低価格・書籍スキャン代行サービス「BOOKSCAN」だが、発表当初から、「これって合法?」「著作権法違反じゃね?」という書き込みが、あちこちでみられるようだ。ひとまず、 このあたりに情報がまとまっているので、気になる方は読んでいただければよいのだが、内容としては、著作権の第30条に、本人が実施することを条件としており、法の精神から言うと、やはり代行するのはグレーだ、という内容らしい。
一方、そういう事例はいくつでもあるのに、何も考えずに、こんな発表をするわけないよなあ、と思って、注意書きをよく読んでいると、こんな内容が。
とあって、つまるところ、
「2.BOOKSCANへご依頼頂いたものは、著作権法に基づき、著作権保有者の許可があるものとして判断させて頂きます。」
で、済まそうとしているわけだ。
その他の事項は、当然のことが書かれていると思うのであるが、ここだけはなかなかドキドキする内容だ。
その他にも、
「発売後2年以内」の書籍に限定している点も、何となく著作権の絡み? と想像してもみたが、サイト上の注意書きだと、
「4.発売後、原則2年以上経過している書籍は、読み込みエラー発生率が高いため、現在は対応しておりませんのでご了承ください。」であり、
「Q.発売後2年以内の書籍しかスキャンしないというのは何故ですか?
比較的新しい書籍のほうが、エラー率が低いためです。ただし、年数を増やしてほしいと要望が多いため、サービススタートして1ヶ月やってみて、問題なさそうであれば拡大します。 」
なんだそうだ。実際にやってみた経験から言うと、確かにそうかもしれないなあと思ったりする。
安い秘密として、もしかして、2冊目以降同じものがきたら、再スキャンしないのでは? と思ったりもしてみたが、こちらも、ちゃんと FAQ に回答されている。
「Q.2冊目に同じ本が来たら、スキャンせずにそれを売りさばくビジネスモデルですか?
違います。それでしたら、メモ等されている書籍はスキャン出来ないことになりますよね。毎回、裁断・スキャン・破棄します。 」
ということで、本当に真っ向から書籍のスキャン代行サービスをやっていくということらしい。なんだかすごいなあ。
後はこれが合法と判断されてほしいし、早く、書籍の電子化につながってくれると尚嬉しいなあと思う次第だ。
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