茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

2008年11月13日 | Weblog
今日は満月
今宵のお月様はあまりにも冴えわたっていて
何度も何度も振り返ってしまいました
何度見ても
見るたびに光が増し加わっているようで
ワット数上げたでしょ
と、思わず話しかけてしまった~

なんだかとても
素敵な贈り物をもらったような
やったー!みたいな気分になっていたら
今日はブログを立ち上げて100夜目だったのです
そうかそうかお月様~
お祝いをありがとう!!
(つくづく幸せな私)

今日は、先生のお宅でお稽古の日だったのですが
お水屋でお花をあわせる先生の背中を見たとき
ふと肩を抱きたいような気持ちになりました
なんだかとっても小さくてまあるくて・・・
先生は88歳
自分がその年まで元気で動いていられるかどうか
そう考えるだけでも
心から尊敬の思いでいっぱいです

この15年の間
週に一度顔を合わせ
ほんの数時間をともに過ごし
個人的なことにはさほど立ち入らず
茶のこと花のことお菓子のことを話題にし
まさに「淡交」という時の継続

その間には
お仲間皆さんの人生にも様々なことがあったでしょう
あんなこともこんなことも
たくさんを抱えながら
それでも皆、お稽古の時間を大事に
そこから片足を離さず
一生懸命人生を紡いできたのだなと思います

一緒にお酒を飲んでわいわいしたこともない「淡交」
それでも
たまらなく熱い絆を感じます
たぶんそれは
そこに自分の一生懸命の歴史があるから
そして
そんな山あり谷ありの歴史に
ずっと伴走してくださっている
先生や社中の皆様への感謝があるから

「ティーリテラシー」が今あるのは
この先生が点ててくださった
一服のお茶があったからなのです

先生もお月様ごらんになったかしら

ご縁にしみじみ感謝していたら
あ、お月様が「よし」と言ったような・・・