阿武山(あぶさん)と栗本軒貞国の狂歌とサンフレ昔話

コロナ禍は去りぬいやまだ言ひ合ふを
ホッホッ笑ふアオバズクかも

by小林じゃ

移動制限

2020-02-27 15:37:51 | 日記
昨日、これから2週間の大規模イベントの自粛要請が出されて、また、時差出勤、在宅勤務等も始まった。これは前に私が書いた要望に近いものだ。都心で感染者が相次いで見つかり、はっきり言って遅かったと思うしあと一歩不十分なところもあり、北海道と首都圏は2週間でけりがつくかどうか不安もある。しかし、前回と同じように、できるだけこれからの事を書いてみたい。

 不十分と思うのはまず、休校が入っていないことだ。北海道は検査の陽性率も高くアウトブレイクの可能性も指摘されていて、休校は当然だろう。しかし首都圏も、検査が進んでいないのか情報公開されていないのか実況はよくわからないのだけど、2週間で大丈夫かどうか懸念は残る。首都圏の不安を取り除かなければ、この先日本の経済は立ち行かないだろう。首都圏については、この2週間の間に、大げさでもいいから対策を打つべきだと思う。また、2日前の山陽新聞の記事で、岡山で千人近い児童、生徒が集団風邪というニュースの見出しが、インフルか、となっている。今は熱が出たら自宅でおとなしくしていることになっていて、それでインフルとは断定していないが、これは多分インフルだろう。しかし、熱が出ても子供が医者にかかれない状況というのは、全国一律に休校にしても良いのではないかと思う。(追記、本日18時半ごろ、全国の小中高校に休校の要請というニュースが流れた。これで私がやってほしいと思ったことは大体入った。私は安倍総理には一日も早く交代してほしいと思っているが、今回に限って一連の決定を支持したい。しかしながら、同級生やその奥さんには投票できない。比例は次も杉田議員いたら無理、アンケートきたら支持するを押します)

 もうひとつ、タイトルの移動制限について。イベントの自粛や在宅勤務などは、単に人混みを避けるということではなくて、本当にやりたいのはこの移動制限である。たとえばサッカーの試合であれば、アウェイのサポーターは各種交通機関を利用して移動して、スタンドで声を出して応援したあと、また移動して戻っていく。私が住む広島であれば、今年はまず16日にアウェイの横浜でルヴァンカップの試合があり、次はホームの広島で23日鹿島サポーターを迎えてJ1リーグの開幕戦、そしてルヴァンカップの第2節の前日、札幌のサポーターが広島に移動し始めた頃に延期が発表になった。広島ではまだ感染者の情報はないけれど、横浜、札幌とサポーターが移動しているのは確かにリスクが無いとはいえない。このあたりがJリーグに真っ先に自粛要請が行った理由だろうか(延期のタイミングから考えて私は政府から要請があったと考えている)。今は感染者がいないとされている東北や中国地方であっても、全国的なイベントであれば他地区から移動して人が集まって来ることに注意が必要である。話を戻して、この2週間できるだけ人が動かないようにする、ウイルスを運ばないようにする移動制限をやりたいのだけど、もちろん憲法の制約もあって強制はできない。それでお願いということになった。しかし、私に言わせれば、もう少し強いメッセージが欲しかったと思う。経済的には、イベントの自粛によって影響を受けている業者はたくさんいらっしゃる。また、在宅勤務を数千人規模で行った企業周辺の飲食店も大変と聞いた。それでも、感染のピークを抑えるために移動制限は必要ではないかと思う。そして、どうせやるのであれば、できるだけ徹底したい。そして2週間で終わりにしたい。経済活動を一部制限しているのだから、だらだら続ける訳にはいかない。延長しても1週間程度だろう。その間、できるだけ人が動かないようにすることが重要であると、総理から呼び掛けて欲しかった。昨日の言い方では人混みを避ければ良いぐらいのメッセージ性しかなく、昭和天皇御病気の折の自粛と同じと受け取る人もいた。私はそれは違うと思う。この2週間をいかに過ごすかという方向性は支持したい。ただ、少し物足りない印象を受けた。

 最後に検査について。この2週間の間に、特に首都圏について、現状をしっかり掴んでほしいと思う。そのためには検査も今のままではまずいだろうと昨日ツイートしたら、友人からそうではないとリプライが来た。最近は何も言ってこないのにどうしてこの問題だけ言ってくるのか不審であった。優秀な友人から説明を受けても、自分で調べてみないと気が済まない性格である。前に阪大の先生の見解で、軽症者の検査は必要ないというのは読んでいた。そして、今回調べてみて、確かに何でも検査検査と言っているU氏等の発言は一歩引いて見る必要があるということは理解した。現状では病床数などから陽性と判定されても指定病院で治療を受けられるのは重症者に限られる。そして検査の優先順位がある、これも当然だろう。希望者全員検査と言う訳にはいかないのは理解した。しかしそれ以上に、検査しないという力が確かに働いているように感じるのはどうした訳だろう。友人も、検査しないのが正しい、と言う。ひとつ考えられるのは、武漢では病院に人が殺到したため感染が広がったというのが通説になっていて、これを避ける意図があるようだ。病院に殺到しないと検査をするのは両立しないものなのだろうか。また、政府は国会答弁などでは、検査をしないのには正当な理由があるとは言っていない。検査体制を拡充すると言うのみである。

それならば、検査しないのが正しいというのは、厚労省の役人の方針なのか、医療従事者の希望なのか保健所なのか、それとも別の力なのか忖度なのか隠ぺいなのか。これ以上は書いても推測の域を出ないのでやめておく。しかし今のところ、友人の意見に納得という訳にもいかない。今日になって大阪府知事から国の基準よりも積極的に検査する由のツイートが出された。しばらく様子を見守りたい。

うちの父は、去年10月に退院するにあたって、熱が続いたり痰の色が変わったらすぐに医者にかかるように言われていた。肺炎の予防が一番の注意点だった。しかし、今の状況では、すぐに医者に行くという訳にはいかないのだろう。もしそうなったら入院していた病院の外来に電話かけてみたいと思うが、今は一番避けたい事態だ。次の通院は来月11日で、まだ自粛期間の最中である。通院しても大丈夫か不安にもなる。しかし薬は処方してもらわないといけない。その頃までに出口が見えていることを、今はお薬師さんにお願いするしかない。


 南無薬師瑠璃光如来 奉願疫病退散 おんころころせんだりまとうぎそわか