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ステイヤーズSの法則

2012-11-29 00:00:00 | 長距離血統の法則
現在JRAの平地芝3000m以上のレースは、万葉S、ダイヤモンドS、阪神大賞典、春天、菊花賞、そしてステイヤーズSの6レースある。その中でも最長距離を誇るのが、暮れの中山名物のステイヤーズS。3600mということだけあって、血統傾向を見てみると、名うての長距離血統がズラリと顔を揃えている。
■血統傾向■

リピーターは、過去15年で6頭いるが、06年2着になったトウカイトリックが、昨年5年ぶりに9歳にして3着に飛び込み三連単40万馬券の片棒を担いだ。ロートルと侮るなかれ。3600mという特殊な条件ではスピードは不要、ただただ3600mをこなせるスタミナが要求され、年齢によるスピード不足は問われない。

パッと見、SS系が【4-6-3】と目につくが、これはダンスインザダークとスペシャルウィークのSS系の中の長距離砲に拠るところが大きい。

<ダンスインザダーク:3-1-0>
02年2着、04年1着ダイタクバートラム(02年4番人気、04年1番人気)
05年1着デルタブルース(1番人気)
09年1着フォゲッタブル(1番人気)

<スペシャルウィーク:0-1-1>
06年3着チェストウイング(4番人気)
08年2着フローテーション(1番人気)

次に目立つのが、トニービンをはじめとするグレイソブリン系だが、勝ち切れない傾向にある。
<グレイソブリン系:1-1-5>
98年3着マイネルパスポート(6番人気)…父タマモクロス
00年3着サンエムエックス(2番人気)…父ビワハヤヒデ
03年2着エイモシャルマン(5番人気)…父トニービン
03年3着ハッピールック(4番人気)…父トニービン
06年3着チェストウイング(4番人気)…母父トニービン
07年3着アドマイヤモナーク(5番人気)…母父トニービン
09年1着フォゲッタブル(1番人気)…母父トニービン
ちなみに、上に出てきたダンスとトニービンは、菊花賞の御用達血統である。

グレイソブリン系よりも一発の魅力があるのが、ロベルト大系統。
<ロベルト系:4-3-2>
99年1着ペインテッドブラック(3番人気)…母父リアルシャダイ
01年1着エリモブライアン(1番人気)…父BT
03年1着チャクラ(6番人気)…父マヤノトップガン
04年2着グラスポジション(4番人気)…母父リアルシャダイ
06年2着、11年3着トウカイトリック(06年2番人気、11年12番人気)…母父シルバーホーク
10年1着コスモヘレノス(5番人気)…父グラスワンダー
ロベルト大系統の中でも日本で走っている主要なBT系、シルバーホーク系は出ているものの、なぜだかシンボリクリスエスの名前が見当たらない。同産駒の出走が何頭いたかは知らないが。

そして、父、母父問わずに全体的に活躍しているのがノーザンダンサー大系統。
<ノーザンテースト(以下NT)系:3-0-3>
97年1着メジロブライト(1番人気)…父メジロライアン
98年1着インターフラッグ(3番人気)…父NT
99年3着ゴーイングスズカ(7番人気)…ダイナガリバー
05年3着サクラセンチュリー(2番人気)…母父NT
07年1着マキハタサイボーグ(7番人気)…父メジロブライト
ブライト、マキハタサイボーグは、親子制覇を果たした。

<ニジンスキー(以下NJ)系:3-2-2>
97年1着メジロブライト(1番人気)…母父マルゼンスキー
01年1着エリモブライアン(1番人気)…母父NJ
03年1着チャクラ(6番人気)…母父カーリアン
03年2着エリモシャルマン(5番人気)…母父マルゼンスキー
03年3着ハッピールック(4番人気)…母父カーリアン
04年3着テイエムジェネラス(13番人気)…父ジェネラス
09年2着ゴールデンメイン(13番人気)…父ラムタラ
このNJ系が圧巻なのは、03年に母父で1着~3着を独占したことと、父方で13番人気の馬が2回馬券になっていることだ。穴ならNJ系を持つ馬か。

<サドラーズウェルズ(SW)系:2-3-1>
99年2着テイエムオペラオー(1番人気)…父オペラハウス
00年1着、02年1着ホットシークレット(00年7番人気、02年1番人気)…父ハンティングホーク
05年2着エルノヴァ(4番人気)…母父SW
07年3着アドマイヤモナーク(5番人気)…父ドリームウェル
10年2着ジャミール(2番人気)…母父SW

<リファール系:0-2-2>
00年2着、01年3着タガジョーノーブル(00年4番人気、01年5番人気)…父ダンシングブレーヴ
01年2着、02年3着スエヒロコマンダー(01年6番人気、02年5番人気)…父コマンダーインチーフ
リファール系はリピーター2頭によるもので、10年前の傾向なので軽視していいかも。

あとは、トウカイトリックの父エルコンドルパサーが、08年1着のエアジパングを出しているので、エルコンと同じキングマンボ系のキンカメ産駒もマークしておいた方がよい。
また、昨年一着のマイネルキッツは、今年も出てくるようだが、高齢馬ということで切るのは、上述のように危険。キッツの母父サッカーボーイは、06年1着のアイポッパーの父である。

■リボー系内包馬■

ステイヤーズSで活躍している馬のスタミナの根源は、リボー系に求めることができる。近4年連続で5代以内にリボー系を内包している馬が1着になっており、過去15年では【8-2-2】である。
その多くは父自身がリボー系を内包しているケースが多く、ダンスインザダーク(母母父キートゥザミント)、BT(母父グロースターク)などは、そのスタミナのDNAを産駒に伝えている。
また、昨年1着、3着に入ったロートルのマイネルキッツ(8歳)とトウカイトリック(9歳)にも、薄くはなっているが、実はリボーの血が流れており、ここに昨年の激走の理由を求めることができるのだ。

マイネルキッツ…父チーフベアハートの母母父リボー
トウカイトリック…祖父キングマンボの母母父プルーヴアウト

とういうわけで、この2頭は血統傾向からは少額でもいいので押さえておくべき2頭である。



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