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前回は,「なぜ私は社会科塾講師になったのか?」シリーズで
「西洋美術史」の出会いと,自分のそれまでの美術とのかかわり,を書いていましたが,
私は,まじめな絵画が好きなんだな,とつくづく思いました。
実は私は,水彩画を描くとき,すごく時間がかかるんです。
水の乾き具合でどのように色を塗るか変わるし,グラデーションなど,色を塗り重ねていくのも好きです。
小学校のころからそうでした。
今でも,1つ,忘れられない出来事があります。
小学校のころ,クラスのみんなで1枚の絵を描くことになり,
クラスメイトの一人に,「夏の田んぼって,どう塗ればいいと思う?」と質問されました。
(水彩画で,という意味で)
そこで私は,
「まず,黄土色を塗って,そのあとに茶色を塗り,
その上に緑と黄色,黄緑で稲穂を描いて,最後に水色と白色で水を描けばいいじゃない?」と言いました。
私の頭の中には,
「水分を多く含んだ黄土色を田んぼ全体にまんべんなく薄く塗る。
そのあとで,稲穂の根っこにあたる部分を少し水分の入った茶色のドット(点)を塗る。
完全に水分が乾いたら,稲の部分を少し水分の入った黄緑で線を描く。
それが乾く直前に,上の太陽が当たる部分に水分の多い黄色で黄緑の部分の上に塗りかさね,
黄緑と黄色の境目に乾いたティッシュで押し,境目を隠す。
そのあとで,稲部分に少し輪郭部分および影の部分を乾いた緑で細い筆で描く。
最後に,完全に乾いたあとで,少し水分の入った水色で水の部分を塗り,
稲穂と水の境目に細い筆で乾いた白色で,境目を波打たせる。」
という意味で言いました。
田んぼを描くだけで1時間以上かかる形式です。
水分の含み,筆の太さも内容によって変えます。
しかし,そのクラスメイトは,すべて同じ筆(しかも太め)で,水分量も多めに塗り,
全部,乾く前に塗り・・,と。
そのため,すべての色が混ざり合い,田んぼが田んぼに見えませんでした。
その子は,「あなたの言った通りにしたのに!」と私を責めました。
私は,なぜ,その子がそのように塗ったのか,当時は意味が分かりませんでした。
今ならわかります。
自分の常識が他人の常識とは違う。
全員が,水彩画についての知識や能力があるわけではないことを・・。
そして,自分の説明の仕方が,いかに,他人が誤解するような言い方だったと・・。
でも,当時は,その子に責められたので,自分が悪いと思いました。
さらに,
その子は先生が,「これは田んぼに見えない!」と責めた時,
「だって,萬火(←私のこと)ちゃんがそうしろ!って言ったから。」と
私のせいだと先生に言ったようです。
そのときの担任は,私の評価がすこぶる低く,私の絵は親が描いたと思い込んでいた人でした。
そのため,私はみんなで描く絵の担当から外されました。(みんなで描くと言っても,授業後に有志の子たちで描いたので。)
担任から直接でなく,
そのクラスメイトから「もう,明日から萬火ちゃんは来なくいいって!って先生が言ってた。」と伝えられただけだったので,
担任が実際にそのクラスメイトに何と言ったかは不明ですが・・。
当時の私としては,「ああ,私の絵が下手だからなんだ・・。」と落ち込みました。
今なら,あきらかに私の方があの子よりは絵画の能力は上だった,と思えます。
でも,私の絵は他人の評価は,すこぶる低かった。
家の持ち帰りを禁じていた小学校のころは,1つの絵にすごく長時間かける私は,授業時間内に終わらず・・。
先生としては,私が授業内で何をやっているのかわからなかったのでしょうね。
下地だけ塗っているときなんて,常識では考えられない色で塗っていたりしますから。
だから,小学5~6年のときは絵を描くのが辛かった。
左の絵は,小学校でなく,中学校の中3のときに授業で描いたもの。(アルバムの表紙)
これは,家に持ち帰ることができたので,
好きなだけ時間をかけて描けて幸せでした。
グラデーションとか,とっても楽しいです!
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