ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

船橋の市場通り

2016年05月13日 | 随想
船橋には市場通り、通称「ディーラー通り」というのがある。南口には一つのビルごとダイソーの百円ショップがあるが、このディーラー通りも船橋名物の一つかも知れない。何しろおそらく日本中の車を売るディーラー(販売店)がほぼ集結し、軒を連ねている通りなのだ。そして我が家はこの通りのすぐ近くなので、嫌でも毎日目にすることになる。

英国生まれの「ミニ」専門店や、遅ればせながら最近開店したフォルクスワーゲンまで、とにかく全部揃っている。特に面白いと思うのは、レクサスとベンツの販売店が道を挟んで対峙しているところだ。いざ、ガチンコ頂上勝負というところか。その行司役のように船橋警察署が隣にあるのも面白い。

このような集積したディーラー通りがあるということは、見方を変えて言えば、東京近郊で、ここら辺りから電車網でカバーしきれなくなって、車が便利になり始めの地域がはじまることの証明なのだと思う。
思い出す話がある、欧米の自動車メーカーの幹部がある目的を持って大挙して東京に来た。その目的とは、世界一の過密都市における車の未来を見に来たのだそうな。欧米の都市では東京ほどの規模は存在せず、車が不要な都会というのも未だ無いそうである。しかし東京は・・・車が無くても不自由はない・・・それを実際に見るまでは信じられなかったようである。これほどの快適で緻密な電車網を目の当たりにし、彼らはなんと思っただろうか? 「我々の真の敵は電車だ!」では、陳腐だろうか。

良くも悪くも船橋は都会と田舎の、いろいろな境目のようである。そしてここからなんと、日本のリバイバルが始まる。 ケパ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする