☆史上最強の法則-海外支局☆

☆The Unrivaled Principle in History☆

JCの法則2

2012-11-24 21:00:00 | 府中の法則
■馬番■

今年のJCを難しくしているのは、オルフェーヴルが大外枠を引いたことも、その理由の一つにあげられる。
今シーズン6戦目にして、なんと5回目の大外枠である。ちなみに、昨年の武豊のG1での枠は、8枠が9回もあった。
それはさておき、オルフェの17番は02年の中山開催を除く過去23年で【0-0-0-6】と一度も馬券になっていない。ただし、馬番17番が出現したのは過去23年で6回しかないので、それほど気にする必要はないとも思うのだが。

<オルフェーヴル~2012年度馬番と成績>
阪神大賞典12番/12頭…2着⇒押さえきれずに制御不能に陥り世紀の大逸走
春天18番/18頭…11着⇒折り合いに専念し過ぎて後方待機のままでオルフェがやる気無くす
宝塚記念…11番/16頭⇒道中内に潜り込み完勝
フォワ賞…5番/5頭⇒大外といっても5頭立て
凱旋門賞…18番/18頭⇒道中行きたがる素振りを見せるもスミヨンが巧く宥めるが、最後の最後で右によれて2着
JC…17番/17頭⇒???

要は、オルフェの勝ち負けは、道中の折り合い一つということ。そういった意味では前に馬を置いて壁が作れる内目の方がいいのには違いないのだが。

一方、オルフェとは対照的に最内枠の1番ばかりを引いているのがビートブラック。
前走のアルゼンチン共和国杯でも1枠1番(4着)、大波乱を演出した春天でも1枠1番(1着)で、一昨年の春天でも1枠1番(7着)だった。気になったので、いったい何回1枠を引いているのかを調べてみて驚いた。なんとデビュー戦からいきなり1枠1番(4着)を引き、これまで1枠に入ったのは9回あり、その成績は【3-0-0-5】である。このうち1枠1番を引いた時は【2-0-0-4】である。
それはさておき、血統的にもビートブラックの父ミスキャストはSS×トニービン、母父はBTと、JCと相性の好い血統構成であり、走ってもおかしくない下地はある。

■枠番■

馬番17番はデスナンバーであるが、8枠は02年の中山開催を除く過去23年で【4-4-3-41】と、3枠【5-2-4-33】に次ぐ好成績をあげている。
これといった優劣は見られないが、強いて言うのであれば【1-5-4-32】の1勝しかしていない5枠は、ヒモ枠か。

■人気■

88年以降の過去24年(02年中山開催含む)で、1番人気【4-5-7-8】、2番人気【4-10-2-8】と、どちらも馬券率約66.7%と軸としては、まずまず信頼できそうだが、これが3番人気になると【3-0-3-17】と、その信頼性はガクッと落ちる。
また、配当妙味を考えるなら1、2番人気と同じ勝率16.7%の9番人気【4-1-0-18】がお勧め。
ただし、03年以降の過去9年では1番人気は【3-2-3】と、昨年のデインドリーム(6着)以外の8頭は、勝ち切るまでの信頼度はないものの、一応、すべてが馬券対象になっている。
なお、10番人気以下は【0-2-2-146】と4頭が馬券対象になっているが、13番人気と15番~18番人気は一度も馬券になったことがない。

JCの法則

2012-11-24 19:00:00 | 府中の法則
■血統傾向■*88年以降の02年中山開催を含む過去24年

SS系産駒がジャパンカップに初めて出走したのは、96年。
結果は、ダンスパートナー10着、バブルガムフェロー13着、サクラケイザンオー15着と惨憺たるものだった。それどころか1着~9着は、すべて□外馬か〇外馬に独占された。
翌97年にはバブルガムフェローが3着に入り、何とか前年の屈辱を晴らし、99年のスペシャルウィークでようやくJC初勝利をあげた。これを契機にSS産駒の独壇場になるかと思いきや、さにあらず。00年~02年(中山開催)の3年間は、SS系産駒は一頭も馬券対象になることができなかった。
様相が一変するのは、馬場改修となった03年以降である。
改修後初の府中開催となった03年では、二代目SS系種牡馬ダンスインザダーク産駒のザッツザプレンティが2着に入り、以降、昨年までの9年間で【3-5-4】と勝ち切れないイメージは拭えないが、SS系産駒は毎年必ず一頭は3着以内に入っている。
父SS系で複数回馬券になっているのは、03年2着ザッツザプレンティ、04年3着デルタブルースの父ダンスインザダークと、10年2着(1着入線降着)、11年1着のブエナビスタの父スペシャルウィークの2頭のみである。ちなみにダンス産駒の2頭は、どちらも菊花賞馬である。

<父SS系の出走馬>
1ビートブラック(父ミスキャスト)
4フェノーメノ(父ステイゴールド)
10ダークシャドウ(父ダンスインザダーク)
15ジェンティルドンナ(父ディープインパクト)
17オルフェーヴル(父ステイゴールド)

