茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

製茶実習

2008年11月11日 | Weblog
神奈川の端のほうへ行ってきました
昨日からの冷え込みで
富士山が真っ白にお化粧していました

目的は高校生のお茶教室
神奈川県のブランド商品足柄茶を
自分たちで製茶して飲んでみよう
というものでした

秋に摘んだカテキンたっぷりのお茶
摘んで蒸して冷凍保存しておいたそのお茶を
今朝解凍して
ホットプレートを使って
揉んで乾燥して形を整えて
よくみる「煎茶」にするという素晴らしい体験

調理室に入ってくるなり
「うえ、やべえ、これなに?わかめ?」
みたいなご感想。
「なんかペとペとしてるし~」
あまり好印象ではありませんでしたが、
それでも乾燥するにつれ
甘くよい香りがしてくると
「あ、お茶だ」

結果として、
見た目はあまり「あ、お茶だ」ではありませんでしたが、
水色(すいしょく)はお茶でした
香りもお茶でした
お味は「にがっ」でした

水分を早くに飛ばそうとすると
パリパリになって割れやすくなり
粉の部分が多くなり
それが「こげ」になってしまいます

でもみんな
青臭いお茶の匂いより
火入れの香りが好きだったみたい
若いもんね

その後
本物の(?)足柄茶を
お急須を使って煎れる実習を行いました
お急須を持つ手が見ていて怖かった・・・
1煎目のすっきりが好きな人、
2煎目の濃いめが好きな人、
ちょうど二分しましたね

何がおいしいかではなくて
自分は何が好きか
人生も
主体的に味わっていってくださいね