 関連リンク
東工大の次世代スパコン「TSUBAME2.0」:理論性能は世界トップクラス
[ ニュース ] / 2010-06-18 04:00:54 コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




『パッケージメディア』に学ぶべきこと
Gigzaineで 「ソニー幹部、販売不振の「PSP Go」が重要な役割を果たしていることを明らかに」という記事が紹介されている。これは、SCEのヨーロッパCEOへのインタビュー記事を解説する記事だが、この中に、とても気になる一説が登場する。

それが「確かにPSP Goのような機器に対するニーズはあったものの、その反面、ダウンロードだけではなく、従来のようなパッケージメディアに対する需要があることを認めなければならないと述べています。」の部分。

そもそも PSPgo は、最初 PSP2 だ、と騒がれ、その後、UMDのすべてのソフトがネットから入手できるようになる、と言われ、結局、今の中途半端な形に落ち着いてしまった結果、PSPシリーズのUMD対応機種 PSP-3000等に比べ、1/20程度の販売実績しか残せていないという。さらに、学んだ事実が、『パッケージメディアに対する需要』だったとしたら…、次のソニーの製品はどうなるの? という気が。すでに、米国のみならず、世界中で、SDメモリカードや、microSDメモリカードスロットもない、iPhone、iPad というデバイスが人気を得ているというのに、今更『パッケージメディアに対する需要』はないだろ、という気分。

実際に直接話を聞いたわけではないので、よく分からないわけだが、ヨーロッパCEOの本音が、PSPgo が不審な理由は、「ダウンロード提供されなかった、パッケージで提供されている作品」だという意味で、『従来のようなパッケージメディアに対する需要があることを認めなければならない』と言っているならよいのだが、提供形態が『パッケージ』の方がいいんだ、とすると、なんだか非常に無能なコメントに読めてしまう。

もちろん、書籍という装丁や、重み、質感を伴ったパッケージだと 1,500円 ~ 3,000円お金を払ってもらえるコンテンツが、電子書籍だと $9.99 で提供されてしまったり、1本 4-5,000円という相場のゲームソフトが、App Store 上で提供されると 600円になったり、iモードサイトで提供されると 1本 105円~315円になってしまうというのは、それはそれで課題ではある。既存のパッケージにかかっていたコストがかからなくなる分、それを値下げでユーザーに還元し、それが販売数を伸ばせば、結果的に、コンテンツ作成者の利益は損なわれないかもしれない。

しかし、日本の市場の場合には、すでに市場は縮小傾向であり、一人あたりのコンテンツ消費時間は無限に延びていくことはない。だとすると、1本あたりの消費単価を上げていくしかない。そのためには『パッケージメディアに対する需要』が持っている本質を、ダウンロードメディアの中に盛り込んだり、コンテンツそのものの中に盛り込んだりして行かなくてはならないのではなかろうか。

という問題意識と課題解決方向はおそらく間違っていないのだと思うのだが、具体的にどうしたらいいか、というと、まだこれだ! というものを見つけられていないし、体験できていないのも事実。その点では、まずはアプリや電子書籍を無償ダウンロードじゃなくて、有償で簡単に販売できるようにした AppStore については、まず最初の成功のステップは超えた、と言ってよいのかもしれない。だから、考えるのは、その次のステップなのかも。
[ ニュース ] / 2010-06-12 06:42:46 コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )




復活!? なんとアサヒビールが W-ZERO を8月3日から販売
HYBRID W-ZERO3 の販売完了から早3ヶ月。
何と、世界初! を歌うアサヒビールが 8月3日から、W-ZERO を発売することが明らかになった! すでに新しいパッケージデザインも明らかにされているぞ。これ、買います。

詳しくはこちらから

#hybrid_wzero3 #windowsphone #windowsmobile
[ ニュース ] / 2010-06-11 20:59:37 コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )




さらば VAIO X ~ モバイルノートは嗜好品か
ソニーの新しい「VAIO X」シリーズが発表された。
もっとも発表日が悪く、iPhone 4 の発表の陰に隠れて、すっかり地味な発表になってしまった感がある。

