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たのしいぞーー

私の100日戦争・・国内電信級陸上特殊無線技士(備忘録) まとめ (4/4)

2024年02月29日 10時45分54秒 | 今どき無線

今回、100日戦争を経験した後の変化は・・

とにかく毎日、1:3の符号を聴き続けた反動として「癖符号」が聞き取りづらくなってしまいました(笑) まあ、すぐに元に戻ると思いますが・・そして自分の耳に1:3の符号が染みついたせいか、長音が少しでも長いと直ぐに気が付くようになりました。私がエレキーで、いつも使う1:3.5は全く別物という感覚になりました。ですから癖バグの1:10みたいな符号は・・(笑)

モールスを最初から覚える方とは違う苦しみもあります。アマチュア無線では暗記で送受信をしていますが、例え全部が取れなくとも前後のつながりや話題の推移でQSOを続けることが可能です。また、話題も天気や気温から始まってコロナや孫の話題、そしてリグやアンテナ・電鍵等の話題などで自分の守備範囲??にある話題なのです。そしてQSOに難しい表現などは極力使いませんのであまり苦労することなく出来る訳です。

しかし試験の文章は何が出るかわかりません。練習文も宇宙船内部の空気循環や排泄物処理の話やエジソンが何かを発明してどんな評価を受けたとか、博物学がどうのこうの等・・全く興味のない文章が送られてきますので推定受信が出来ません。受験では必ず一文字単位で受信する事というのが鉄則なのですが、これがなかなか出来ないわけです。これにはホント苦労しました。

更に、電報ですから住所や氏名も打電されるのですが、これが曲者です・・何しろ無尽蔵に作り出すことが出来ますので、私が独身時代に住んでいたアパートの「フレグランス・〇✖」とか漫画の「むじな荘」なんていう変わったアパート名や京都などに多く見られる馴染みのない地名が出ないことを祈りました(笑)  振興会の公式CDには一発目に「公務員宿舎~」なんて出てきますので無いとは言えません。

氏名も三郎が「サブロウ」だったり「三ロウ」だったり、名前の前に「一等航海士」なんて付く場合もありますので気が抜けません。

最後の1か月はヤケクソもあったのですが、聞こえた通りに書き取る様にしましたので(実際には遅れ受信ですが)、電文が終わった時点で内容が解らないことが多くありました。しかしこれが結果としては正攻法なのだそうです。

多くの合格者の方が「試験文を覚えていない」というのは、こういう理由なんだと解ったわけです。

総通受験者の方は和文に加えて欧文もありますので、全くの1からですと3~5年は掛かるのでしょうね・・現在の水産高校でも専科を含めると5年の履修期間となっているようです。

総通試験では和文の後に間髪入れずに欧文ですから、練習で慣れる必要があるでしょうね。私は以前、JARLの「モールス技能検定」を受けて落ちた経験もあるのですが、やはり和文・欧文と続いており、欧文の試験なのに全てが和文に聞こえてしまったという苦い経験があります(笑)

まあ、ここまで色々と書くと随分、御大層な試験という印象ですが毎日楽しく和文楽チューをしている延長だと思えば良いだけの話です。日頃、和文QSOを楽しんでいる方は、あとホンのチョッとで合格です。

しかし、同じ受信でも暗記受信と筆記受信は、脳味噌の使う部分が違っているような気がします。

 


私の100日戦争・・国内電信級陸上特殊無線技士(備忘録) その3 ( 3/4)

2024年02月29日 10時45分07秒 | 今どき無線

どの位の練習をしたのか・・定量的な記録の為に書いておきます。

モールスを1から覚える受験者の方は、最初は原稿用紙や子供用の漢字練習帳等を使用する様です。私の場合は一応、符号は知っていますので最初から電報用紙を使用しました。振興会が販売している用紙もありますがコスト面もありますので、ネットで格安に印刷してくれる会社にB5サイズ・両面印刷で2,000枚・・つまり4,000回分を発注しました。最終的には不足したので振興会の用紙を20冊購入して数冊が余っています。

