茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

茶をころす

2009年05月01日 | Weblog
耶馬渓は
あっちでもこっちでもお茶の新芽が揺れています
土筆を見つけるより簡単かもです
友人の御親戚宅に押しかけ
お庭で垣根で畑で
プチプチと新芽を摘み始め
町の体験工房で製茶大会と相成りました

ご近所のお母さん方が
お菓子や竹の子やそば粉やらを手に手に集まり
むしろを敷いてスタンバイOK
大きな釜を熱して茶の葉を投じると
パチパチと音がします
小枝で工夫したMy釜炒りべらで
さっさと葉を回します
「あんた、ようころしよる」
「ころすのは任しといて~」
という会話が聞こえてきました

「茶をころす」っていうのですか?
聞かれた皆さんも
「そーいえば、茶を炒めることをころすというけど、
 殺すわけではないし、なにかしら?」
という話になりました

それは!
「殺青(さっせい)」のことでしょう!
製茶の第一段階で茶葉を加熱処理しますが
中国ではこれを「殺青」というのです
殺青には蒸す方法と炒める方法があって
蒸すことを蒸青(じょうせい)といって日本の緑茶はほとんどがこれで
炒めることを炒青(しょうせい)といって中国緑茶の大部分がこれです!

なーんて、私もちょっと興奮気味にプチ解説
へ~~~~
やっぱこのあたりは中国の影響が濃いのかね~
などど話しながら莚(むしろ)で茶を揉んだり
七輪の遠火に釜を懸けてさらに炒めたりしました
皆さん、蔵の中に釜があって
この時期はどこの家でも茶を作っていたとか

甘い香りがしてきて
だんだんお茶になってきました
そばがきをつくって砂糖醤油を添えたり
竹の子を七輪に載せたり
皆がホイホイと持ちよったもので
なんとも旬な
本当に贅沢な三時のひとときでした
耶馬渓の蔵の調査、したい・・・

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