下記の記事を読んでいて驚いたのだが、VAIO X シリーズが店頭モデルをなくし、すべてネット販売のみに切り換えるのだという。

直接ソニーに取材したわけではないので、その意図は分からない。
しかし、この販売方針は、言い換えれば、量販店店頭や、楽天ショップなどで、お仕着せのモデルを売る必要はない。ほしい人はみんな VAIO X の良さを分かっているのだから、好きにカスタマイズして買ってもらえればよい。車で言えば VAIO X は、軽自動車や、普通車ではなく、スポーツカーになってしまっているということなのだろう。だから、CPU には、Atom Z530-550 という安価な CPU を使いながら単価は 97,800円、156,800円~と、強気な価格に仕上げてある。

実は今回新しいモデルが登場したら、買っちゃおうかなあと思っていただけに、このお買い得感のない、ちょっと割高だけどカスタマイズモデルという販売手法にはちょっと、購買意欲を削がれてしまった。

しかし、同じ重さの iPad が単一のお仕着せスペックで売れていたり、普段持ち運ぶならスマートフォンで十分というユーザーが増えていく中で、こうした軽量モバイルノートを購入して、あちこちでパソコンをたたくという使い方は、どんどんニッチなユーザーに追いやられていくのだろう。

そういう自分も、普段持ち歩くのは、ポメラとスマートフォンであって、ノートパソコンを持ち運ぶのは宿泊出張かつ、宿泊先で 5-8時間もの長い時間を過ごすときだけだ。去年秋の CEATEC JAPAN 2009 で「VAIO X」がすごい! これいい! と思ったのに、そのまま市場からフェードアウトしていきそうな、この雰囲気が何とも言えず寂しいような、でも、時代の変化を感じるようなそんな気分。

●VAIO X
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100608_371925.html
[ ニュース ] / 2010-06-09 16:58:33 コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




Googleフォンこと「Nexus One」オンライン販売を終了、キャリアを通じて販売、すでにタダばらまきも開始
Google が今年1月に鳴り物入りで発売した 最新版 Android OS を搭載した「Nexus One」だが、登場から4ヶ月でオンライン販売を終了すると発表した。「Nexus One」は、各キャリアが販売する Android ケータイよりも、多くの新機能、最新の Android OS を搭載したが販売は振るわず 13.5万台ほどに留まっていたという。今後、Google は同社のこれまでの戦略の誤りを正し、キャリアを通じての販売に切り替えるという。

すでに英国では、「Nexus One」はタダで販売されているとのことで、日本の iPhone と同じ状態になっている。日本でも SIMロック/SIMフリー議論などが続いているが、一般的に理解されにくいモノを、多く販売するためには手を出しやすい価格で提供したり、実際に体験できる環境を用意していく努力が欠かせないという基本的な事実を改めて浮き彫りにしたニュースだと感じた。

長い目でみて、タダ端末 + SIMロック + 長期回線契約 という状況が本当にユーザーのためになっているかどうかは分からないが、これが現実だ。

■ 関連記事
Google、「Nexus One」のWeb直販を終了へ - ITmedia エンタープライズ
[ ニュース ] / 2010-05-15 23:40:50 コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




減収減益の任天堂に、iPhone / iPad 影響か
2010年3月期の任天堂の業績は、減収減益。
最近の任天堂の躍進の代名詞になっていた「Wii」はすでに失速。
これまで圧倒的な強さを誇ってきた「NINTENDO DS」シリーズも落ち込み始めている。

しかも、iPhone が日本でも推定 250万台程度販売されたと考えられている今、普段、ゲーム機を持ち運ばなくても、iPhone 用のゲームの方が成長市場なんじゃないの? と思われているわけだ。

しかし、岩田社長が会見でコメントしているとおり、ヒット商品一つで変わる業界だし、これだけ販売数が落ち込んでも絶対的な台数は、全世界で見たときに iPhone の半数程度を確保している。iPhone は、ゲーム目的で購入するユーザーはそれほど多くないだろうが、NINTENDO DS は基本的にゲーム目的で購入する。ゲームビジネスを行う土台としてはやはり NINTENDO DS の方が大きいのではないだろうか。