コスト面もありますが、和文モールスを一通り知っている方は、最初から電報用紙での練習が絶対おすすめです。額表練習も最初から出来ますし、用紙のマス目通りに送信されて来ますので1ベージ目の最後で3文字空白があれば3文字を脱字しているというのがハッキリと判ります。万一、1文字分が不足すれば・・半濁点等を別の文字と認識した等の判断材料にもなります。

練習は朝に8通、夜に8通の電報文を受信しました。結局、紙の束は30㎝以上の高さになりました。電報文は国内電信級用なんてありませんので1総通用に文字数や時間が設定されたアプリ「日替わり 通信術練習(モールス受信)」一択で続けました。更に10日前からは「モールス練習帳(電報編)」で額表部分だけのメニューを使用してEXCELで自作した額表を使用して練習しました。

こう書きますと凄い受信量の様ですが1回あたりの練習は、電報文8通で例文は総通用に文字数と時間がカウントされたものですので2通で5分・・つまり1回あたり20分という事になります。実際には途中で小休止を入れたりしましたから約30分程度となります。

総通合格手記等を見ますと1日にかなりの時間を受信練習に充てていたとの記録もありますから、和文モールスをある程度知っているというのは相当有利であることは間違いありません。

その期間内に消費したボールペン(UNI 1.0mm)は7本です。試験当日にシャープペンシルで書いている人もいましたが、私は怖くて使用出来ませんでしたし、消しゴムなんて使う時間もありません。筆記具に拘るようでは合格は無理・・という辛口の意見もあります。私もそう思います。でも出来ることは何でもやらないと心配なのです。そして冬の乾燥と私の年齢から指先はサラサラなので、紙めくり用の事務用品「メクール」というクリームも必携でした。

受信試験の次は法規なのですが、国内電信の法規は4アマより簡単??なので、これで落ちる人はいない筈です。

そして送信の方は今回の受験者7名(うち1名は女性でした)(10名中3名は棄権したようです)で、各自持参の電鍵はエレキーが私を含めて4名、残りは縦振れ電鍵でした。私は1回目の時は縦振れで受験しまして、その時は合格点になっていましたが、今回はとにかくガムシャラでしたので安心・安全第一のエレキーを選択しました。

持参するキーは色々と迷いましたが、受験生なので「質実剛健」、受験生御用達の「ハイモンドMK6」を使用して、魔法の滑り止めシートを敷きました。このシートはまるでキーがネジで固定されたようになりFBですし、何といっても「滑り止め」シートですから(笑)

キーヤーは「宗七キーヤー」を持参しました。他の受験者も宗七キーヤーだった気がします。

キーは使い慣れたものが一番ですが、バグキーだけはやめた方が良いと思います。運搬時の破損や調整ズレの可能性があり、こんなことで本番前に動揺するのは勿体ないです。

送信は24WPM位で行いました。もっとユックリでも良いのですが、あまり遅くすると数字の6等でミスを誘発するような気がしました(一応、緊張状態なので)。送信も2通の電報文ですが、これもアッという間に終わってしまいます。
終了後に試験管の方がニッコリしながら、小さくピースサインをくれたので一安心です。

送信練習は、試験で使用するキーとキーヤーを使用して延べ10日程度、1回あたり3例文程度の練習です。但し、例文送信の前に必ず受験番号と氏名の打電を行いました。本試験でもこれが必要ですので、まあ緊張をほぐすオマジナイの様なものです。ここで失敗しても減点にはなりませんが、メンタルに影響しますhi


私の100日戦争・・国内電信級陸上特殊無線技士(備忘録) その2 ( 2/4)

