茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

アナタのために

2009年06月25日 | Weblog
品川プリンスホテルの
「茶のしずく」さんに行きました。
この春開店したばかりの日本茶カフェです。
「日本茶インストラクターが
 アナタのために直接淹れる!」
とHPにありましたが、
その通り、
店長のorプロデューサーの岩田氏が
メニューをもって現れ
注文を聞いてくれました。

「煎茶セット」とだけ書いてあるメニューを見て、
どこのお茶がいただけるのか尋ねると、
「はい、それをこれからお客様と決めていきたいと思います」
とおっしゃいます。
「濃いめのお茶と薄いのとどちらがよろしいですか?」
・・・濃いの
「甘みの強いのとすっきり系とどちらがよろしいですか?」
・・・甘みかな
「かしこまりました、甘みの強い濃いお茶をお持ちいたします」
わあ~。

緑の濃いお茶がマグカップにたっぷり入って登場。
とろっとしたお茶飴みたいなお茶でした。
少しすると岩田氏がまた現れ、
「いががでございますか?」
・・・はい、大変おいしくいただいています、どちらの?
「知覧のおくみどりというお茶です」
・・・きれいなみどりですね。
「はい、ご満足いただけましたでしょうか?」
コミュニケーションを大事にされる岩田さんの方法。
美容院にいるみたいな感じでした。

岩田園のHPにその沿革がありました。
「当園は嘉永2年(1849年)に
 初代岩田嘉右衛門が
 お江戸日本橋より中仙道一番目の宿場町板橋宿より
 半里ほど日本橋よりの滝野川村三軒家で
 お茶の栽培と製造を始めました。」

昨日、私のために(♪)お茶を淹れてくれたお若い岩田さんは
嘉右衛門さんより何代目なのでしょうね。
品川宿でお茶を振る舞う当代の姿を
ご先祖様はどのように見てるのかな、
なんて思いながら、
昨日とても迷ったけど注文しなかった
「ほうじ茶プリン」をつくってます。

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1 コメント

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お江戸郊外のお茶 (茶坊主)
2009-06-26 13:15:11
茶坊主です。
日本茶ソムリエ・高宇政光さん 東京北区赤羽の
お茶屋さんですが、
どこかの講演会だったか、書かれた本の中だったか、たしか江戸時代末頃からの王子(飛鳥山)や
滝野川の茶畑の話をされてましたよ。

ご自身で明治初期の古地図を調べてみて「茶畑のしるし」を見つけ、たいそう感動したらしかです。
その茶畑のお茶の一部を高宇さんのご先祖さまが
仕入れていたという話。脈々とつながりますネ~♪

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