父SS系の次に気になるのが、「府中のトニービン」の格言を持つトニービンとジャングルポケット親子。
過去9年で【0-4-1】と格言通りの活躍を見せているものの、父SS系よりも勝ち切れていない。また、トニービン・ジャンポケ親子以外のグレイソブリン系で括ってみても、勝ったのは01年ジャングルポケット自身と91年ゴ-ルデンフェザントの2頭のみで、02年中山開催を除く88年以降の過去23年で【2-8-4】と、昔から勝ち切れない、ヒモ血統であることが分かる。
出走馬の中でグレイソブリン系を父か母父に持つ馬は、ジャンポケ産駒の09年2着のオウケンブルースリ、昨年2着、3着のトーセンジョーダン、ジャガーメイルの3頭と、国内G1初制覇を目論むルーラーシップ(母父トニービン)の4頭。

勝ち切れないSS系とグレイソブリン系に比べて、頭ハネ一発の魅力があるのがキングマンボ系だ。
一昨年は繰り上がりとはいて勝ちは勝ちのローズキングダム(父キングカメハメハ)、またレコードを17年ぶりに更新した05年のアルカセット(父キングマンボ)、そして3歳馬でJCを制した98年のエルコンドルパサー(父キングマンボ)と、出走頭数は父SS系に比べると圧倒的に少ないにもかかわらず、3頭のJC馬が出ている。また、このキングマンボ系からは、2頭のダービー馬と1頭のオークス馬が出ているように、JCに限らず府中で行なわれる芝2400mを得意としている。

<東京芝2400m重賞3着以内のキングマンボ系>
04年ダービー1着キングカメハメハ(父キングマンボ)
09年ダービー3着アントニオバローズ(母父キングマンボ)
10年ダービー1着エイシンフラッシュ(父キングズベスト)
10年ダービー2着ローズキングダム(父キングカメハメハ)
10年オークス1着アパパネ(父キングカメハメハ)
11年ダービー3着ベルシャザール(父キングカメハメハ)

3歳時には「最強世代」と言われていた現5歳馬。その中で特に強かった「神7」を「SS系トリオ」(ヴィクトァールピサ、ヒルノダムール、ペルーサ)の3頭と共に編成していた「マンボカルテット」(エイシンフラッシュ、ローズキングダム、ルーラーシップ、トゥザグローリー)の4頭。SS系トリオのうちヴィクトワールピサとヒルノダムールは既に引退し、ペルーサは休養中。一方、マンボカルテットのうち次週のJCDに回ったトグロ以外の3頭が揃って出走する。中でも注目は、父は頭ハネ血統のキングマンボ系、母父に勝ち切れないトニービンを持つルーラーシップ。果たして父の頭ハネの強さが母の勝ち切れなさをフォローすることができるのだろうか。

父系でいうと、キングマンボ系ほどではないにしろ、一発の魅力があるのが大物喰いを身上とする過去9年で【2-0-2】の父ロベルト系だ。

<3着以内に入った父ロベルト系>
03年3着シンボリクリスエス(父クリスエス)
08年1着スクリーンヒーロー(父グラスワンダー)
08年3着、09年1着ウオッカ(父タニノギムレット)

今年の該当馬は7メイショウカンパク(父グラスワンダー)1頭のみ。G1未勝利で実績は一枚も二枚も落ちるのは否めないが、母父は血統傾向に出ているダンスインザダークというのが、そそられる。

母父に目を転じれば、ブエナビスタとレッドディザイア(09年3着)の母父ニジンスキー系カーリアンに目が行く。このニジンスキー系というのも、昔からJCとは相性がよく、88年以降の02年中山開催を除く過去23年で【3-1-5】であり、05年1着のアルカセットの母父ニニスキもニジンスキー系である。
出走馬中に父か母父にニジンスキー系を持つ馬は見当たらないが、父SS系の中で複数回馬券になっているダンスインザダーク(母父ニジンスキー)とスペシャルウィーク(母父マルゼンスキー)の母父は、いずれもニジンスキー系だ。

ニジンスキー系と同じノーザンダンサー大系統の中で、押さえておきたいのは03年以降の過去9年で母父として06年1着ディープインパクト(母父アルザオ)と07年3着メイショウサムソン(母父ダンシングブレーヴ)のリファール系と、06年3着ウィジャボードの父ケープクロス、08年2着ディープスカイの母父チーフズクラウンのダンチヒ系。
リファール系を父か母父に持つ馬は見当たらないが、ディープ産駒のジェンティルドンナが内包していることになる。
またダンチヒ系については、日本馬ではフェノーメノ(母父デインヒル)とジェンティルドンナ(母父ベルトリーニ)の2頭で、外国馬ではスリプトラ(父オアシスドリーム)1頭の、合計3頭。
ちなみにスリプトラの父オアシスドリームは、ダンチヒ系グリーンデザート×リファール系ダンシングブレーヴと、激走があっても血統傾向的には驚けない血統構成であることを付け加えておく。