2024年02月29日 10時44分38秒 | 今どき無線

100日戦争というのは先のOMとのQSOから試験日までが概ね100日だったという事です。

私の100日前の状況としては「和文の符号は旧字以外は知っている」という状態です・・そうでなければ日頃QSO出来ません(笑) 聞いた感じでは24WPM位の印象でしたので。書き取り練習は額表付きの電報形式で25WPMで行いました。

11月(1か月目)

過去の経験から解っていたのですが、自分のダメ加減に愕然とします。とにかく書けないし追いつかないのです。そして1字落とすと後がボロボロになってしまい完全に自信喪失状態となりました。頭では解っていても指先に命令が届かず、頭からの命令とは無関係の文字を書いてしまったり判読不能な字が多くて、とにかく自己嫌悪に陥りました。この1か月間は「ヤッパやめようかな」と何度思ったかわかりません。

そして、受信中にも色々な雑念が湧き出して (ガソリン入れなきゃ・・腹減ったなぁ・・終わったらCQ出そう等々) 集中に水を差す有様でした。

12月(2か月目)

依然としてダメです。それでも平易な文章・・「こども新聞」や「随筆」などは何とか書き取れるのですが、完璧には程遠く、外来語や外国の地名とか外人の名前等が入ってくる新聞記事や伝記の様な文章になると歯が立たない状態でした。文章の種類によって出来不出来が出るのは、結局のところ受信能力が中途半端な証拠です。

1月(3か月目)

受験票も来てしまったし、半ばやけくそ状態でした。先月までは書き取った後の自己採点すらしない状態 (知るのが怖かった) でしたが、1月からは自己採点をするようにしました。もうやけくそです(笑)。文章のつながりなんて考えずに聞こえた符号を反射的に書くようにしました。当然、減点の大きな誤字のオンパレードですが・・後半は誤字・脱字はあるものの意外??にも書けている答案もチラホラ出てくるようになりました。

符号が解っていて、速度を落とせば書き取りできるならば自己採点はあまり意味がないと思います。

2月(最後の10日間)

完璧とはとても言えませんが「あれ??!! 書けるよ」という状態が多くなってきました。早朝や酒を飲んだ後はボロボロですが・・それでも、ようやく土俵に上がった様な感覚になりました。もう、後は神様・仏様です。

当日

試験は午後4時からですが、いつもの様に早朝練習を16通 (2日分) 行いまして、朝10時には家を出て(現地までは約60分ですが)電車の中ではヒアリングだけ・・そして途中下車して「快活クラブ」の個室を使用して電報用紙100枚程度を使用しました。試験会場には別の試験で使用されていた受験者控室がありましたので、そこで試験30分前までひたすら書き続けて、試験場に着席した時も2通の電文を書き取りました。

控室や会場での集中は相当なものであったようで、控室と試験室で各1回ずつ職員に話しかけられたのですが、電文が終了して顔を上げるまで気が付きませんでした。以前の受験時は自分の事よりも他人の様子(電鍵は何?とか、おー自衛隊の女の子だ・・など)の観察が多かったのですが、今回はなりふり構わずでした。

仕事の資格試験の時から励行しているお作法として、試験前にカフェイン摂取とラムネ数粒の摂取も行います。ラムネは今では学校入試などでも必需品の様ですね。とにかく実力とは無関係の事までやろうという気になったのは久しぶりです。

そして試験は1通の練習文と2通の電報文で一瞬で終わります。学科の様な見直しは出来ない試験です。

試験文はあまり覚えていません・・確か・・「送信機の部品などが劣化した場合は電波の質も悪くなるので・・云々・・」あれ??これは送信の方だったかな??とにかく和文電報練習帳に出ているような変な仮名遣い「~チウ、~セウやセンテウさん」は登場しませんでした(笑)

 


私の100日戦争・・国内電信級陸上特殊無線技士(備忘録) その1 ( 1/4)

2024年02月29日 10時44分02秒 | 今どき無線

去る2月9日に私の100日戦争が終わりました。そしてその戦果としての合格通知が昨日届きました。

昨年の10月末ごろに144MHzで、あるOMとQSOした際にOMが国内電信級の受験を続けている事、そして今後も続けるとの電文を受信しました。

私も以前、同様にこの資格試験を2回受験しましたが最初は軽~く振り落とされ、数年後の2回目は受信点が7点届かず不合格でした。その後は試験の事はすっかり忘れて「楽チュー三昧」でしたが、そのOMの電文を聞いて「もう1回やってみよう」という気になったわけです。

後日談として、このOMは見事に合格して今年の3月には1総通を受験するそうです・・ガンバレ!!

