ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

勝てる試合を落とす時

2016年05月02日 | 健康・スポーツ
「試合に勝って、ゲーム(内容)に負ける」という言葉を私はよく思い出す。
テニスの試合では勝つことが先ず目標なので、当然、相手の弱点をいかに攻めるかということになる。レベルにもよるが、普通はバックが弱いはずなので、バックに球を集めて攻める。この弱点を突く、というのは、古今東西勝負事では自明のことである。
しかし完全な勝利というものは違う。それは相手の土俵、相手が得意とする分野でも上回って勝つことだ。フォアが得意な人に対して、弱点のバックではなく、フォアで打ち勝つということでもある。

人生もこれと似たようなことがある。完全に勝利を得ようと、相手の土俵に入って戦うことがある。しかしこれは危険で、まかり間違えば形勢逆転、一気に勝利が相手方に傾くことが多い。
自分の能力を過信せず、一旦決めたら勇敢にやるべきである。テニスで、私が完全な勝利を得ようとフォアでも勝負に打って出たつもりが果たせず、逆転負けを幾度喫したことだろうか。とにかく己を過信してはいけない。これは人生でも同様なことが言える。
敵を知り、己を知らば百戦危うからずというが、己を知ることほど難しいものはない。常に他人の忠言に耳を傾け、謙遜に生きたいものである。特に奥さんの忠言が耳に痛い時も。それは夫婦合わせての勝利という大目標を達成するためにも。 ケパ








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