かしこジャーニー

「日々しるし」と「難聴のこと」

12年前をおもいだし

2007-08-23 19:08:47 | いまおもうこと
12年前のきょうはすごくあつい日だった。この夏のようにあつかった。きょうは父の命日で、ことしは13回忌。いなくなってからの年月が、ともに過ごした時間を追い越すのはまだ先だけれど、あっというまかもしれない。
たしかいまごろは、もう息をしなくなった父と付き添いの母と私をのせた車が自宅について、やらなければならないことが津波のように押し寄せてきて必死にこなしていた。
父親の鼻につめた綿をかえてもかえてもしめってしまい、そういうものだといわれても、しんじゃったのに鼻水(ほんとはちがう)がでるなんてじつはまだ生きているかも、という気がしていた。
かなしい気持ちには遠く、いまやらなくてはいけないことや、来客や親戚の接待や、明日のことでいっぱいだし、あとすこしで父の体は灰とちいさな骨だけになることもおもいつかなかった。
さらに慌ただしくハイになって頭がヒートしたのは翌日からで、追いうちをかけたのは、友人の旦那さんが同じ日に亡くなったことを告げた友からの一本の電話だった。
友人たちは一晩で二軒のお通夜にいった。通夜のはしごだ。夜中に来たことのない家までの薄暗い道を、みんなで歩いてきてくれた。いままでちゃんとお礼を言ってないけれど、ほんとにありがとう。この思いはこの魂がある限り永遠に忘れません。
家族はへったけれど、弟は結婚して子供がふたり、また家族がふえた。わんこも新入りになった。
あれからだいぶ時間がかかったけれど、お寺とのご縁のおかげで、仏教や神社のことに関心をもち、父の供養をしては、すこし近づけたかなとおもう。近づけたらいいなとおもう。
おとといは仏壇のお水を忘れちゃってごめんなさい。いつかお父さんが最後に旅した四国の金比羅さまと坊ちゃんの湯に行きたい。
きょうはちょっと感傷的なわたしです。