私の1回目と2回目の敗因はハッキリしておりまして「練習不足」の一言に尽きます。普段、特に不自由を感じることなく和文CWを楽しんでいますので、心のどこかに「なぁ~に何とかなるさ」という甘えがあったわけです。しかし、実際にはそのような甘えが通用しないという事を思い知らされました。

この資格は和文CWに特化した試験で、速度は毎分75字の電報形式で1総通と同じです。但し、受信時間は1総通の5分に対し3分と短くなっています。航空自衛隊の隊員、総通試験の前哨戦として受験する人が大半のマイナー資格です。

私は、この75字に騙されまして??「なんだ、この程度ならいつもと同じジャン」と簡単に考えていた訳です。しかし受験生の「総通試験電気通信術」の現地録音を動画で見聞きしますと速いのです。恐らく全体で5分ですが改ページ空白5秒が2回その他、区切りなどの時間が差し引かれて送信されている様で(これは私の推測です)実際に聞いた感じでは24WPM位だと思います。ちなみに振興会の公式CDは22WPMだそうですが、これより速いという印象です。

→これ、合成ではなく本当の試験だと思います。

この電報文を電報用紙に書き取りするのですが、脱字よりも誤字の減点が3倍と非常に高く設定されており、一瞬でも迷いますと次々と送られる符号に「あ~アワわわわ」となりリカバーが出来ずに終わってしまう試験です。更に電報ゆえ、住所や氏名そして略体数字による時刻等でつまづいてしまい、本文の前にリタイア・・という事例もあるようです。

総通試験の合格手記などを見ますと、殆どがアマチュア無線でCWを楽しんでいる人ではなく「一陸技」合格で無線工学の試験免除を得た上で、モールスに関しては試験に出るから覚えるといった方が殆どの様です。この方々は欧文・和文をゼロから覚えて約3年程度の時間を要しているようです。

ですので私の様な変わり者はあまりいないようなので、和文CW大好きな人間の100日戦争を自身の記録として残したいと思います。


受信速度と送信速度の関係って・・

2024年02月24日 12時53分15秒 | 今どき無線

CWの一般的なQSOでは、どちらかユックリな方に合わせてQSOをする・・というのがルールというかマナーだと言われていますよね。確かにその方が気持ちよくQSOが出来ますし、新人の方も安心してQSOが出来る訳です。

さて、私は最近、意図的にハイスピード局をコールしたりCQを出すこともあります。これはお相手局の胸を借りて練習しているわけですが、送信していて度々感じることがありまして・・それは「自分の送信速度限界以上のハイスピード受信は上手に出来ない・・言い換えれば、ハイスピードの受信が出来るようになる為には、それ以上の速度でミスなく打てるようになる必要があるという事です。

こう書きますと語弊がありますが、あくまでも前提は暗記での送信・受信を前提としています。そして上手く打てるというのは、「淀みなく」打てるという意味です。

暗記送信では原稿文を見るのではなく、自分が言いたいことを脳内で整理して指先へ伝達するのですが、これがある速度以上になると追いつかなくなる症状が出てきます。ハイスピードの電文を良く聴くと何だか変な単語(文字落ち)や電文のつながりが変な場合がありますが、これはその典型かもしれません。もっとも、和文のラグチューでは前後の文脈から把握出来るので大きな影響はありませんが・・

