茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

振り出し

2011年02月22日 | Weblog
茶箱の花点前のお稽古をしました。
花点前は春のお点前です。
春の香りを楽しみに
茶箱を持って外に出ましょう♪

茶箱は利休さんの時代からあり、
振り出しもまたその頃からありました。
なんだか
おかしいですね。
お茶碗と茶筅とお茶と
茶巾と茶杓と
そしてお菓子お菓子♪
と準備をして出かけたのですね。

教科書には
「振り出しには金平糖や豆類等を入れ」
とあります。
今回は、その「等」の挑戦で
チョコボールにしました。
以前レーズンチョコにした時には
転がらずに、
お抹茶ともよくあって
なかなかグーでした。

今回は
「季節限定苺のチョコボール」に目がくらみ
失敗覚悟で
振り出しに入れました。
たくさん、懐紙から離脱していきました。
  鶯の笑いを誘うチョコボール 
おそまつ

雪月花など茶箱のお点前は似ていて
それでいて微妙に違っていて
ややこしい印象ですが、
季節を楽しむ工夫があるわけで、
きちっと身につけ
ほわっと楽しみましょう。

 いにしへ今も茶の道を学ぶ人には
 四季の眺望に遠近と出つるにも
 旅路へ趣くにも
 茶箱てふ物を携え茶をのミけるか
 これに手順なけれは 
 としころ作法を望人多くミへれど
 今更拙き考をなすもはしなしと等閑に打過けるか
 (略)
 流を汲人々に伝へんことは
 仮初めにも茶のみちの
 軽事にならむようにとねがふのミ


裏千家十一代玄々齋の
『茶箱点前記』にあります。
ころころ転がるチョコは
・・・軽かったです・・・。
鶯に白い目で見られたかな。
そうかメジロだったか。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