goo blog サービス終了のお知らせ 

ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』
これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

夫婦 PS「ある外人夫婦の後ろ姿に」

2013年02月14日 | 生活

 夫婦について、言い足りないことが一つあった。Hiroshima_bus_center
 日本の都市では珍しいことだが、広島市の中心部は広島駅前ではない。紙屋町と八丁堀と言って、今ではそごうデパートの3階に収まっているバスセンター(右写真、今回のお話の舞台)の紙屋町から、八丁堀という金融と三つのデパート街にかけてが中心部だ。
 そのバスセンターがデパートに収まって1974年再開業した頃、新人社会人であった私はある外国人夫婦を目撃した。3階のバスセンターへ直行する真新しい長いエスカレーター、その初老らしき夫婦は私のすぐ前にいた。二人は並んで立っていただけでなく、やおら手を重ね、あつく手を握り返していた。

 そのころのこと、公然たる町中で、いい年をした夫婦が手をつなぐなんて、私は見たことがなかった。だから「あっ」と思った。実に羨ましかった。「こうでなきゃ!」とも思った。

 いろいろ山あり谷ありを乗り越えてきたはずの夫婦。50、60代はその報酬を受ける年代でもある。それが「濡れ落ち葉」とか「熟年離婚」があまりにも多い。男は家庭を犠牲にしての企業戦士で幾年月。ふと気がつくと企業ではお払い箱、家に帰るとカネの切れ目はエンの切れ目でこちらもお払い箱。公園で見かける、出勤した風でずっとベンチに座っている退職者を見か
Wedding_25けるのはさびしい。
 エスカレーターでは、二人の力で山も谷も乗り越えることができた、そんな同士的な確かなきずなを感じさせられ、「私も!」と若い私はねたみに体が震えたものだった。

 PS:「それはどうなったの?」とお聞きになりたいでしょう?その答えは、「ただ神様はあわれみ深く、私たちの願いをご存じで、御心ならば、それはかなえてくださる」のです。人がナント言おうと、はい、堂々と。感謝!  ケパ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする