☆新・史上最強の法則-海外支局☆

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手塚厩舎の法則

2014-06-28 23:00:00 | 競馬
愛馬・アルフレードが日曜の東京11RパラダイスSに出走する。
新馬戦から3連勝で朝日杯FSをブッコ抜いたのは我ながら驚いたものだ。スプリングSでケチをつけ、続くNHKマイルではカレンブラックヒルの2着に入ったまでは良かった。まあ、ダービーには武ちゃんが乗ってくれたし、何も不満はない。なんせ一瞬とはいえ2歳ワールドランキング1位になったのだから。
ダービー後は、屈腱炎で長期休養に入り、現場復帰は今年の1月。復帰後初戦はダートの大和S。新味を求めたのか、血統的に走らせてみたかったのか、それとも脚に負担をかけないようにしたのかは分からないが、結果は殿の16着。2走目は芝に戻し東風S6着で、3走目となった前走は京王杯SCで10着と、復帰後はまったくもってパッとしない。まあ、屈腱炎から復活したこと自体有難いことだし、何も文句はない。が、どうもそれだけではないような気がしてならない今日この頃。かと言って手塚厩舎のせいにするつもりは毛頭ないが、気になったので調べてみた。

<手塚厩舎の重賞勝利馬のその後の成績>
99年フェアリーS(G3)…ベルグチケット
→0-0-0-16/16(引退)

05年ラジオたんぱ賞(G3)…コンラッド
→1-1-0-12/14(引退)

07年CBC賞(G3)…ブラックバースピン
→0-1-2-10/13(引退)

07年オーシャンS(G3)…アイルラヴァゲイン
→2-2-3-25/32(引退)

11年朝日杯FS(G1)…アルフレード
→0-0-0-3/3(現役)

11年ファンタジーS(G3)…アイムユアーズ
→3-1-1-6/11(引退)
*3勝は12年フィリーズレビュー、12年、13年のクイーンS、3着は12年桜花賞

11年阪神ジャンプS(G3)…クランエンブレム
→0-0-0-4/4(引退)

11年新潟ジャンプS(G3)…クリーバレン
→0-0-0-1/1(引退)

13年朝日杯FS(G1)…アジアエクスプレス
→0-0-0-3/3(現役)

13年桜花賞(G1)…アユサン
→0-0-0-3/3(現役)

手塚厩舎の重賞成績は先週時点で合計13勝で、うちG1は3勝。
初重賞制覇した馬のうち、その後に勝利をあげたのは10頭中3頭しかいない。そして、重賞を2勝以上しているのはアイムユアーズただ一頭。ところで、ジャンプの重賞で2勝をあげているとは知らなかった。
まあ、手塚厩舎に限らず、同じ馬で重賞を2勝すること自体が滅多にないことかもしれないけれど。
日曜日は道悪みたいだし、アルフレードの道悪下手はスプリングSで実証済み。無事に完走してくれれば、それでよし。

宝塚記念の法則4

2014-06-28 00:00:00 | 阪神の法則
◆出走馬の種牡馬(父)産駒の阪神芝2200m成績(09年以降)◆
*%は勝率、連対率、複勝率
ステイゴールド【7-2-2-20】 22.6% 29.0% 36.7%
ディープインパクト【6-6-2-30】 13.6% 27.3% 31.8%
キングカメハメハ【6-4-5-43】 10.3% 17.2% 25.9%
ジャングルポケット【3-2-2-31】 7.9% 12.8% 18.4%
ハーツクライ【2-4-3-20】 6.9% 20.7% 31.0%
マーベラスサンデー【0-1-0-18】 0.0% 5.3% 5.3%
スズカマンボ【0-0-0-4】 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%

◆血統傾向◆*90年以降の過去24年

過去24年の血統傾向を載せてはみたが、最近の宝塚記念は血統傾向の御託を並べても空しいばかり。目に行くのは直近5年で4勝をあげているステイゴールドなのは、当たり前。

◆グランプリ血統◆
09年ドリームジャーニー、10年ナカヤマフェスタ、12年オルフェーヴル、13年ゴールドシップと、過去5年で4勝をあげているステイゴールド。何故こんなに走るのか?それは「強いから」だと話が続かないので、血統的な根拠を。
ステイゴールド自身は99年に3着になっているが、それだけでここまで走るとは思えない。宝塚記念馬4頭のうち3頭は、黄金配合の母父メジロマックイーン。そのマックは、91年2着、92年1着とこれまた、宝塚記念で馬券になっている。
更には、ステイの母父ファイントップ系ディクタス。ディクタスからはサッカーボーイ(88年マイルCS)が出ており、そのサッカーボーイは02年、03年連続2着のツルマルボーイの母父、03年1着のヒシミラクルの父と、これまた宝塚記念とは相性が好い。
宝塚記念と好相性の3頭が凝縮されたドリジャニ、オルフェ、ゴルシが走らないはずはない。

また、ステイ産駒がグランプリ血統と言われる由縁は、宝塚記念の4勝に加えて有馬記念4勝と、春秋グランプリを合計8勝しているから。そして、11年の有馬記念から目下グランプリ5連勝中なのである。

