話の扉

一級建築士 野積基子所長のブログ

藤森先生

2017-10-25 16:43:50 | 建築
先ごろ、長野県茅野市に行って来ました。
結構な距離でした。

今回は藤森先生の4作品がここ茅野に
集結しています。

まず先生の畑に3棟(全部が茶室 庵)

左が高過庵 真ん中の銅屋根が低過庵 右が空飛ぶ泥船
全て中まで見せてもらいました。

実は、高過庵は9年ほど前に訪れました。
年数を経てますますいい感じになっています。
高さ6.5mくらいまで梯子で登ります。
定員は5名ぐらいです。
中は当時と同じくかなり揺れま~~~す。震度3くらい
  
次に低過庵

今年の夏に地元茅野市民の有志の方々のワークショップで
造られました。
小学生から70代くらいの市民がみんなで
協力して完成させました。
建物の2面が地面から70センチくらい埋まっています。
中への茶室のニジリ口と同じようにして
入ります。
真っ暗 真っ暗・・・・
先生がロウソクに点火すると
なんとも言えない明るさとなります。
小さいけど炭火の炉もあります。
お茶ができます。
先の高過庵と違ってとても落ち着きます。
縄文式住居 洞穴ですね。
  
実はこの低過庵の屋根
動くのです!!
青天井になります。

仕組みはいたって単純
桁にローラーが付いていて女性一人でも動きます。
  
その次が冒頭の写真右の空飛ぶ泥船
長さ2.7m幅1.2くらいかな

先生曰く
当初、長さが4.5mくらいで鯨🐳のイメージを考えていたそうですが、
重量的に吊るすのが無理でこの大きさになっちゃってさ
フグ🐡になっちゃたよ ハハハ(笑)
ここは高過庵とは揺れが違ってゆらゆら感が
気持ちいいかも・・・・(揺り籠かな・・・)

最後に
ここから徒歩2分ほどに 隣みたいな所に
神長官守矢資料館(しんちょうかん もりやしりょうかん)


  藤森先生

先生が45才の時のデビュー作です。
ここも9年前に高過庵と一緒に見学しました。
諏訪神社の関連で重要文化財相当の古文書の保存のための建築です。
祭事などの道具や供え物などが展示されている内部は

ウサギの串刺しにはビックリ!!(-_-メ)
内部の漆喰が味わい深いです。

先生の建築は躯体 構造は現代版で
仕上げが全て自然素材と草や植木で覆います。

たくさんのご案内をありがとうございました。

またの機会を楽しみしております。

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お昼は茅野美術館のレストランで

ご馳走さまでした。

  
  

  
  








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