初心者向けの書籍やビデオでは、モールス学習はまずは受信から・・というのが定説になっています。符号が解らなければ、送信なんて出来ませんから当然ですが・・ある程度、符号を覚えたら積極的に送信練習をした方が、受信能力も連動して伸びるような気がします。

まあ、最初は符号を覚える事ですが、方法は何でも良いと思っています。私自身は欧文も和文もCQ出版社の「モールスマスター法」というカセットだけ使用しました。今は、ネットなどでも色々な学習法が宣伝??されていますが、結局行き着くところ、まずは「単語カード」そして次は「音で覚える」だと思います。

↓  ↓ 懐かしい・・初版は昭和49年で、これは第8版の昭和57年のモノです・・聞きたかったのですが、カセットレコーダーが、もう有りませんでしたhi


ラグチュー仲間JF0RRHさんのYou-Tubeラグチュー動画第3弾ですね

2024年02月23日 19時03分31秒 | 今どき無線

アメリカンな電鍵のレストアが終わり、いつもの様に10MHzでCQを出しましたらお馴染みのJF0RRH局からお声が掛かりました。

今日のお題はRRHさんが2月末~3月にかけて新規導入するIC7610についてです。以前、私は自分がIC7300からIC7610に替えて変わった点は「特にありません」とコメントしたのですが、このIC7610は送受信切り替えのリレー音が殆ど聞こえないというフル・ブレークイン派の方にとっては最大のメリットがありました・・私はセミ派なので、気に留めていませんでしたが試しにフルにしても全く違和感がありませんでした。・・リレー入っているのかしら??

そんな話やら、脱線した話などでまたしても60分コースとなりました。そしてRRHさんは私とのQSOの前に徳島のJA5OVUさんとラグチューしていて、その動画をYou-Tubeラグチュー動画第3弾としてアップします・・イヤもうアップ済みとの事でした。やることが早いですネ(笑)

早速私も拝見したいと思います。


American J-38 Hand Keyをレストア(バラして洗って磨く)

2024年02月23日 14時42分25秒 | 今どき無線

10年程前もAmerican Hand Keyをe-Bayで落札して持っていましたが、それは本体機構のみでしたので台座は自分で木台や鉄台を用意して楽しんでいました。今回、オークションで割と程度の良さそうなベーク板?とのセットが見つかりましたので、入手して久しぶりにレストア(バラして洗って磨く)を楽しみます。

この Keyは軍用電鍵としては比較的ポピュラーなJ-38という電鍵です。第二次世界大戦の標準的なハンドキーとして大量生産されたようです。通常、この電鍵はライオネル社によるものですが、他にバグキーでも有名なマッケロイ社によるモデルもありますね・・(ホントはこちらが欲しかったhi)

いつも、この手の電鍵をバラバラにすると思うのですが、日本の電鍵に比べて精密さ??は全く無いのにキチンと動作するし、感触も非常に優れています。軍用ですから余計な装飾や凝った造りは全くありませんし、軸受けやバネを見ると「ホォーこれでねぇ・・」と思うのです。

この電鍵もベーク版に装着されていますが、実際には更に机に固定したりしてガッチリさせて、肘を付けて打つのがアメリカンのお作法です。

テレビの「孤独のグルメ」の「そうそう、こんなんで良いのだよ」というセリフが聞こえてきそうな電鍵です。

↓ ↓ バラして洗って磨く儀式が終わった電鍵・・塗装のムラなどは、敢えて残します。

 

 

 

 

 


不遇な身の上でも活躍したい

2024年02月21日 05時29分04秒 | 今どき無線

私のシャックには2台の不遇な電鍵があります。

ホコリ除けのアクリルケースに格納されることも無く黙って佇んでいますが、いつかは表舞台に立ちたいと思っているに違いありません。

縦振れのHK706前期型、そしてエレキーパドルのMK706です。MK706は数十年前に自分で新品を購入したのですが、HK706が何故ここにあるのか全く記憶がありません。新品やオークションで購入したものでは無く、貰い物でもありません。入手経路が不明な1台です。

