ニュースのリンクから辿った先で、「携帯電話のフルブラウザ機能」というアンケートを見つけた。マイボイス社の企画アンケート調査であり、2万人に対する調査結果が公表されている。調査サンプルは、男性と女性が半々。年齢としては30代~40代が中心だ。
携帯電話のフルブラウザ機能
http://www.myvoice.co.jp/biz/surveys/11201/index.html
ここではマクロな数字を少し押さえておこう。
調査は2007年11月上旬のもの。NTTドコモの905iシリーズが発売する前、冬と今年の春の商戦は含まれていない。
その時点でのフルブラウザ付ケータイの利用率は約6割。しかし、そのうち利用したことがあるのは約半数だ。その半数の中で、毎週一度以上は使っているという人はさらに半分。ただし、15% (全体の4%)はほとんど毎日使うというヘビーユーザーだ。
では、フルブラウザで何を見ているかというと、35%程度の人気を集めたのがニュース、交通案内・地図、天気。ショッピングやブログ、SNSは、それぞれ 20%弱の注目を集めた。その他は、10%程度。おおむねパソコンでも見ているサイトをケータイでも見ていると言うことか。
ちなみにフルブラウザとケータイブラウザの使い分けというのは考えていないユーザーの方が多い。よく利用するフルブラウザの機能は、約半数が「ブックマーク」。画面メモや、画像保存も利用される機能だ。
不満が多いのは、画面表示スピード、ページスクロールスピードと言った内容。「機能がある」というのと「使える」という違いは、現状のブラウザ速度をどう捉えるかということによるのだろう。ブックマークがよく使われているのも、パソコンと違って検索が面倒だったり、ポータルサイト等からのナビゲーションではストレスが大きいと言うことなのだろう。ニュースサイト等のインデックスページ、自分の地域の天気予報など、ブックマークされているページも何となく想像がつく感じだ。
Windowsケータイのウリの一つは、フルブラウザ機能だが、こうしたアンケート結果にどう応えられているだろうか。一昔前の Windowsケータイは、通信速度が遅かったこともあるが、1.8Mbps以上の高速通信に対応した EMONE、X02HT、EMONSTERといったものについては、通信速度の速さも手伝って、ブラウジング速度も結構快適だ。アンケート結果によれば、こうした点を評価してくれるユーザーは、携帯電話ユーザーの約 25%にも及ぶ。それって台数では、2,500万台にもなる規模だ。ぜひ、多くのユーザーにも気がついてほしいものだ。
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