◆信頼の1番人気◆
<人気別成績と複勝率>*90年以降
1番人気:10-8-2-4/83.3%
2番人気:6-2-1-15/37.5%
3番人気:2-3-7-12/50.0%
4番人気:0-2-4-18/25.0%
5番人気:1-2-0-21/12.5%
6~9番:4-6-8-78/18.8%
10以下:1-1-2-109/3.5%
過去24年で1番人気は勝率41.7%、連対率75.0%、複勝率83.3%なら信頼できる。1番人気の次に複勝率が高いのが2番人気でなくて3番人気。複勝率は50%なので、2年に1回は馬券になる計算。ならば毎年のように3番人気は押さえておくべき。でも、連対率は20.8%なので、あくまでもワイドあるいは三連系のヒモ候補として。
3番人気50%→4番人気25%→5番人気12.5%と、一つ人気が下がる度に複勝率が丁度半分ずつ低くなっているのが面白い。
10番人気以下からは4頭が馬券になっているが、12番人気以下は【0-0-0-67】と一度も馬券になっていない。
今年の登録は13頭なので、下から2頭は要らないということになり、実質11頭立ての競馬。
◆安心のファン投票1位◆
信頼度抜群の1番人気。だが、その上を行く馬がいる。それは、ファン投票1位の馬。
過去24年でファン投票1位に選ばれ、出走した馬は18頭。その成績は【6-7-3-2】で、勝率33.3%、連対率72.2%、複勝率88.9%と、勝率と連対率では1番人気には劣るものの、複勝率では5.6%上回る。
そして、ファン投票1位の馬を上回るのが「ファン投票1位かつ当日1番人気」の馬である。
該当馬は7頭いて、その成績は「6-6-0-1」で、勝率46.2%、連対率と複勝率は92.3%と、鉄板級の硬さを誇る。唯一、馬券圏外に消えたのは03年のシンボリクリスエス(5着)のみ。
その一方で、ファン投票1位に選ばれたにもかかわらず、当日はファンに見切られ2番人気以下になった馬の存在を忘れてはいけない。該当馬は5頭いて、【0-1-3-1】で勝率0%、連対率20%、複勝率80%。馬券圏外に消えたのは95年のライスシャワー(3番人気・競争中止)のみ。
「ファン投票と勝ち馬投票券は別物」と、まこと現金でドライなファン。そんなファンに対しても、ファン投票1位の馬が、まさかファンに忖度して、わざと2着、3着に敗けているわけではないだろうが、健気にもある意味ファンの期待に応えている結果になっている。馬が偉いのか、はたまたファンが賢いのか。
今年のファン投票1位は、51、366票を集めたゴールドシップ。90年以降では最低の獲得票数。
ちなみに、90年以降で最も票を集めたのは90年のオグリキャップの152、016票。あのディープインパクトの89、864票を遥かに凌ぐ。
今年のダービーの観客動員数は14万人。「オグリコール」で沸いたオグリの「奇跡のラストラン」の90年の有馬記念では17万人が感動に震えた。また、府中の杜に19万人の「中野コール」がこだましたアイネスフウジンのダービーも90年である。
バブル絶頂期だったことや、その後の競馬場の収容人数の減少などの理由もあるだろが、今のように競馬とは縁も所縁もないどこかのアイドルに頼らずとも、馬一頭でこれだけの観客を動員できた90年。この四半世紀で競馬が一番盛り上がったことは間違いない。
史上初の連覇を目指すゴールドシップ。今回はシャドウロールやらなんやらと「武装」してくるそうだ。過去24年で最低の獲得票数でも、ファン投票1位には変わりはない。問題は当日1番人気に推されるかどうかだ。ゴルシの連覇の成否はファンのみなさんの一票次第なのである。
◆ゴルシの連覇の可能性◆
ご存じのように、これまでに宝塚記念を連覇した馬は一頭もいない。90年以降の過去24年で、宝塚記念馬が翌年も出走してきたのは7回あるのだが、テイエムオペラオー以外は一頭も馬券になっていない。
92年メジロパーマー(9番人気)…93年10着(2番人気)
99年グラスワンダー(2番人気)…00年6着(2番人気)
00年テイエムオペラオー(1番人気)…01年2着(1番人気)
02年ダンツフレーム(1番人気)…03年7着(7番人気)
04年タップダンスシチー(1番人気)…05年7着(1番人気)
09年ドリームジャーニー(2番人気)…10年4着(4番人気)
