阿武山(あぶさん)と栗本軒貞国の狂歌とサンフレ昔話

コロナ禍は去りぬいやまだ言ひ合ふを
ホッホッ笑ふアオバズクかも

by小林じゃ

短歌 その12 (2014年9月~2015年1月)

2015-01-19 19:44:53 | 短歌(まとめ)

 

 

       円安かデフレマインドか

  小麦粉と蕎麦粉とエビと醤油さへ 天ぷら蕎麦よ円安に泣く

  うどんそばスパゲッティーは知らぬ間に一束90グラムとなりぬ

 

       情報不足

  好位置のFKユウタが置いてるのに壁3枚は少な過ぎるわ

 

       登二百八十余段

  足下のサインコサイン読みながら可部高校の階段登る

 

      クラブユースU-14 

  厳島の寝たる女の鼻かすめパスが飛び交う晴海公園

  夕日浴びて光る背中の宮島に負けず輝け啓太君走る

 

      アドバンスリーグ最終戦

  来季から2部昇格と胸を張り笑顔で去った可部高3年

 

       畑残雪

  寒ければ鍋でもせむと思へども 水菜白菜みな雪の中

 

      清水桜が丘高校の御大にケンさんが話すを聞きて 

  参入戦を延期にしたのはあの雲と呉娑々宇山(ごさそうやま)をケンさんが指す

 

      平成二十七乙未年 元日

  あらたまの年の明くれば爺様の形見の松に雪は降りつつ

 

      藤枝順心高校杉田妃和キャプテン

  あと二回きっと聞きたいキャプテンの「絶対勝ちましょう」という声

 

      洋次郎移籍

  洋次郎はどこへ行っても洋次郎 ユニは赤でも青でもおんなじ

  十三年一夜のごとく戸をあけて行ってきますと去ってゆく君

 

       不逢恋

  会えなかった恨みかすかに阿武山の霧をながめる月曜の朝

 

 

 

  



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