無線の音を考える・・

音といってもHifi-SSBではなく、電信の事です。

圧倒的に多いＣＷの運用を通じて、自分自身もいくつかのリグを所有しながら気まぐれで使い分けていますが、本当にＣＷの音は難しいと思います。単純なシングルトーンだからこそ余計に難しいのだと思いますが、長時間運用で疲れる音・聞いていると眠くなる音・イライラする音など色々ありますね。一般的にはＤＳＰよりもアナログのしっかりした機種の方がＳ／Ｎと共にトーンも澄んでいると言われていますが、どうなのでしょうか・・・・現在我が家のアナログ機は４０年ものですので、あまりに古くて比較の対象にならないですねｈｉ

それでも同じ時代に作られたヤエスとトリオでは全く異なる感触の音を発します（このあたりは設計思想の問題でしょうか？）私の勝手な希望としてはＳＳＢやデジモードを全て排しても良いので、徹底的にフィルター特性やノイズ対策、オーディオ系に至るまで拘った、ＣＷ専用マシンがあればと思うのですが・・・絶対に出ないでしょうね（笑）

私にはアコギのD45と5000円のギターの違いは解りませんが、ＣＷはすこーし解るようになってきました。

↑　美しいD45・・・・でもＦすらまともに押さえられない私には無用の長物（笑）

ＴＲ５２００ forever

当時のローカル局のリグは・・RJX601，TR1200，FDAM3，IC71そしてTR5200でした。中でもTR5200はIC71のパクリと言われながらも井上電気とは一線を画したデザインでブルーのイルミネーションが美しく、憧れの対象でした。現在はアンテナも降ろし、完全にQRTしたTR5200使いのローカル局の家の前を通ると自然に彼のフォネティクスが浮かびます。

そんな美しい女性的なＴＲ５２００も最近手に入れたモノはホコリまみれでガリや離調など、それはそれは悲しい状態でした。そこで意を決して朝４時に起きまして（別に理由もありませんが）解体作業の開始です。今回ばかりはスプレーひと吹きではとても間に合いません。すべてをばらして風呂場で裸のまま一緒にシャワーします。内部は綿棒、歯ブラシ、エアースプレーを総動員した上でいつもの洗浄を行いました。

慎重に作業と調整を進め、ＦＭとＡＭ各１局づつ交信いただき調子を確認します。細部は持ち越しですが実戦でもまだまだＯＫだと思います。

↑　何と糸掛け！！ですよ。素晴らしい技術です。

「わかる」快感を共有したい

無線の楽しみ方には色々なカテゴリーがあるので楽しみ方も千差万別。ＤＸとのラグチューを目指して英会話学校に通う人・・自らアワードのサービスをすることに燃えて移動を頑張る人・・・色々です。そんな色々な中で私の指向は和文ＣＷでラグチューを昔のリグを復活させて楽しむこと・・ですかね。DXも大好きで１ＫＷのリニアを唸りを上げて使うのも大好きですが長い無線ライフでは「それだけ」だと、きっと飽きてしまうと思うのです。

今、これを書きながら比較的ゆっくりの７メガ和文を聞き流しています。いつの日からか、聞き流しで話の内容が多少解るようになりました。この感覚は長い人生の中でも滅多に無い感覚だと思います。・・・「お互い無線を楽しみましょう・・・・」と打っていますね。英会話でこの感覚を目指したものの挫折して・・・「ある日突然、英会話が解るようになるよ・・・」「嘘つけ！！」と思っていましたが、こういう感覚を云うのかと今、思っています。決して和文だけを賛美するつもりはありません。しかし和文ＣＷには和文モールスが解る快感＋ＣＷだから自作や古いリグのレストアもOK+移動運用でも釣竿に自作ＱＲＰなリグでもOK等々色々な要素で楽しめるチャンスが一杯です。

最近、私のローカル局が和文にデビューしました。きっとこのローカル局はＤＸ＋和文でこの先もずーーっと無線が楽しめるでしょうね。あなたも如何ですか？

 

休日の終わり方・・

金曜日の夜は、やってくる2日間の休みに期待を寄せて「あれも・これもやりたい!!」と毎週考えますが、大体は半分位の事柄をこなすだけであります。もっと時間が欲しいな・・・明日からまた1週間か・・などと思いながら今、ラジオから懐かしいエンゲルベルト・フンパーディンクが流れています。ラジオと言っても聞いているのはラジオ・ニッケイなのでFR101を使っています。

