Windows Server 2008 を動作させているマシンがおかしくなった、ということで、その切り分け復旧した手順とともに、Tips をご紹介。
1.故障の症状
・(Windowsの) ビデオ出力がでない。
・USBキーボード等を差し込んでも、ディスクアクセス等がなく、有効になっている気がしない。
2.初期対応
・とりあえず、主電源のオフ・オンを実施。
→ すると、BIOS画面は表示されるようになった。
・が、「通常起動」を選択すると、Windows ロゴの後のプログレッシブバーが2回ほど右に流れたところで再起動が発生するようになってしまった。
3.エラー原因の切り分け
・ビデオの出力がおかしくなったこと、
・起動中にエラーが見えないこと
から、とりあえず、手元の余っていた古いビデオカードを挿入して動作させてみた。
結果のみ伝えると、やはり起動中にブルースクリーンが表示されて、そこでストップしていた。
が、あまりにも高速なので、まったく何が表示されているか分からない。
4.エラー原因を判別
と、そこで思いついたのが、デジタルカメラの高速連射機能。
これを使えば撮影できるのでは? とブート中の画面を撮影しまくったところ。
下記のような内容。
要は、DISK_INTERNAL_ERROR で、
STOP 0x00000058
ということらしい。
さらに、エラー画面をまじまじと読んで、気がついたのだが、
「press F8 to select Advanced Startup Options, ..」
と書かれている。起動が速くてよく分からんが、なんかいろいろ設定が選べるらしい。
5.切り分け中
このマシンのディスクは、Windows Server 2008 の RAID 1 機能でミラーしてあるものだ。
ということで、片側ずつ外してみることにした。
Disk1: を外した
・まったく状況は変わらず、途中で落ちてしまう。
エラーメッセージも、先ほどのものと同じ。
Disk2: を外した
・下記のような状態。
\Windows\system32\winload.exe
で、
アプリケーションが見つからないか壊れているため、選択されたエントリをロードできませんでした。
6.ブート対象を切り替える。
・ここまでの作業では、Windowsブートマネージャで表示される2つのエントリのうち、上側の「Windows Server 2008」を選択していた。
・おそらくこれが原因で、Disk2 を外したときの状況になったのだろうと考えたので、ここで、ブートマネージャのうち、下側を選択して起動してみることにした。
・と、こちらはちゃんと起動して、Windows Server 2008 環境が復旧することを確認。
7.故障ディスクの取り外し
・故障したディスクを完全に取り外すことにした。
・マシン本体を開けて、故障した側のハードディスクを取り外し。
・故障切り分け用に刺してみたビデオカードも取り外した。
・再度、組み直し。
8.再度起動
・ということで、もう一度起動させてみようとしたが、今度は、なぜか、Windowsブートマネージャで、下側を選択することができない。
・何でだろう…と、ネットを調べたり、TechNet を調べたりするが、特にディスクを取り外した後の手順が必要なわけではないらしい。
・というか、ディスクを取り外すというのは壊れている状態と同じなのだから、ここで復旧できないような作りになっているはずがない。
でも…と、もう一度、蓋を開けて、壊れたハードディスクをつないでみたが、やはり Windowsブートマネージャで選択ができない。
と、ここで発見。
キーボードを接続するのを忘れてました。
で、キーボードを接続し直して、Windowsブートマネージャで、下側の Windows Server 2008 を起動すると、きちんと復旧することができたのでした。
9.起動後の確認
・起動後に「ディスクの管理」を調べてみると、当然だがミラーを組んでいた部分は、「冗長の失敗」状態になっている状態。「ミラーを削除」とやって、ミラーを解除してしまおうか、とも思ったが、よくみてみると、その必要もなさそう。新しいディスクをつないで、再構築し直せばそれで直るっぽい感じだ。
・ということで、これから、ハードディスクの買い出しに行ってきます。
・いやいや、とんだ年の瀬になりました。