といいつつ、表題のような論調の話はこの後もたくさんでてくるんだろうなあ、と思ったりするのです。

■ 関連リンク
任天堂は今期も連続減益。ゲーム機ハードの勢いが鈍化、無料ゲームの普及も影響か
[ ニュース ] / 2010-05-10 22:50:53 コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




BOOKSCAN というビジネスと可能性
週末から、BOOKSCAN ばかり取り上げているわけだが、そのくらい面白いなあと興味を惹かれたのだ。ちなみに、この「1冊 100円」は、どの程度割がいいビジネスなのだろうか。この100円で実施しないといけない仕事は下記の通りだ。

【BOOKSCAN の仕事】

1.段ボールを開梱する。
2.中から書籍を取り出す
3.大型のカッターで裁断する
4.ページをばらけさせて、スキャナにセット
5.スキャナのボタンを押してパソコンに取り込み
6.パソコン側で、オプションのOCR変換 (50円) があれば実施。
 なければ、出来上がったファイルを、注文者にメール。
 ※ もしかすると、ここで、全ページ軽くチェックし、
   エラー率をあらかじめ確認する。

さらに、スキャンし終わった祭壇済みの書籍を定期的にまとめて廃品業者に提供する必要があるだろう。

BOOKSCAN では、作業内容を YouTube のビデオで公開しているので、そちらを見てみると、おおよそ、新書本で1冊 3分程度のようだ。複数台のスキャナを使えば、もう少し空いた時間に次の本を仕込んだりもできる気がするのだが、ビデオを見ている限りは、スキャン済みの紙が詰まらないように時々取り出したりしているし、様子を見ているようにも見える。

効率化だけを考えれば、スキャナから出てきたページは、そのまま段ボールあたりに捨ててしまえば効率がよい気もするのだが、エラーが発生して再スキャンするときにページを揃える手間を考えると、たかだか1~2分程度であれば、スタンバイしていた方がよいのかもしれない。

実際同社のホームページ上でも下記のような書き込みがされている。

「Q.100円なんて安すぎませんか?怪しいんですけど。
怪しいのは確かですが、100円なのは事実です。裁断は10秒以内で出来ますし、エラーがなければ1冊2~3分でスキャン完了します。オペレーションから無駄な作業を排除しているのと、エラーの少ない紙に限定しているのでこの価格で対応可能です。 」

なるほど。
一方で、下記のようなリスクもある。

「10.裁断しスキャン後5%以上読み込めない箇所がある書籍は、対象となる書籍の購入金額の全額を返金致します。」

ただし、この書籍の上限額は、5,000円となっている。5% というのは、それなりのページ数なはずだ。実際に 200ページ程度の書籍 (新書では割とポピュラーだ) だとすると、このうち 5% と言えば、10ページ程度。枚数にすると 5枚くらいはクラッシュして読めないかもしれないからごめんねえ、というのとトレードオフな訳だ。もっとも、毎回そうである可能性は、今後の仕事の受注に関わるだろうから、通常はきちんとスキャンできるのだろう。

つまり、ここまでのミクロな観点で言うと、仕事を覚えたてでも、3分に 1冊 = 100円ほど稼げるような雰囲気がある。つまるところ時給 2,000円のビジネスだ。アルバイトとしては悪くはないが、大手が参入してこない程度の稼ぎなような気がする。なかなかうまい。もし、慣れてきて 1冊平均 2分で裁断、スキャン、顧客へのメール送付までできるようになれば、時給 3,000円ほどにアップというわけだ。ざっと見たところでは、これ以上の効率化は、品質を保ったままでは、ちょっと難しそうな印象を受ける。

ちなみに、この「BOOKSCAN」サービスが、さらに面白いのは、「お申し込み後に、個別にご連絡致します。弊社までお送り頂く書籍の送料は各自ご負担ください。」という記述があることだ。100円だけに目がいきがちだが、この記述もよく考えられているように思う。(現時点では想像でしかないが)