11年アーネストリー(6番人気)…12年7着(8番人気)
テイエムオペラオークラスの馬でも連覇は難しく、それ以下では連覇はおろか馬券にも絡めないという事実。
だが、今年のゴルシはオペラオーの実績と比べると見劣りするのは否めないが、これまで連覇に挑戦してきた馬よりも、その可能性は高いのでは?と思わせるオカルトがある。
現役最強世代と呼ばれる現5歳馬。先の安田記念のジャスタウェイは記憶に新しいが、実は現5歳馬はG1を連覇する「クセ」があることはあまり知られていない。
ジャンティルドンナは史上初のジャパンCを連覇(12年・13年)、ヴィルシーナは歴史は浅いもののヴィクトリアMを史上初の連覇。そして、宝塚には出走しないがフェノーメノは今年、史上3頭目となる春天連覇を達成した。
G1を連覇した馬が3頭もいるということは、現5歳馬最強伝説を裏付けているのではないだろうか。
◆牝馬の取捨◆
過去に宝塚記念を制した牝馬は66年のエイトクラウンと05年のスイープトウショウの2頭のみ。75年以降での通算は【1-3-6-38/48】で、勝率2.1%、連対率8.3%、複勝率20.8%。牡馬と互角に渡り合ったエアグルーヴやブエナビスタでさえ勝てなかった。
今年は4頭の牝馬が出走予定だが、格付けでは誰に聞いてもジェンティルがトップ。
3歳時にはジェンティルドンナに苦汁を舐めさせ続けられたヴィルシーナ。鬼の居ぬ間になんとやらで、ヴィクトリアMを連覇したが、結局、ジェンティルには先着したことがなく、古馬になってからの牡馬混合重賞では5連敗中。
また、3歳時にはメイショウマンボに泣かされたデニムアンドルビーは、JCでジェンティルの2着に突っ込んだが、その力の差はドバイシーマCで、まざまざと見せつけられた。
未知の魅力では、ジェンティルと未対戦のメイショウマンボか。だが、ヴィクトリアMでヴィルシーナを差せなかったことを考えると…
となると、牝馬で買えるのはやっぱりジェンティルだけなのか?まさか牝馬のワン・ツーがあったりして。
ちなみに、過去24年で、前年3着からリベンジを果たしたのは、04年のタップダンスシチーと11年のアーネストリーの2頭のみである。
<人気別成績と複勝率>*90年以降
1番人気:10-8-2-4/83.3%
2番人気:6-2-1-15/37.5%
3番人気:2-3-7-12/50.0%
4番人気:0-2-4-18/25.0%
5番人気:1-2-0-21/12.5%
6~9番:4-6-8-78/18.8%
10以下:1-1-2-109/3.5%
過去24年で1番人気は勝率41.7%、連対率75.0%、複勝率83.3%なら信頼できる。1番人気の次に複勝率が高いのが2番人気でなくて3番人気。複勝率は50%なので、2年に1回は馬券になる計算。ならば毎年のように3番人気は押さえておくべき。でも、連対率は20.8%なので、あくまでもワイドあるいは三連系のヒモ候補として。
3番人気50%→4番人気25%→5番人気12.5%と、一つ人気が下がる度に複勝率が丁度半分ずつ低くなっているのが面白い。
10番人気以下からは4頭が馬券になっているが、12番人気以下は【0-0-0-67】と一度も馬券になっていない。
今年の登録は13頭なので、下から2頭は要らないということになり、実質11頭立ての競馬。
◆安心のファン投票1位◆
信頼度抜群の1番人気。だが、その上を行く馬がいる。それは、ファン投票1位の馬。
過去24年でファン投票1位に選ばれ、出走した馬は18頭。その成績は【6-7-3-2】で、勝率33.3%、連対率72.2%、複勝率88.9%と、勝率と連対率では1番人気には劣るものの、複勝率では5.6%上回る。
そして、ファン投票1位の馬を上回るのが「ファン投票1位かつ当日1番人気」の馬である。
該当馬は7頭いて、その成績は「6-6-0-1」で、勝率46.2%、連対率と複勝率は92.3%と、鉄板級の硬さを誇る。唯一、馬券圏外に消えたのは03年のシンボリクリスエス(5着)のみ。
その一方で、ファン投票1位に選ばれたにもかかわらず、当日はファンに見切られ2番人気以下になった馬の存在を忘れてはいけない。該当馬は5頭いて、【0-1-3-1】で勝率0%、連対率20%、複勝率80%。馬券圏外に消えたのは95年のライスシャワー(3番人気・競争中止)のみ。
