雨だったり、晴れたり、雨だったり、雨だったりと、地面が乾かない日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
早いもので12月、もう師走、一年を振り返る時期に入りました。
さて、「振り返る」といえば、最近テレビでも話題になった「人生会議」
自分の人生を鑑みて、どのように人生の最後を迎えたいのか、どのような医療を
望むのか?などを話し合っておく、という要旨で紹介されていました。
とは、言っても、日本では昔から、そのような話をすると「ワシを殺す気か!」
「早く死んでほしいのか?」「縁起でもない」などと、先延ばしにされることが、
文化としてなのか、多いような気が致します。
しかし、死ぬことは生きることです。必ず来る「死」を死に方を話すだけでも、
生き方も変わってくるのかも知れません。
そこで、今、国立科学博物館で、意外にも?人気を博している「ミイラ展」をおすすめいたします。
実は、先日当店・茶の君野園も加盟させて頂いている「上野のれん会」の特別例会が、国立科学博物館で開催されました。
この例会は、会の会員や関係者を100名以上招待して頂き、
「ミイラ展」を主催されている、館の先生お二人の特別講演と閉館後に館内を観覧できるという何とも贅沢な企画です。
この「ミイラ展」に情熱を注がれたお二人の先生のお話は、まさにミイラに命を吹き込んだような内容で、とても興味深いお話しでした。
ミイラというと、エジプト・ピラミッドが有名ですが、私のようなファミコン世代や現代のゲーム世代は、
やはり包帯グルグル巻きで襲ってくるモンスターのようなイメージがとても強い印象です。
ミイラには、子供の生贄のような少し、目を覆いたくなるような文化ももちろんありますが、乾燥した地方によっては、
肉体が朽ち果てていかないこともあるので、動かなくなっただけと捉え、時たま着替えさせたり、またそれこそミイラ処理をして、
高台の見下ろせる、日本でいう墓地のような、場所にミイラを並べて、自分たちを見守ってもらうという文化もあるそうです。
死との関わりかた、また見送る方の関わり方も場所によっても全く違いますが、ミイラという一つの死との関わり方を見ることで、
自分自身の死を考え、またよりよく生きるきっかけになる、そんな特別展が「ミイラ展」だと思います。
科学博物館の先生のように「昔から科博でミイラを見るのが好きで、ミイラ研究の道に行った」という方もいらっしゃいますが、
ちょっと怖い・・・という気持ちを少し置いておいて、「ミイラ展」をご覧になると、また違った発見があるかもしれません。
是非とも、ミイラ展、おすすめ致したいと思います。
(自分の顔からツタンカーメンが出来るコーナーも人気です!)