この手のサービスを1つのオフィスで手がけるのは、スケーラビリティがない。1時間に 20冊をスキャンし、1日 12時間働いても、せいぜい 240冊。これではなかなか大規模なオフィスを構えて処理するのは難しい。

そこで、考えられるのが受注数が増えてきたら、同じようなパソコンと ScanSnap を完備した SOHO (なんか死後だなあ…) を増やすこと。よりビジネスっぽく言うならば、フランチャイズを増やすこと。そして、仕事を受けられるレベルにあわせて、どんどん拠点を増やしていくことだろう。

ということで、ここまでの記述から「BOOKSCAN」は、いくつかの緩やかなスキャン・グループがあって、それらがベストエフォートな感じで、それぞれ仕事を引き受けて、ScanSnap で、どんどんデジタル化していっているように感じられる。名前的には、これがおそらくベストな命名だろうし、これだけ有名になったからには、競合サービスを押さえて、ここが大半のシェアを抑えられるのではないだろうか。なかなかいい仕組みを考えついたんじゃないか、と思う。

個人的にはパクる気もないので、ビジネスモデル特許とか先に申請しておけばさらに安心だったのではないか、と思ったりするが、そういうのなしに始める気軽さも、これまたありな気がする。

一方で、ライバルもすぐに登場してきそうな気がする。
実際に習熟した結果、1冊100円で処理できるということになれば、10冊 = 900円という値付けもありだろうし、もっとストレートに 1冊 = 90円といってもよい。あるいは、今、BOOKSCAN で実施していない「Amazon.co.jp」からの直受けを行うような付加価値をつけるのも有効だろう。1冊 100円頼むのに、送料が 300円(郵送) ~ 1,000円 (宅配便) かかるのでは、ユーザーにとって敷居も高くなってしまうためだ。

ということで、随分いろいろ想像で書いたが、BOOKSCAN さんには何の取材も調査も行わずに、想像で書いてますので、その点だけはご了承くださいませ。

bookscan(ブックスキャン) 低価格・書籍スキャンサービス - 大和印刷 - 会社概要_1271602745872
[ ニュース ] / 2010-04-20 02:04:37 コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




1冊100円で電子書籍化 BOOKSCAN と著作権
低価格・書籍スキャン代行サービス「BOOKSCAN」だが、発表当初から、「これって合法?」「著作権法違反じゃね?」という書き込みが、あちこちでみられるようだ。ひとまず、このあたりに情報がまとまっているので、気になる方は読んでいただければよいのだが、内容としては、著作権の第30条に、本人が実施することを条件としており、法の精神から言うと、やはり代行するのはグレーだ、という内容らしい。

一方、そういう事例はいくつでもあるのに、何も考えずに、こんな発表をするわけないよなあ、と思って、注意書きをよく読んでいると、こんな内容が。

bookscan(ブックスキャン) 低価格・書籍スキャンサービス - 大和印刷 - 著作権について_1271602731041

とあって、つまるところ、

「2.BOOKSCANへご依頼頂いたものは、著作権法に基づき、著作権保有者の許可があるものとして判断させて頂きます。」

で、済まそうとしているわけだ。
その他の事項は、当然のことが書かれていると思うのであるが、ここだけはなかなかドキドキする内容だ。

その他にも、

bookscan(ブックスキャン) 低価格・書籍スキャンサービス - 大和印刷 - サービス案内_1271602717685

「発売後2年以内」の書籍に限定している点も、何となく著作権の絡み? と想像してもみたが、サイト上の注意書きだと、

「4.発売後、原則2年以上経過している書籍は、読み込みエラー発生率が高いため、現在は対応しておりませんのでご了承ください。」であり、
「Q.発売後2年以内の書籍しかスキャンしないというのは何故ですか?
比較的新しい書籍のほうが、エラー率が低いためです。ただし、年数を増やしてほしいと要望が多いため、サービススタートして1ヶ月やってみて、問題なさそうであれば拡大します。 」

