えー、
Windows Phone FAN のまとめサイトを覗いたり、
価格.com をご覧になられている方は気が付いているのではないかと思うのですが、「IS02」って、KDDI と沖縄セルラーから発売されているのですが、なぜか沖縄セルラーだけ、約2万円高の 58,000円くらいで販売されているらしい。
一方の NTT docomo 『T-01B』は、普通に全国一律の 2-4万円程度で入手できるようです。
なんでこんなことになっているの!? と思うのですが、沖縄セルラーには沖縄セルラーなりの事情があるんでしょうか。
ちなみに、元々沖縄だけは、沖縄セルラーのシェアの方が高いと聞いたこともあるし、もしくは、沖縄だけパケット定額を維持するためのネットワークのコストが高かったりするのかなあ? と思ったりしますが、実際に海底ケーブルを結構長いこと引っ張って、東京のゲートウェイから、The Internet に抜けたりするのでしょうから…。真実をご存じの方ぜひ教えてください。
というか、同じインフラを共有しているだけで、別会社と見るべきなのか。
ということで、ちょっと両社のIR関連の情報を覗いてみると、ちょこっとこんなことが分かったりする。
沖縄セルラー 決算ハイライト
http://www.au.kddi.com/okinawa_cellular/ir/finance/index.html
各種サービスデータ|データ集|KDDI株式会社
http://www.kddi.com/corporate/ir/finance/mobile_service/index.html
1.全国の au の総合ARPUは、1年前が 5,500円で、今年の3月期が 5,000円まで落ちてしまっている。
一方の沖縄セルラーは、1年前が 6,363円で、今年の第3四半期末が 5,978円。
2.この差は、音声にあり、音声 ARPU が1年前には、1,000円ほど高くて、最新では 1,200円ほど高くなっている。
日本全国の落ち込みに比べて、沖縄セルラーの方が落ち込みが緩やか。
3.一方で、データAPRU は、沖縄セルラーの方が約 200円ほど少ない。
4.解約率は、全国が 0.6-0.7% なのに対して、0.4% 程度と低い。
IRの内容を見る限り、解約率の数値は、2年周期の端末利用期間と連動しているようなので、沖縄セルラーというのは、KDDI グループの中にあって、
音声サービスの利用が多く・比較的長く音声端末を使う傾向にあり、データ系サービスの利用は低い
用に見える。もちろん、一人ずつのデータ使用量が少ないというよりは、データサービスを使う人は、フルまで使うんだろうけど、まったく使わない人の数の割合が多いと推定される。そうすると、沖縄セルラーにおいては、あんまりデータ端末を販売する空気じゃないんだろうし、それにより、通信インフラ強化のための設備投資を続けないと行けないことが嫌なのかも。
というところからみて、スマートフォンに乗り出そうという中央の au by KDDI な中にあって、沖縄セルラーは、それを会社幹部のメンタリティとしては 2-3年遅れて追いかけているような感じなんだろうか…。
なんか、俄然興味がわいてきたなあ。
どういう裏事情があるんだろうか…。