社会科塾講師☆ブログ~しゃかりき!~

元社会科塾講師が勉強方法や社会科について書いています。
歴史模擬授業も展開中♪

「ゆとり教育」と「ゆとり世代」

2009年11月04日 15時49分32秒 | 教育について考える

この記事は9月ごろに考えた記事で結局アップしなかったものを再編集してアップしたものです。

今回は、教育でちょっと考えたことです。

最近になって、「ゆとり教育は失敗だった。」という声が上がっています。

私自身は、「ゆとり教育」を反対していた方なので、その声自体は別に良いのですが、1つ気になることがありました。

いわゆる「ゆとり世代」ではない20代後半や30代の人々が、「ゆとり世代」の10~20代前半の人々に対する見方について気になったのです。

(本当は10年以上前からゆとり教育は始まっているので、30代の多くの方々もゆとり教育を受けている世代ではあるが、ここでの「ゆとり世代」は授業内容が大幅に削られ「総合的な学習」の時間が始まったころに義務教育を受けていた人々のことを言うことにしています。)

現在の大学生の多くは「ゆとり世代」です。

現在の大学生と接して、20代後半や30代の人々が、

「あの子たちは、ゆとり世代だから自分で考えられない!」「ゆとり世代は使えない」というびっくりする発言をしていることがありました。

ゆとり世代であろうとなかろうと自分で考えられない人々はたくさんいるし、ゆとり世代だから使えないというのは差別だと思います

たしかに、今の大学生と接していると、興味のないことは全然話を聞かなかったり、必要以上に先輩や目上の人々に敬語を使わない&敬わないことが多いような気はします。(全員ではありません。)

必要以上に締め付けないのが「ゆとり教育」だったので、当時生徒に怒ることができなかった先生もいたようですので(全員ではないく、がんばって指導されていた方々も多くいらっしゃいます。)そのように育ったのかもしれません。

そのため、

「先輩(上司)には愛想もよく、文句も言わずよく動くのが良い子」

という認識のある人々にとっては、ゆとり世代は一緒に働くには大変な相手かもしれません。なにせ、こちらの常識が通じないですので。

でも、逆に考えれば、おべっかを使わないということなので、まじめに働いていても実は不満だらけではないのか?・・という心配をしなくても良いということなのです。

ゆとり世代の部下(後輩)が一緒に働きたいという上司(先輩)になれば、その子たちはついてきます。

その子たちが自分についてきたなら、自分は本当に人徳がある!という自信が持てます。

つまり、悪いことやいいかげんなことを自分がしていないかを測るバロメーターの役割を

彼らが果たしてくれるのです。

また、自分たちで積極的には動かないかもしれないけれど、やるべきことをはっきりさせれば、彼らはやり遂げてくれます。なので、自分の指示表現を気をつければ良いのです。

20代は、まだまだ頭の柔らかい時期です。なので、20代で、会社で仕事の基礎をしっかり勉強すれば、彼らが30代になり、自分で考え活躍できるようにもなるのです。

 

また、「自分で考えない」「堪えることができない」子が多くはなっていますが、全員ではありません。このような子は見えている1部分で、「考えて行動する」「我慢強い子」もいます。

また知識も幅広くある子もたくさんいます。

それに、学校教育だけでなく、家庭教育や塾での教育も彼らは受けているので、学校教育の1面だけで語ることはできません。

それに、「ゆとり世代」の子は、「自分たちはゆとり世代なんだからダメなやつなんだ・・」という気持ちになり、必要以上に自信を無くしている子もいます。

なので、

「ゆとり世代」=「社会人として使えない」という認識はしてほしくありません。

1人1人をしっかり見てあげてほしいのです。

大人たちからすれば、「ゆとり教育は失敗だったから、これからは改める」で良いかもしれませんが、

大人たちが失敗だったと言っている「ゆとり教育」の教育を受けてきた子にとっては、

彼らの大切な青春を「ゆとり教育」に捧げたのです。

ですので、「ゆとり教育」の良し悪しはともかく、それで育った子たちを愛して、

そして、一緒に日本の未来をつくっていくパートナーとして見てほしいのです。

 

それに、「ゆとり教育」がすべて悪いわけでなく、良いところ・悪いところをしっかり認識をして、これからどうしていけばいいのかを考えていくのが良いのかな~とも思います。(ゆとり教育だと、、もともと能力のある子は伸び伸びと伸ばせるが全体の勉強に対する基盤は弱まる・・など)

 

ーーー

注意:これは私の1つの意見ですので、絶対の意見ではありません。参考程度に見ていただければうれしいです。不快に感じた方がいらっしゃったら申し訳ありません。

 

 

 


勉強することに慣れる

2009年11月04日 15時44分39秒 | 教育について考える

11月2日から、突然寒くなってきましたね。

みなさま、風邪にはお気を付けくださいませ。

気温だけ見れば、真冬ほど寒くはないのですが、10月後半のぽかぽか陽気に慣れていた体には、急激な寒さに体が追いつけなく、つい必要以上に寒く感じてしまします。

これは、もう体を慣らすしかないので、徐々に寒さ対応の体に変化させていきましょう。

勉強ができる頭&成績をあげることも同じで体(頭)を慣らす必要があります。

つまり、一度に大量に勉強したからといって、すぐに成績があがるなどの結果が出るわけではないということです。

3か月ぐらいの時間をかけて、徐々に「成績があがる勉強をする頭」に変化させていくのです。

もちろん、時間さえかければ良いわけではないので、その三ヶ月間は結果が出なくても必死にがんばる、という条件がつきます。

 

ですので、「ぼくは昨日必死に徹夜して勉強したのに、点数が悪かった。やっぱり勉強しても成績なんてあがらないんだ。」と思わずに、長いスパンでがんばっていってほしいです。

また、徹夜の勉強はお勧めできません。

なぜなら、十分な睡眠をとっていないと、判断が鈍るからと、徹夜しないといけないぐらいそこまで勉強をしていないということがあげられるからです。

おそくともテスト3日前までに、ある程度は仕上げておかないと、点数には反映されづらいです。

(でも前日に勉強しなければ、また成績が下がるので、前日は再チェック用の日ととらえて勉強しましょう。)