卒業式シーズンに向けて、マスクをするべきか外すべきか、論争が繰り広げられています。
8日、厚労省の専門家会合は「コロナの流行が落ち着いていれば、マスク無しも容認できる」との見解を示しました。 新型コロナ感染症対策専門家会議 脇田隆字 座長 「一生に一度の行事。マスクを外して参加したいという気持ちも理解できるし…」 近く、全国の教育委員会に通知される見通しです。
複数の関係者によりますと、政府は来月13日を軸に、マスクの着用について、原則「屋内・屋外問わず個人の判断に委ねる」方向で調整に入りました。 判断の参考にしてもらうための指針を示すことにしていて、全員の着席が可能な新幹線や高速バスなどではマスクを外すことを容認する一方で、通勤ラッシュ時など混雑した電車やバスでは着用を推奨します。 また、学校では着用を求めないことを基本とします。ただ、基礎疾患などの事情でマスクの着用を希望する場合は適切に配慮するようにします。卒業式については「マスクなし」を可能とします。
キーワードは「個人の判断に委ねる」ですね。
今後、日本が個人の判断を尊重する西欧型の個人主義社会に変貌していく曲がり角に今いるのだと思います。とは言いつつ、新幹線や高速バスではマスクを外すことを容認するが、ラッシュ時の電車やバスでは着用を推奨するとかきめ細やかな指示を出すところが「NIPPON」ですよねぇ。この辺りが正に曲がり角を実証しているのでしょう。
私は、幸いにもラッシュ時に公共交通機関に搭乗する必要性がほぼ皆無ですし、危険性の高そうなところには出入りしないようにしています。外食はしょっちゅうしていますが、出来るだけ離れた席に座るようにしていますし危なそうな方がおられたらマスク着用して可及的速やかに退出します。
マスク着用で完全に感染を防ぐことは出来ませんが、可能性を引き下げる事は出来ます。

マスクをしていても罹るのだから、マスクは意味が無いと言うのは、歩道を歩いていても車に引かれる事はあるのだから、歩道を歩いても、車道を歩いても同じだと言っているの同じです。マスクを着用していても、新型コロナに掛かることも、インフルエンザに掛かることもあります。でも、掛かる確率を下げる事は出来ているのです。それが理解できないと言われる方、医療者が完全武装して働いているコロナ病棟にノーマスクで突入してください。マスク着用に意味があるかどうか、実証できるでしょうから。
卒業式に出る当事者は若いので、新型コロナに罹患しても重症化することは殆ど無いでしょう。でも、父兄や教師の皆さまは危ないですよ!
政府は、5月19日から21日に広島で開催される 広島G7サミットに向けて、「マスクを外したNIPPON」をアピールしたいのでしょうねぇ。
その思惑は理解できますが、貴方も、私も、その犠牲になる必要はありません。新型コロナ、まだ正体不明の部分が大きい「薄気味悪い疾患」であることは間違いありません。掛からないに越したことはないです。
オミクロンで弱毒化しているとはいえ、死亡率はインフルエンザよりもまだまだ高いです。もともと「弱っておられる方」が新型コロナに罹患すると、全身状態が悪くなって亡くなってしまう方が多い様です。重症化因子を持っておられる方、何度も言いますが、掛からないように努力を続けてください。ワクチンは3回は接種した方がよさそうです。80歳以上の方、65歳以上で糖尿病、高血圧、心臓病、がんなどをお持ちの方、重症化を阻止できるパキロビッドパックを処方してくれる医療機関を探しておきましょう。掛かってから慌てても、なかなか見つける事は難しいと思っています。事前の対策が重要です!!