このＦＲ101は2年ほど前、50MhzのＳＳＢで初交信したＯＭとの会話で「憧れています」申し上げたところ何と！！「押入れから出したので差し上げます」と突然宅配されたものであります。初交信ですから勿論、お会いしたこともありませんので本当に驚きました。経年から受信を開始するまでには全部バラシで得意の洗浄や各部の再ハンダ・調整を繰り返してここまで来たものです。それにしても仕方がない事ですが、聞く番組がラジオ・ニッケイでそれ以外は全部中国語？なのは閉口します。それでもラジオ・タイランドやベトナムの声などを聴きながら日曜日は終わります。

↓　このアナログなギミックがたまりません！！舞台裏は麦球のオンパレードです。

↓　この赤いボタンＳＷはすべてのFR101の弱点で、途中で引っ掛かります。指で引き戻して電源offします。

2日連続の嬉しい144メガ和文

最近は7メガが多いのですが、昨晩は144メガで３局も和文でお相手いただきました。その最後の１局は何とローカルのIさんです。Iさんとは再開局後に知り合いまして時々、ローカルの飲み会でお会いしていました。「和文をやろう」という掛け声が、私が和文を覚える直接のきっかけだったわけです。たまたま私の方が少し早くデビューしましたがIさんもワッチは良くしていると言っていたのですが・・・ついにデビューの時がやってきたようです。随分強い信号だったので誰だろうと思いましたが、Iさんのコールを確認した時は驚くと同時に嬉しかったですねhi

多分、１年間で新規和文デビューの方は本当に少ないと思います。理由は色々ですが退屈な３か月を乗り越えられた人だけが味わえる至福の時間をIさんも手に入れた訳です。ユックリぎみな信号で簡単な挨拶だけでしたが、これをきっかけに一気に弾みが付けば良いと思っています。このIさん、実はＤＸＣＣの方は凄くて、全エンティティ制覇まであと６エンティティと聞いたことがあります。つまりオナーロールな訳です。オナーロールが時に和文でラグチューとは相当カッコ良いと思います。

次に今晩は、何気に１４４メガの電信を聞いていますとＣＱホレで２エリアが聞こえます。このあたりから静岡県は時々聞こえますので冷静に呼んだところ、何と相手から送られてきたＱＴＨは三重県津市でした。その距離350Km・・・もちろん和文でＱＳＯです。弱いながら終始安定しており驚きました。144メガは以前にも書きましたが電波伝搬的にはとても興味深いバンドでEuでは完全に国際バンドなのですが日本では何故か・・誤解されているバンドです。7メガの様にＳメーターが元気よく触れる訳でもなく、時にノイズレベル以下まで落ちる長い周期のＱＳＢにハラハラしながら和文を送る・・・あーー無線だ！！というわけですｈｉ

貪り読んだ古いＣＱ誌

１９６４年のＣＱ誌を貪るように読みました。出来れば、自作の真空管送信機と水晶で7メガ和文をやりたいなぁと思う最近です。和文の場合は長時間ＱＳＯですのでＱＲＰではお互いにストレスが溜まりますから出力は10W以上で球は・・6146とか2E26・・807などが良いと思っています。受信機は取り敢えずメーカー製でいずれ挑戦・・

この号には「スタンバイ回路」の工夫などという今では考えられない企画もあったりします。スイッチは絶対にシーメンスキーと決めています。いつになったら実現するか解りませんが和文が私に非効率なノスタルジーHam-Lifeを教えてくれたような気がします。

↓たっ高い!! 当時TX ＲＸ合計で50万円・・・ＩＣ８８００は安いのかもしれない・・・

 

暑い時こそ・・・

最近、運動不足ぎみです。さらに私のシャックは薄暗く、朝から照明を点けるほどで、まあ夜の雰囲気の部屋であります。

ユックリと無線を楽しむには良いのですが、外の光を浴びてみたくなったりします。そこで今日は自転車にて近所の公園までひとっ走りします。目的は運動ですが、折角ですから先日の出張でも活躍したハンディ機を前かごに入れていきます。昔はこの前かごにＲＪＸ601があり、本当にモービル運用していましたが現代ではこんなにも小型になりました。

平地の公園ですから期待もしておりませんでしたが、到着してＣＱを出せばローカルより声が掛かり、ダイヤルを回せば遠く長野周辺の移動局がガツンと聞こえます。ＧＰとはいえ自宅のタワーに上げたアンテナでは呼ぶことさえしない（飛ぶことが解っているから・・・）わけですが、ここでは事情が違います。結構真剣に腕を伸ばして高さを稼ぎコールします。コールバックがあっても手の位置を変えたりしながら信号強度を確保したり・・・正に非日常を楽しみました。今度は６０１を入れて来よう・・・

