またか…という印象がある、Intel の最上位CPU Itanium をマイクロソフトが見限ったというニュース。この数年間インテルの最上位ラインナップに位置した Itanium だが、x86 のマルチコアプロセッサが今後の主流になるだろうという見通しの結果、あっさりとマイクロソフトのサポートを打ち切られてしまいました。
古くは、Windows NT 3.1 ~ Windows 3.51 までサポートした DEC の Alpha というプロセッサのサポートが打ち切られたり、PowerPCプロセッサはもっとあっさり打ち切られたり。
Windows Mobile でも、MIPS や SH というプロセッサは全滅して、Strong ARM のみ、その後は、ARM系プロセッサのみとなってきた歴史もあります。
そして、今度は、Itanium が、この黒歴史に名前を載せることが決定してしまいました。
何というか、半導体ビジネスというのは技術だけの素晴らしさだけではなく、大量生産に見合っただけの、大量のニーズがあって初めて、商売になるものなんだなあという思いを強く思い起こさせられるニュースでした。
その意味だと、PLAYSTATION 3 くらい売れても、CELL Broadband Engine の研究・開発・生産ラインのすべてを保持することはできないわけだから…大変ですよね。
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