先週、イー・モバイルが快適なサービスの維持を目的として、前々月の利用実績が 1ヵ月間で 300GB を超えたユーザーを対象に、10 月 1 日から通信速度制御を行うことを明らかにした。
ちなみに私のイー・モバイル端末での過去最高パケット数は約500万パケット。
300GB というと、そのパケット数は、2,516,582,400パケットにも及ぶ。比較のためにわかりやすく書き直すと、300GB = 約25億パケットということなので、私の500万パケットとはその差 約500倍。ちなみに、500万パケットの場合、約 0.65GB。650MB ほど、ということだ。私の場合、外出先で、普通のパソコンモデムとして利用し、ネットサーフィンしても、たかだかか 1GBは行っていないのだ。
じゃあどういう使い方をすれば、300GB になるのか。
イー・モバイルが示している、300GB の事例で挙げられているのが、
『約 4MBの楽曲データを 1ヶ月間に 7万5,000曲ダウンロード』
なるほど、160GB の iPod Classic を2回いっぱいにするくらいダウンロードしているユーザーっすか。って、そんなのちょっと想像しがたいレベル。
ちなみに「俺、YouTubeマニアでさあ」というケースを考えてみた。
『500Kbps の YouTube を1日 8時間毎日使った』とすると、実は約 60GB。
いやいや、300GB には到達しない。
YouTube って画質悪いから、Bフレッツ用のテレビ向け映像配信サービスである「ひかりTV」の場合にアップデートしてみる。
『8Mbps のひかりTVを毎日3時間使った場合』これが、約 350GB。
おお、イー・モバイルの帯域制限をちょっと超えた感じだ。
もっとも、テレビを観ながらインターネットする、みたいな使い方をした場合は、もっと簡単に 300GB 超えちゃうだろうし、週末は一日テレビをつけっぱなし、という場合であれば、もっと通信料は多くなる。
逆に言うと、イー・モバイルの通信速度制御対象となるしきい値の 300GB って、巨大なファイルや、ストリーミングをバンバン使っていないと到達しない通信量のようだ。後、考えられるのは、インターネットVPN を自宅やオフィスの間で張って、リモートデスクトップ使う、とかそういう用途もあるかもしれない。しかし、この場合は、平均すると YouTube のケースと同程度の通信量になるのだろうから、1日 16時間程度の利用であれば十分利用範囲内だ。
そう考えると、ごくごく一部のヘビーユーザーを締め出すための制限なんだなあと実感してしまう。
多少脱線気味だが、8Mbps なんて通信速度は、実効的にはイー・モバイルではまだユーザーが安定して使うことができない通信速度だ。その 8Mbps とか、15Mbps の放送サービスを 2ch 同時に観ながら、さらに Gyao とか余裕で観れちゃう Bフレッツってすげー。それで月額はイー・モバイルとあんまり変わらない金額か、マンションタイプだとむしろ安いくらいだったりするので、やっぱり、まだまだモバイル・ブロードバンドは、便利な分高価なんだなあと思ったりもした。
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