 

FT101の再調整

復調したFT101ですが、やはり・・たまに送信中に周波数がふらつきます。いずれもＣＷフィルターの範囲内ですので迷子になるという訳ではありませんが、こういうものは気になりだすとキリがありません。もう一度すべてのケースを外して１から再調整です。どうも原因はVFOへの安定化電源とＶＦＯの信号経路であることは確かな様ですので重点的に確認します。ＶＦＯの６Ｖラインは再度デジボル・・？（何てことない、ただのデジタルテスター・・・といっても４０年前には一般アマチュアは持っていない測定器？？）で正確に６．０Ｖに修正します。そして送受信を繰り返し電圧変動を確認します。更にクラリファイアーのスイッチは外して洗浄を実施し、クラリファイアー関係の再調整を実施します。後はマニュアル通りですが各部電圧の調整やトラッキングを実施しました。

結果は好転しまして、約１時間の和文ＣＷでのラグチュウーにおいてもモニター受信機から流れる自分の信号に違和感はなくなりました。まあ、今回もパーツの交換なしですので再発の可能性も高いと思いますが暫く使うこととしました。それにしてもトラッキングやら中和など、ずい分久しぶりにやりました。古いリグなのでトラッキングのトリマーなんぞは手を加えたくないのですが・・・触っただけで「ポロ」っと取れてしまいそうで気が重い作業です。最近はＱＳＯの前に毎度、こんなことをやっていますねｈｉ・・・それなりに楽しいですが・・・

CRK-10 FUN to QRP7003KHZ

作りました。基盤の主要パーツは実装済みですので難しいことはありませんが・・・本当にこれでＱＳＯできるのかしら・・・と半信半疑でした。しかし電源を入れた瞬間・・これは楽しいぞ!!という期待感が広がるリグですね。

動画では相手局が聞こえませんが、ＣＷ好きな人はみんな耳フィルターを持っていますので何とかＱＳＯ成立であります。時間帯とコンテストの関係からＱＲＰは厳しかったですが、また楽しみたいと思います。それにしても・・凄いな中華リグ・・・

CRK-10 QRP7003KHZ

最近、少し変化が・・・

英語の習得で昔から、「聞き流すだけで6か月後には、あなたも英語をマスター」というフレコミの教材がありますが、効果が無いのは1億人が証明しているのに今でも購入する人がいるらしいですね。和文ＣＷや欧文ＣＷも全く同じで、ただ聞いているだけでは効果がありません。やはり体で覚える・・・つまりは恥をかかなくては覚えない・・・ということを最近、体感しています。

以前は他人の和文QSOを聞き流していてもサッパリ??でしたが最近、頭の中に言葉が流れている自分に驚いています。未だ、すべてではありませんが「あれ?聞き取れている」という感触を実感した時の嬉しさは格別のものです。さらに縦振りを使うようになって、以前ならば手打ちの符号は全くと言ってよいほど解読不能でしたが随分解るようになってきたのは驚きであります。

以前、あるＯＭからＱＳＯの中で「複式が取れないなら複式を練習すれば取れるようになりますよ」とアドバイスを頂いたことがありました。なるほどそういうことかと最近、気が付いた次第です。

遊びで試した複式は・・・・全然符号になりませんｈｉ・・・そこには自分が全く取れずに苦労する舌足らずな符号がありました。

つっと・つっと・つっつとつー・・・とっ＿＿＿つーつーつー・・・この符号だよ取れないのは・・・あーー自分も同じ符号を打っている！！

出張先で触れ合った伊万里市各局～ありがとうございました。

久しぶりに1泊での出張でした。九州は大雨「未だ経験したことの無い大雨・・・」でしたが幸い、このエリアは木曜日は曇りでした。泊りがけ出張なのでRIGを持参しようか迷っていたのですが、今回はＶＸ７に５０メガ用の長いホイップを試用しました。

木曜日の夕方、仕事を終えホテルへのチェックイン前に近くの公園駐車場でEスポ狙いで51MHZ-FMでCQを出します。まあ、無理だろうと思っていましたが、何とフルスケールでコールがあります。聞けば市内の方でお相手もまさか51メガＦＭで1エリア／６が聞こえるとは思わなかったということで、楽しくＱＳＯが進みます。Eスポを狙ってくださいとファイナルになりまして、何度かCQを出していますと再度呼ばれ、「来ましたよ」ということでアイボールＱＳＯとなりました。私と同年代の方で、何とＪＡＲＬの支部長の方でした。