HK706はハイモンド社のHPによれば小型モールド台普及型で接点は銀接点(現行品)と説明があります。槓桿のフロントが下に曲がってツマミも扁平型が付いておりジャパニーズ・アメリカン電鍵とでもいうスタイルです。扁平なツマミは親指に力が入る方には指の腹が少し痛く感じると思います。構造的には割とシッカリしていて打ち心地も悪くありません。但し、調整ネジにロック機構がありませんので緩んでくるかもしれませんね。

MK706は使用されている方も多いと思いますが、ピカピカでもなくデザインも保守的で正に質実剛健といったところです。私のMK706はつい先日、あるイベントで大活躍してもらった信頼できる奴です。何とかHK706も活躍の場を見つけてやりたいと思っているのですが・・

 

 

 


縦振り電鍵「打ちやすさ」私なりの解釈

2024年02月17日 18時53分56秒 | 今どき無線

私は縦振り電鍵が大好きで、QRT前は随分たくさんの電鍵をレストアして楽しんでいました。国産ではハイモンド、KENPRO、GHDが多かったのですが、QRTで断捨離として随分お譲りして現在手元の縦振り電鍵は6台になっています。どれも思い入れがありまして甲乙つけ難いのですが、打ちやすさは自分なりの解釈・・というか基準があります。

打ちやすさは電鍵の構造や材質にもよるのですが、私の最大要素は「ツマミの高さ」です。机と椅子そして私の座高が関係しますので全ての方に当てはまるわけではありませんが、「私のシャック」で使用する場合には歴然とした差となって現れます。

ハイモンドの代表選手である「HK808」,「HK1Z」等は黒い土台に大理石が乗って、その上に電鍵機構が乗っています。これですと私には明らかに高すぎてしまい、肩も凝るし電鍵操作においては手の甲が次第に下がってしまい長時間の打鍵では後半、符号の乱れに繋がってしまいます。

一方で以前にも申し上げた「絆キー」や「KENPRO」キーは高さが絶妙で、打鍵の手の高さが適正になりまして「チョー気持ち良い」訳です。写真にはありませんが、隣の棚にはハイモンド「HK807」もありますが、これはメカが「HK808」と同一で台座の材質と高さが異なります。丁度HK808と絆キー等との中間位で、これもなかなか良い感触です。

現在、常用しているHK802は台座の材質や接点位置に大きな違いがありますが、これも高さは絆キーとほぼ同一です。こんな感じで縦振り電鍵を観察したり、試用してみるのも楽しみの一つです。

コレクション棚の一区画・・ケースは6個でアクリルケースを寸法指定で作ってもらいました


14MHzで鹿児島のOMと2か月ぶりのQSOと大切な周辺機器

2024年02月14日 11時00分32秒 | 今どき無線

今日は夕方から予定がありますが、日中はアルバイトもなく、無線を楽しめました。

私は現役はリタイアしており、現在は週に数日のアルバイト生活をしています。リタイアした時は・・「これで自由だ!!あれもコレも出来るぞーー」と喜びましたが、そんなものは1か月もするとただの「退屈」に変わります。やはり、ん十年も仕事一筋??の生活をしてきた為か、平日に休んでいることに罪悪感すら感じてしまう有様でした。まあ、今のペースが丁度良い感じです。

10MHzでCQを出しますと鹿児島のOMからお声が掛かりまして、その後すぐに14MHzにQSYして和文QSOを楽しみました。私の家ですと14MHzは若干ノイジーなのですが、529以上であれば、快適に楽しめます。最後はコンディションが落ちてきましたのでヘッドホンに替えてQSOを終わりました。