<ステイゴールド産駒のグランプリ制覇の軌跡>
09年宝塚…ドリームジャーニー
09年有馬…ドリームジャーニー
10年宝塚…ナカヤマフェスタ
11年有馬…オルフェーヴル
12年宝塚…オルフェーヴル
12年有馬…ゴールドシップ
13年宝塚…ゴールドシップ
13年有馬…オルフェーヴル


やっぱりゴルシは押さえておいた方が無難なのか。
△11ゴールドシップ…ステイゴールド×メジロマックイーン
1番人気なら連軸でもいいが、全幅の信頼は置きにくいので、飛んでもいいように連下扱い。

◆グランプリ血統2◆
ステイゴールドほどではないが、宝塚記念と縁のある血統を二つほど。

一つは、09年2着サクラメガワンダー、10年3着、11年1着のアーネストリーの父グラスワンダー。自身は99年1着になっており、98年有馬記念→99年宝塚記念→99年有馬記念と、オルフェーヴルよりも先にグランプリ3連勝を達成している。
そんなグランプリ種牡馬の産駒の出走はないが、母父グラスワンダーが一頭いる。

☆10メイショウマンボ…スズカマンボ×グラスワンダー
父スズカマンボの母父はキングマンボ。同系からは11年3着エイシンフラッシュの父キングズベスト、12年2着トゥザワールドの父キングカメハメハが馬券になっており、宝塚記念と縁のある血統で固められている。

もう一つは、遅れてきたSS産駒の最後の大物マーベラスサンデー。
自身は、95年2月のデビューし新馬、500万と連勝したものの、骨折が判明しクラシックを断念。約1年余りの休養の後、復帰を果たしたが、初戦の900万下は4着。その後二度目の挑戦で900万下を勝利し、続く1500万も連勝し、晴れてOP入り。
重賞初挑戦となった96年エプソムCで重賞初制覇を果たした。以降、札幌記念、朝日CC、京都大賞典まで重賞4連勝を含む怒涛の6連勝を決めた。
その後、初のG1挑戦となった秋天では4着に敗れ、有馬記念2着、春天3着と悔しいレースが続いた。そして、97年の宝塚記念。四度目のG1挑戦で、ようやく栄冠を手にすることができた。

そして、その産駒のシルクフェイマス。父同様に遅咲きタイプで、03年の1000万下を連勝→1500万下3連勝で、デビュー19戦目にしてようやくOP入りした苦労人。
その後、04年日経新春杯、京都記念と重賞2連勝を含む5連勝を果たし、勇躍臨んだ初G1の春天では父と同じ3着に敗れるも、次の宝塚記念では父のように1着とはいかなかったが2着になった。
そんな晩成型のマーベラスサンデー産駒が1頭出走する。

☆1ホッコーブレーヴ…マーベラスサンデー×ダンシングブレーヴ
父やシルクエフィマスのように連勝ではないが、日経賞2着、春天3着と上昇中。しかも春天3着からの臨戦は父、フェイマスと同じパターン。また、母父ダンシングブレーヴは、05年1着スイープトウショウ、07年、08年連続2着のメイショウサムソンの母父と、これまた宝塚記念とは相性の好い血統構成である。

◆隠れグランプリ血統◆
リボー系と言えば、有馬記念をはじめとするG1の大舞台で波乱を演出する穴血統として知られている。宝塚記念でも例外ではない。過去10年では、字面でリボー系保有馬は、04年1着タップダンスシチー(父プレザントタップ)、10年1着ナカヤマフェスタ(母父タイトスポット)の2頭しかいないリボー系保有馬だが、リボー系を5代以内に内包している馬が好走する傾向にある。なお、05年3着のバランスオブゲームの母父はアレミロードだが、京都開催だったのでオミット。

<馬券になったリボー系内包馬>
05年1着スイープトウショウ
07年1着アドマイヤムーン
両馬の父エンドスゥイープの父フォーティーナイナーの母父がトムロルフ

09年2着サクラメガワンダー
10年3着、11年1着アーネストリー
両馬の父グラスワンダーの母母父がヒズマジェスティー

09年3着ディープスカイ
母父チーフズクラウンの母母父がキートゥザミント

11年3着エイシンフラッシュ(父キングズベスト)
12年2着トゥザワールド(父キングカメハメハ)
両馬の父はともにキングマンボ産駒で、同馬の母母父がプルーヴアウト

12年3着ショウナンマイティ
父マンハッタンカフェの母父がゴーフォージン

で、今年の該当馬は、メイショウマンボ(母父グラスワンダー)、デニムアンドルビー(母父キングカメハメハ)、ヒットザターゲット(同)、フェイムゲーム(母父アレミロード)の4頭。

☆12フェイムゲーム…ハーツクライ×アレミロード
4頭の中ならこれ。
実はフェイムゲームは、グランプリ血統のステイゴールドとサッカーボーイと同じ一族。
フェイムゲームの母方の祖母ベルベットサッシュは、サッカーボーイの一つ下の全妹。そして、ベルベットサッシュの二つ下のゴールデンサッシュはステイゴールドの母。つまり、ステイゴールドとフェイムゲームは、「いとこ伯父」と「いとこ甥」の関係なのである。なんだかややこしくなったが、グランプリ血統と同族なので走ってもおかしくないよ、ということだ。ちなみに、前出のバラゲーとゴールデンサッシュは「いとこ」の関係(バラゲーとフェイムゲームは半兄弟)である。