阿武山(あぶさん)と栗本軒貞国の狂歌とサンフレ昔話

コロナ禍は去りぬいやまだ言ひ合ふを
ホッホッ笑ふアオバズクかも

by小林じゃ

ホトトギス初音

2022-05-30 17:07:36 | 狂歌鑑賞
 60日投稿がないと出るようになったが、最近は頭痛に悩まされていて読書も進んでおらず書くこともない。しばらく放置は仕方ないと思っていたところ、昨夜四時ごろ目が覚めた時に聞いたホトトギスの初音、これについて書いてみたい。

 その年初めてホトトギスを聞いたら、とりあえずツイッターに書いておくことにしている。この10年で二度ばかり昼間ということがあったが、それ以外は夜中だ。日付を並べてみると、

 2011年 5月29日
 2012年 記載なし
 2013年 6月16日
 2014年 6月1日
 2015年 5月19日
 2016年 6月2日
 2017年 5月20日
 2018年 5月11日
 2019年 5月27日
 2020年 5月21日
 2021年 5月22日
 2022年 5月30日

これはもちろん、私の耳に届いた日であって、夜中にサッカー見ていたら聞こえたという年もあれば、庭の柿の木で激しく鳴いて起こされたという年もあった。近くで鳴くときは庭の柿毛虫が発生していることが多い。今年が遅いのはホトトギスの都合ではなくて私があまり夜更かししてないから、かもしれない。今日は雨ということもあって昼間から薄暗く、午後は何度かホトトギスが鳴いている。近くに来ているようで、やはり私が寝ていて聞いてないだけのようだ。

これだけではしまりがつかないので、「五十人一首」から山崎宗鑑の狂歌を紹介しておこう。


   かしましや
   山里過よ
   ほとゝ
   きす

   みやこのうつけ
   いかに待らん


たしかに、近くでけたたましく鳴いて起こされたら、「かしましや」という感想になるのも当然だろうか。