「ファン投票と勝ち馬投票券は別物」と、まこと現金でドライなファン。そんなファンに対しても、ファン投票1位の馬が、まさかファンに忖度して、わざと2着、3着に敗けているわけではないだろうが、健気にもある意味ファンの期待に応えている結果になっている。馬が偉いのか、はたまたファンが賢いのか。
今年のファン投票1位は、51、366票を集めたゴールドシップ。90年以降では最低の獲得票数。
ちなみに、90年以降で最も票を集めたのは90年のオグリキャップの152、016票。あのディープインパクトの89、864票を遥かに凌ぐ。
今年のダービーの観客動員数は14万人。「オグリコール」で沸いたオグリの「奇跡のラストラン」の90年の有馬記念では17万人が感動に震えた。また、府中の杜に19万人の「中野コール」がこだましたアイネスフウジンのダービーも90年である。
バブル絶頂期だったことや、その後の競馬場の収容人数の減少などの理由もあるだろが、今のように競馬とは縁も所縁もないどこかのアイドルに頼らずとも、馬一頭でこれだけの観客を動員できた90年。この四半世紀で競馬が一番盛り上がったことは間違いない。
史上初の連覇を目指すゴールドシップ。今回はシャドウロールやらなんやらと「武装」してくるそうだ。過去24年で最低の獲得票数でも、ファン投票1位には変わりはない。問題は当日1番人気に推されるかどうかだ。ゴルシの連覇の成否はファンのみなさんの一票次第なのである。
◆ゴルシの連覇の可能性◆
ご存じのように、これまでに宝塚記念を連覇した馬は一頭もいない。90年以降の過去24年で、宝塚記念馬が翌年も出走してきたのは7回あるのだが、テイエムオペラオー以外は一頭も馬券になっていない。
92年メジロパーマー(9番人気)…93年10着(2番人気)
99年グラスワンダー(2番人気)…00年6着(2番人気)
00年テイエムオペラオー(1番人気)…01年2着(1番人気)
02年ダンツフレーム(1番人気)…03年7着(7番人気)
04年タップダンスシチー(1番人気)…05年7着(1番人気)
09年ドリームジャーニー(2番人気)…10年4着(4番人気)
11年アーネストリー(6番人気)…12年7着(8番人気)
テイエムオペラオークラスの馬でも連覇は難しく、それ以下では連覇はおろか馬券にも絡めないという事実。
だが、今年のゴルシはオペラオーの実績と比べると見劣りするのは否めないが、これまで連覇に挑戦してきた馬よりも、その可能性は高いのでは?と思わせるオカルトがある。
現役最強世代と呼ばれる現5歳馬。先の安田記念のジャスタウェイは記憶に新しいが、実は現5歳馬はG1を連覇する「クセ」があることはあまり知られていない。
ジャンティルドンナは史上初のジャパンCを連覇(12年・13年)、ヴィルシーナは歴史は浅いもののヴィクトリアMを史上初の連覇。そして、宝塚には出走しないがフェノーメノは今年、史上3頭目となる春天連覇を達成した。
G1を連覇した馬が3頭もいるということは、現5歳馬最強伝説を裏付けているのではないだろうか。
◆牝馬の取捨◆
過去に宝塚記念を制した牝馬は66年のエイトクラウンと05年のスイープトウショウの2頭のみ。75年以降での通算は【1-3-6-38/48】で、勝率2.1%、連対率8.3%、複勝率20.8%。牡馬と互角に渡り合ったエアグルーヴやブエナビスタでさえ勝てなかった。
今年は4頭の牝馬が出走予定だが、格付けでは誰に聞いてもジェンティルがトップ。
3歳時にはジェンティルドンナに苦汁を舐めさせ続けられたヴィルシーナ。鬼の居ぬ間になんとやらで、ヴィクトリアMを連覇したが、結局、ジェンティルには先着したことがなく、古馬になってからの牡馬混合重賞では5連敗中。
また、3歳時にはメイショウマンボに泣かされたデニムアンドルビーは、JCでジェンティルの2着に突っ込んだが、その力の差はドバイシーマCで、まざまざと見せつけられた。
未知の魅力では、ジェンティルと未対戦のメイショウマンボか。だが、ヴィクトリアMでヴィルシーナを差せなかったことを考えると…
となると、牝馬で買えるのはやっぱりジェンティルだけなのか?まさか牝馬のワン・ツーがあったりして。
ちなみに、過去24年で、前年3着からリベンジを果たしたのは、04年のタップダンスシチーと11年のアーネストリーの2頭のみである。