そういえば、私の場合、ヘッドホンの使用頻度はかなり高いと思います。私のシャックの設置条件が寝室にくっ付いているのが理由だと思いますが、休日朝のQSOなどはほぼヘッドホンを使用しています。そういう意味では電鍵に匹敵する重要な周辺機器です。

でも、特にこだわりもなく安いステレオ・ヘッドホン(って今時、モノラルは有りませんhi)を使用していますが、何とお気に入りは「ダイソー」の300円モノです。音質云々はあまり気になりませんし、コードの太さやプラグの形状が上手くマッチしています。チョット出世しようと思いSONYの安いモノも買ったのですが、コードは太いしプラグも最近は殆どL型でして数回使用してお蔵入りです。

外部スピーカーもQRT前はリグ純正のモノを使用したりしましたが、最近はリグも小型になりましたのでダイヤモンドのモービル用を使用しています。意外とこういう点は無頓着なのかもしれません。このスピーカー・・中を見ると呆れるほどチープで、はんだ付け等は子供の夏休み製作レベルです。しかしイヤホン端子の設定がありますのでIC7300やIC7100の様にミニジャックのリグでは、このスピーカーからヘッドホンを繋いでいます。基盤直付けのミニジャックはすぐにハンダクラックが生じてしまいますので、使わないようにしています。

以前IC7400を使用していた時に、この症状が発生して以来の大切なお作法であります(笑)

↓   ↓

スイッチは2台のリグ切り替え用です。ダイソーの300円モノ・・嘘みたいに快適ですhi


何年振りかの「煽り」シリーズ

2024年02月12日 16時29分18秒 | 今どき無線

こんなモノが出品されるなんて・・

このキーヤーはメモリー無しで長点レシオも3に固定の正に質実剛健なモノです。

私はこのキーヤーを頬ずりして使っていまして、音質良し・縦振れ/エレバグ良し・国家試験良し、そしてDitDahChat にも直接接続できる万能キーなのです。過去、某水産高校に一括納入した実績もあると聞いています。

まさか1000円とは思いませんが・・


VIBROシングル・キーの不調・・あるアルですが

2024年02月12日 14時54分39秒 | 今どき無線

今日も各局と楽しくQSO頂きました。

10MHzでは、いつも毎週月曜日の夜に430MHzで和文ラウンドを頂いている那須塩原のOMとQSO出来まして、いつもの519ではなく599の強さを感じることが出来ました。その後、長野のOMからお声掛けを頂きまして、途中14MHzの感度テストにもお付き合い頂きました。昨日と同じように14MHzでは当方と長野市は比較的近距離になりますのでスキップが激しく、当方には319で先方には不感の状態でした。

さて、長野のOMはエレバグですので当方もエレバグで応答しようとしたのですが、何かヘンなのです。短点が出なかったり、出ても途中までという感じでまともにキーイング出来ません。やむを得ずエレキーに切り替えて別のキーでラグチューを楽しみました・・今回も1時間ほど経っていました(笑)

最初に疑ったのは、廃線を使用したケーブルと廃物利用のミニジャックでしたが異常ありません。次はキーヤーのジャック、そしてリグまでの二股ケーブルです。特に二股ケーブルなどは中華製の激安品で、過去にも接触不良があったので疑ったのですがこれもOKです。たった一つの不具合でもこんなに色々と疑う事があるなんて・・何と楽しいのでしょう(笑)

結局はキー本体が残りまして、色々調べると短点側の小さなスプリングが経年で表面が酸化し接触不良を引き起こした訳です。このスプリングをよく見ると短点接点をアース側に落とす役割も担っている様で、綿棒の先に接点復活材を少しだけ含ませてキコキコしたら嘘の様に治りました。

私は今迄、随分古いキー等をコレクションして使用してきましたが初めての経験です。もっとも、古いキーを手に入れたときは必ず、全部バラして洗浄と磨きをして組み上げていましたので接触不良などという事は無かった訳で今回の発見が遅れたのだと思います。

