命のカウントダウン(健康余命3605日)

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14→28→56→?? 投薬日数

2021-01-27 13:53:53 | 治療薬
高血圧、脂質代謝異常(高脂血症)、糖尿病などの生活習慣病をお持ちの皆さま、薬は何日分貰っておられるでしょうか?14、28、30、56、60、90??

我が医院(医療法人 坂根医院)では、昨年、新型コロナが流行り始めてから、高血圧、脂質代謝異常、糖尿病などの生活習慣病などの患者さんの定期投薬をそれまでの1か月間から2か月間に伸ばしました。感染機会を減らすために来院回数を少なくした方が良いだろうと考えたためです。
 勿論、投薬を始めたばかりの方や、コントロールの悪い患者さんは、1か月またはそれ以下の方もおられます。逆に、長期安定した状態のてんかん患者さんなどでは6か月投与という方もおられます。
 糖尿病などでは、来院間隔が開くと、コントロールが悪くなる傾向をはっきり感じます。ですから、大体3か月投薬の大病院よりも、これまで1か月投薬だった当院の方が、糖尿病に関しては、コントロール良好だと感じておりました。(あくまでも感覚的に・・・勝手にそう思っていただけかもしれませんが!)
 ですから、高血圧や脂質代謝異常の方は良いにしても、糖尿病の方の処方日数を延ばすのは、少し抵抗を感じました。検査の回数が減るので、売り上げも減りますしね。
 現在2か月投与の方がほとんどになっていますが、危惧したほど疾患のコントロールは悪くなっていない様です。
 振り返ってみると、平成10年に医院を開いた時、処方日数は14日以下と決められていました。処方日数が伸びたのは平成14年4月からです。

平成14年3月までは、投薬は14日以下という決め事があったのです。
現在でも、発売して1年に満たない新薬の処方日数は14日以下と決められています。そして、 麻薬、向精神薬については「麻薬及び向精神薬取締法」により、取扱いに関する規定が設けられており、投薬期間の上限を14日、30日、90日のいずれかに規定しています。 デパス(エチゾラム)、アモバン(ゾピクロン)マイスリー(ゾルピデム)など多くの不眠症に対する薬の投与期限は30日以下となっています。


 現在では、その他の一般的な薬に関しては投薬期間の上限はないとのことですが、診療所は1か月投与のところが多数派、病院は3か月投与が多い様です。処方日数の上限はないとはいえ、普通は90日までの処方でしょうし、自分も、最長で180日の処方までしか書いたことが無いです。それも、例外的です。(前記の安定したてんかん患者さん以外は、長期の海外出張のためでした)


 我が医院では、安定した生活習慣病の方に対しては、56日または60日の処方が多いです。84日、90日に伸ばすのは・・・まだ相当強い抵抗を感じます。正直に言って経営問題にも直結してきますし、疾患のコントロールも少し不安です。そして、我が医院はほぼ院内処方なので、薬の在庫管理問題も大きな問題になって来ます。
なかなかにナイーブな問題なのですよ。でも、患者さんとしては、状態が安定していれば、出来れば長期の処方が良いですよねぇ。院外よりも院内処方が便利とも言われるし・・・・うーん・・・・・・