暫しの歓談の後、ホテルで食後に144メガを聞き、2局の方とＱＳＯ。更に翌朝は430メガで1局とＱＳＯが出来まして、本当に驚きであります。今まで出張先にハンディー機を持参することはあっても殆どＱＳＯ出来た事がありませんでしたので、今回も諦めていたので大満足であります。聞くところでは、やはり地方の無線人口は激減しており、この2日間でＱＳＯ頂いた各局もお互いに知っているとの事でした。それにしてもアクティブな伊万里市各局ありがとうございました。・・・・でもEスポの51メガＦＭで1エリアとやりたかったなぁ・・・

18メガでも和文が聞こえる・・らしい・・

先ほどまで１４４メガで横浜のOMと和文でラグっていましたがＨＦ和文の話題で、OMは１８メガでも和文ＱＳＯをしているとの事でした。今まで、WARCバンドは興味は有りましたがアンテナも無いことから聞くことも滅多に無い状態でした。どうしてもＤＸ狙いの印象があり、どうせ出るならフルサイズ・モノバンド以外は対象外でしたが国内・和文ならばダイポールでも大丈夫そうであります。一度試してみたいと思いました。

なんだか和文専門局の様になってきましたが、ＤＸ狙いは２８メガなので秋までは各バンドで和文ＱＳＯが楽しめればと思います。和文をやるようになって、国内ＱＳＯは、やはり和文ＱＳＯに軍配が上がるような気がします。ショートＱＳＯも可能なので出来れば７メガＱＲＰも和文で色々な情報交換をしたいのですが・・・

CRK-10 CWトランシーバ・・・・5K円の快楽は・・・

今、5000円があるとお父さんはどういう使い方をするでしょうか・・・

マッサージも良いし、居酒屋で一杯、休日の回転寿司で家族とランチ・・・平均的お父さんの使いみちです。なんと私はトランシーバーを買いました。

中国製の7メガモノバンド・単一周波数ＣＷ専用のキットです。頒布にて結構、楽しまれている人も多いようです。このリグはAYUをイジリながら、あるOMのブログを覗いてリンクに気が付きました。良心的なサイトにとても好感を感じて、速攻でポチでした。前夜祭として今日はAYU+TS820で7003khzで数局のQSOをして気分を高め、これからの1週間で色々と情報収集してニタニタしながら来週、組み立てます。お父さんたちの平日は厳しい生存競争があるので無線で生存競争(=パイル)はちょっと・・・という気分です。ハンダの匂いを嗅ぐと癒される自分は、自作派ではありませんが完全に中毒ですね・・

High Speed Telegraphy Transmission

High Speed Telegraphy Transmission

イヤー凄いです・・何がって、髪の毛の長くきれいな女の子たちが真剣にキーに向かう姿は、絶対に日本ではお目にかかれません。暗語送信の練習ですが、凄い手さばきであります。なぜ欧州ではHSTTという競技が老若男女に受け入れられているのか不思議ですが・・1ヶ月くらい、こういう特訓を受けてみたいと思いますね・・・もちろん彼女たちと一緒にhi

FT101復調・・・関係部位を洗浄

先日、送信中にVFOがフラフラする現象を発症した101ですが、昨晩色々と調べました。一番怪しいのはＶＦＯの電源である6Vラインでしたが特に異常も見られませんでした。全体的にCやRの経年劣化は有る筈ですが、交換をしていくとイタチゴッコになる可能性と共に全体のバランスが崩れて別の故障が出る可能性もありますので・・というか私はレストア・マニアではないのでパーツの手持ちもありませんhi

一応、6Vラインの調整VRやクラリファイアー回りのスイッチ、VR類を全て洗浄すると共に基盤のパターン面やソケット類も洗浄したところ復調しました。過去、FR101、TS520なども結局パーツ交換せずに「洗浄」と簡単な調整で復活しています。元々、完全ジャンクを購入しているわけではありませんので、各パーツの致命的損傷はありませんでした。むやみにコアやトリマーをクルクル回すよりも確実で安心なレストアです。

そんな101で昨晩から今朝にかけて３局の方にお相手頂き、延べ２時間以上の和文QSOをしました。もちろん少しずつQRHがありますがこの時代のリグは新品もそうだった筈ですので、むしろ楽しめますね。相手局も「あっ!!今動きましたよ」なんて・・楽しんでくれていると良いなと思っています。

それにしても本当に通信している気分になれるひと時です。