私のVIBROシングルキーは№51461で、VIBROコレクターズ・ガイドによれば、1985年製という事になります。1980年代なんて、ついこの間の様な気がしますが、実は39年も経っているのですね・・

ということは自分の体も、酸化したり接触不良があるという事ですねhi

 


14MHzの国内QSOは楽しいけど難しい

2024年02月11日 12時35分32秒 | 今どき無線

日曜日です。

日曜の朝はA1クラブ・和文OAMもありますが、その後は14MHzに和文で集合??です。

今日も静岡OM2局、高知OM1局、広島OM1局が14.065MHzに集いました。当局より西寄りの局だけですが、静岡OMはやはりスキップしてしまいコンディションが上がっても319~439位です。高知OMと広島OMは599+でドカンと入ります。

私も途中から何回かBKを入れたのですが、タイミングと信号強度差の大きなラウンドなので上手くタイミングが取れません。結局、最後に静岡OM局をコールしてレポート交換した後に高知OM局とQSOして終わりました。高知局も広島は近すぎて受信出来ないようで、全国網羅のラウンドQSOの難しさを実感しましたし、久し振りにノイズレベルのスレスレ信号を真剣に聞きましたhi

これから季節が変化すれば、国内コンディションも変わってくると思いますので暫くはガマンであります。

もっと色々な地点から出て頂くと、コンディションも把握できるし楽しくなると思います。ラウンドに参加せずとも±5KHzでCQを出せば、普通のQSO相手も簡単に見つかるような気がします。

それでは来週、10時頃にお待ちしております(笑)

 


APFのキットを入手していましたが・・小さくて細かくて・・

2024年02月10日 20時04分56秒 | 今どき無線

少し前にIC7300とIC7100用にAPFのキットを入手していたのですが・・開封して基盤と部品を見て、元に戻してしまいました(笑)

部品点数も結構ありそして小さく、基盤は006P電池より少し大きい位です。抵抗なんぞはカラーコードを肉眼で見るのは無理でしたのでデジタル・テスターで計り、紙に貼り付けます。

基盤はこの4倍位でデッカイ部品が良いのですが、仕方ありません・・今日は7MHzも10MHzもコンディションが今一つでしたので、作ろかと重い腰を上げたのですが抵抗の分類だけで飽きてしまいました(笑)

一体いつになることやら・・まあ、その内に作ります。どなたかコレ使っている方はいませんかね??

基盤配置図は200%拡大のA3カラーコピーです。そうしないと見えませんhi


英語のCW QSO Ragchewを見ていると良い刺激になります

2024年02月09日 06時58分06秒 | 今どき無線

You-Tubeには国内外のCW動画がたくさんありますが、やはりラグチュー動画はそれ程多くありませんね。英語を母国語とする人たちでも、ラグチューを楽しめる程度の速度で暗記送受信が出来る人は少ないのかもしれません。

私は英語ラグチューを暗記で送受信出来るほどの能力はありません。でも字幕を見ながら「あっ、ここは取れる」等と楽しんでいます。この動画の投稿主はポーランドの局で、ポーランド語が公用語ですが流暢に英語CWラグチューを楽しんでいる様子が伝わってきます。

そして私がこの動画を好きなのは、この局の動画は共通して光の使い方が上手で雰囲気の良い動画に仕上がっている事です。シャックは超シンプルでFT891だけなのですが良い感じです。このリグはJAよりも海外で人気があるようで、コスパに優れたリグですね。私も欲しいと思ったことがありましたが、この動画でも判る通りファンは相当うるさい様ですhi・・

無線を楽しむ上で欧州は、ちょっと行けば隣国・・つまりDXなので楽しいかもしれませんね・・大変な事も多いご時世ですが・・

こんな動画を見ながら、「さて今週末は、どんな楽しい和文楽チューが出来るだろう??」と考えています。

CW QSO Ragchew G4OBC DE SQ5VCO (30 WPM QRQ Morse Code)