なんだそうだ。実際にやってみた経験から言うと、確かにそうかもしれないなあと思ったりする。

安い秘密として、もしかして、2冊目以降同じものがきたら、再スキャンしないのでは? と思ったりもしてみたが、こちらも、ちゃんと FAQ に回答されている。

「Q.2冊目に同じ本が来たら、スキャンせずにそれを売りさばくビジネスモデルですか?
違います。それでしたら、メモ等されている書籍はスキャン出来ないことになりますよね。毎回、裁断・スキャン・破棄します。 」

ということで、本当に真っ向から書籍のスキャン代行サービスをやっていくということらしい。なんだかすごいなあ。

後はこれが合法と判断されてほしいし、早く、書籍の電子化につながってくれると尚嬉しいなあと思う次第だ。
[ ニュース ] / 2010-04-19 01:08:33 コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )




1冊100円で電子書籍化 BOOKSCAN
「届いた書籍を1冊 100円で、PDF化します」という書籍の電子化代行会社が登場した。
その名もずばり「BOOKSCAN(ブックスキャン)」。
本日、4月19日からサービスを開始するという「合同会社大和印刷」のサービスで、Twitter上でも「bookscan」で検索すると、すごい数の書き込みがされている。

サービスの流れは、非常にクリアにホームページ上で説明されている。
とにかく本を送りつけて、お金を払うと、その本をカッターで裁断して、ScanSnap 君でスキャンしてくれるというわけだ。そのまま出来上がった PDFはメールで送信されてきて、裁断された本は捨てられる。
bookscan(ブックスキャン) 低価格・書籍スキャンサービス - 大和印刷 - サービス案内_1271602669339

かくいう自分も本は買うし、読むけど、捨てられないタイプの人間なので、めちゃめちゃ興味がある。昔は、部屋の本棚に本を立てていたのだが、あっという間にそれも一杯になり、古い本は段ボールに詰めて押し入れに。しかし、インターネットの検索で、様々な最新情報が得られる今、そこまで詰め込むと、探す手間(時間)と、得られる情報量がリンクしないので、絶対読み返されることはない。が、いざ捨てようと段ボールを開けると、いろんな記憶や思い出がフラッシュバックしてきて、つい捨てられなくなってしまうのだ。

それでも、1年間で何m か積み上がる雑誌は、さすがに捨てるようになった。
こちらは、面白かった記事だけをデジカメでパチパチ撮影して捨てている。
それでも、1冊処理するのにかかる時間は、20ページ程度のクリッピングで、20分程度。
そう考えると、丸々1冊でも同じ価格になる、この「BOOKSCAN」サービスは魅力的だ。

bookscan(ブックスキャン) 低価格・書籍スキャンサービス - 大和印刷 - サービス案内_1271602707320
サービスの詳細もなかなかグー。
基本料金が無料で、1冊 100円である。しかも1冊から受託してもらえる。
ただし、送料は自分で持てとある。
まとめ送りは1万冊まで。もっとも1万冊送ったら100万円かかるから、それはそれで躊躇するような金額ではある。
オプションで、50円加えると、OCRを自動で適用もしてくれるらしい。
どの程度の能力かというと、ScanSnap程度の能力なので、めちゃめちゃパーソナルなグレードのサービスではある。

ベストセラーの電子書籍化がなかなか進まない日本においては、救世主的なサービスである。
とっても期待できる、と思うのだがいくつか疑問もある。
ということで、次回に続く。
[ ニュース ] / 2010-04-18 00:16:07 コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )




「欲望という名の下着」にふさわしいWeb戦略
いい天気なのに、なぜか気温は 9℃。
別に冬は嫌いではないのだが、一度暖かさを覚えた春に、この気温だと急に動く気がなくなってしまう。ということで、日当たりのよい部屋の中で、エアコンをつけて一日まったりと、ネットサーフィンをしていた。ここが米国なら、iPad でネットサーフィンしていた、と書くと、Windows Phone FAN のネタとして素敵な気がするが、残念ながらここは日本。先日紹介したとおり、「iPad 急いで買っても、日本で使ったら電波法違反」 なのですよ。