近年稀な超の付く豪華メンバーが揃った今年のJC。話題性は盛りだくさんで、それはそれで楽しめるのだが、馬券の方は超難解で、正直どこからでも入れる。こうなってくると、あとは「引き」の問題だ。



京阪杯の法則【結果】

2012-11-24 17:00:00 | 京都の法則
【結果】
◎エーシンホワイティ…9着(8番人気)
★スプリングサンダー…16着(14番人気)

■血統傾向更新■

予想に反して勝ったのは、逃げたハクサンムーン。
2年連続で父ミスプロ系がワン・ツーを決めた。3着にも母父ミスプロ系のシュプリームギフトが入ったので、ミスプロ系を持つ馬が1着~3着を独占したことになる。
父SS系は合計5頭出走していたが、唯一馬券になったのはシュプリームギフト1頭のみ。
また、残念ながら馬体重500kg以上の馬は3頭出走していたが、全滅。

■コース傾向更新■

バクシンオー狙いはいいとしても、エーシンホワイティでなく母父バクシンオーのハクサンムーンが来るとは…
芝1200mは明日も一鞍組まれているので、出てくればバクシンオーを狙ってみることにする。

=おしまい=

京阪杯の法則

2012-11-24 01:00:00 | 京都の法則
■血統傾向■

1800mから1200mに変更された06年以降の過去6年。
父SS系は【1-2-1】と大不振。その中で複数回馬券になっているのは【0-1-1】のフジキセキ。

注目は2勝をあげているヴァイスリージェント系、【1-0-2】のサクラバクシンオー、そして【1-2-0】のキングマンボ系。
それ以外では、母父で1勝、父で2着1回のストームバード系と母父で2着1回、父で3着1回のリファール系。
全体的に、ヴァイスリージェント系、ストームバード系、ミスプロ系キングマンボ、フジキセキといった芝・ダート兼用血統の活躍が目立つのが、京阪杯の特徴である。

■コース傾向~5回京都芝1200m(内)■

父SS系は【1-2-2】と、レース傾向同様に不振で、目立つのはミスプロ系(父【3-1-1】、母父【0-2-3】)やヴァイスリージェント系(父【1-1-2】)といったダート血統で、これもレースの傾向に合致している。

■性別■*%は左から勝率、連対率、複勝率の順。以下同じ。
牡馬:4-4-3-64/75 5.3% 10.7% 14.7%
牝馬:2-2-3-21/28 7.1% 14.3% 25.0%
3着以内の着度数では牡馬の方が優勢であるが、率で見ると牝馬の方が優勢。

■年齢■
3歳:2-2-2-18/24 8.3% 16.7% 25.0%
4歳:1-1-0-16/18 5.6% 11.1% 11.1%
5歳:2-3-2-18/25 8.0% 20.0% 28.0%
6歳:1-0-2-15/18 5.6%  5.6% 16.7%
7上:0-0-0-18/18 0.0%  0.0%  0.0%
7歳以上の馬は、一度も馬券になったことがない。

■人気■

過去6年で1番人気は【2-0-0-4】と、全くアテにできない。ただし、3着以内に入った馬のうち1~5番人気以内の馬が【5-5-5】で、6番人気以下で馬券になったのは3頭しかおらず、比較的上位人気同士での決着になることが多い。

■前走■

京洛S(京都芝1200m・07年まで1600万下、08年からOP)組【3-2-1】とスワンS組【1-2-3】の活躍が目立つ。
京洛S組は、1着【2-0-1】、2着【1-1-0】、3着【0-1-0】と、馬券になったのは京洛Sで3着以内だった馬。
一方、スワンS組の6頭は、スワンSで6着【1-0-1】、7着【0-1-1】、8着【0-1-0】、12着【0-0-1】と、掲示板に載らなかった馬が巻き返しに成功している。

■馬体重■
京阪杯の最大のポイントが、当日の馬体重。
06年~11年の勝ち馬はすべて当日の馬体重が500kg以上の馬である。昨年はあてはまらなかったが、勝ったロードカナロアは498kgと、ほぼ500kgであった。
<過去6年の勝ち馬の馬体重>
06年アンバージャック…518kg
07年サンアディユ…514kg
08年ウェスタンダンサー…500kg
09年プレミアムボックス…532kg
10年スプリングソング…520kg
11年ロードカナロア…498kg

◎14エーシンホワイティ…サクラバクシンオー×SS
当日になってみないと分からないが、前走の馬体重は512kg。おそらく500kgを切ることはあるまい。
またバクシンオーは、先週日曜日の最終レースの2着馬の父で、その父サクラユタカオーは1着の母父である。
当日の馬体重が500kg以上になりそうなのは、この馬とパドトロワ(前走馬体重530kg)がいるが、今の京都の馬場では逃げ残りは難しいので、逃げ馬のパドトロワよりも本馬を上に取る。

★15スプリングサンダー…クロフネ×キングマンボ
ここ二走続けて二桁着順と大敗が続いているが、なんといっても京阪杯の血統傾向に出ているクロフネとキングマンボの血統構成が魅力的。