茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

平安

2008年11月05日 | Weblog
お茶に関して、
奈良時代の記録は少ないですが
次の時代になると情報はぐっと増えます
『平安時代の茶』という本があります
平安時代の様々な記録から
「茶」に関する記述を拾い上げた
文献録みたいな本です
  798年11月24日
  茶ヲ煎ジ菓子ヲソナウ
  『三宝』(最澄帰国後であろう)
などと書かれています

書き記すという行為は
未来へのタイムトラベルのトンネルを掘るみたいな作業
平安の都で留められたその日の出来事に
21世紀の今日、
古墳の黒い影の向こうを走る
高速道路のオレンジの明かりを見下ろす部屋で
アクオスの画面にシカゴのオバマさんをみつつ
伊右衛門さんのティーバックをいただきながら
思いを馳せています

仕事でヘロヘロだけど
いい夢見れそうです
平安の言の葉、たしかに受け取りましたえ

奈良出張あと二日

  『平安時代の茶 ーー喫茶養生記まで』
  福地昭助
  角川学芸出版   
  平成18年5月31日初版発行