と、その中で見つけたすごいなあと思った記事。
いや、記事がすごいのではなく、記事が紹介している内容がすごいのだ。

女性用の下着メーカーのオンラインショッピングサイトなのだが、「おねだり機能」というものがあるらしい。女性が「この下着ほしい」と思ったら、それを男性におねだりできるという機能らしい。そして、おねだりされた男性が決済すると、女性に下着が送られてくるってことみたい。どのくらいの匿名性が保たれているのか分からないのであるが、普通は彼女から彼氏なんだろうけど、もし、男性には女性の住所は分からない。女性には男性の決済情報は分からないという仕組みなのだとすると、なんか面白い使い方もあるような気がする。5年くらい前に流行った気がする “ネットアイドル” とかだと、ほしいものの wishlist を公開しておいて、ネット上のファンに決済して買ってもらう、みたいな方法もあるのではないか。

お金を払うときに、モノが送られた方がお金は払いやすい。
一方で、お金を払える人が、その本人のためにお金を払って何か買いたくなるものは、年々減少していく傾向な気がする。しかも、外で大きく遊ぶほどのお金もないとすると、少額で、でもリアルな感じのする “買い物” や “プレゼント” でお金を落としてもらうというのは、もっと掘り下げ甲斐のある手法なのではないだろうか。

■ 関連リンク
8割の男が餌食に! 下着メーカー「トリンプ」のスゲー罠!
[ ニュース ] / 2010-04-17 17:45:01 コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




マイクロソフト越川氏に聞く Windows Phoneの「7」と「6」、MSの目指すモバイルの世界
ケータイ Watch さんで「マイクロソフト越川氏に聞く Windows Phoneの「7」と「6」、MSの目指すモバイルの世界」というインタビュー記事が公開されている。日本のWindows Phone 戦略を取り仕切るマイクロソフト日本法人のコンシューマー&オンライン事業部 コンシューマー&オンライン統括本部 モバイルコミュニケーション本部 本部長の越川 慎司氏のインタビュー記事だ。

いつもの越川氏とちょっと違ってメガネ姿の写真も見られることから、イケメン・越川氏のファン必見かも。

ちなみに内容は、Windows Phone 7 に関する詳細情報、Windows Mobile 6 の未来など、新しい情報が満載だ。ということで、ぜひ必見。

■ 関連ニュース
マイクロソフト越川氏に聞く Windows Phoneの「7」と「6」、MSの目指すモバイルの世界
http://k-tai.impress.co.jp/docs/interview/20100413_360833.html

[ ニュース ] / 2010-04-14 01:05:31 コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




やっぱり x86 は強し。Microsoft が Itanium を見限る
またか…という印象がある、Intel の最上位CPU Itanium をマイクロソフトが見限ったというニュース。この数年間インテルの最上位ラインナップに位置した Itanium だが、x86 のマルチコアプロセッサが今後の主流になるだろうという見通しの結果、あっさりとマイクロソフトのサポートを打ち切られてしまいました。

古くは、Windows NT 3.1 ~ Windows 3.51 までサポートした DEC の Alpha というプロセッサのサポートが打ち切られたり、PowerPCプロセッサはもっとあっさり打ち切られたり。
Windows Mobile でも、MIPS や SH というプロセッサは全滅して、Strong ARM のみ、その後は、ARM系プロセッサのみとなってきた歴史もあります。

そして、今度は、Itanium が、この黒歴史に名前を載せることが決定してしまいました。

何というか、半導体ビジネスというのは技術だけの素晴らしさだけではなく、大量生産に見合っただけの、大量のニーズがあって初めて、商売になるものなんだなあという思いを強く思い起こさせられるニュースでした。

その意味だと、PLAYSTATION 3 くらい売れても、CELL Broadband Engine の研究・開発・生産ラインのすべてを保持することはできないわけだから…大変ですよね。

■ 関連記事
米Microsoftが「Itanium」サポートを打ち切りへ、「Windows Server 2008 R2」が最後
[ ニュース ] / 2010-04-07 03:38:01 コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




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