明るく楽しい無線の「時間ですよ!!」・・こちらはJF1LXO

今どき、珍しい「無線趣味」
たのしいぞーー

私の100日戦争・・国内電信級陸上特殊無線技士(備忘録) その2 ( 2/4)

2024年02月29日 10時44分38秒 | 今どき無線

100日戦争というのは先のOMとのQSOから試験日までが概ね100日だったという事です。

私の100日前の状況としては「和文の符号は旧字以外は知っている」という状態です・・そうでなければ日頃QSO出来ません(笑) 聞いた感じでは24WPM位の印象でしたので。書き取り練習は額表付きの電報形式で25WPMで行いました。

11月(1か月目)

過去の経験から解っていたのですが、自分のダメ加減に愕然とします。とにかく書けないし追いつかないのです。そして1字落とすと後がボロボロになってしまい完全に自信喪失状態となりました。頭では解っていても指先に命令が届かず、頭からの命令とは無関係の文字を書いてしまったり判読不能な字が多くて、とにかく自己嫌悪に陥りました。この1か月間は「ヤッパやめようかな」と何度思ったかわかりません。

そして、受信中にも色々な雑念が湧き出して (ガソリン入れなきゃ・・腹減ったなぁ・・終わったらCQ出そう等々) 集中に水を差す有様でした。

12月(2か月目)

依然としてダメです。それでも平易な文章・・「こども新聞」や「随筆」などは何とか書き取れるのですが、完璧には程遠く、外来語や外国の地名とか外人の名前等が入ってくる新聞記事や伝記の様な文章になると歯が立たない状態でした。文章の種類によって出来不出来が出るのは、結局のところ受信能力が中途半端な証拠です。

1月(3か月目)

受験票も来てしまったし、半ばやけくそ状態でした。先月までは書き取った後の自己採点すらしない状態 (知るのが怖かった) でしたが、1月からは自己採点をするようにしました。もうやけくそです(笑)。文章のつながりなんて考えずに聞こえた符号を反射的に書くようにしました。当然、減点の大きな誤字のオンパレードですが・・後半は誤字・脱字はあるものの意外??にも書けている答案もチラホラ出てくるようになりました。

符号が解っていて、速度を落とせば書き取りできるならば自己採点はあまり意味がないと思います。

2月(最後の10日間)

完璧とはとても言えませんが「あれ??!! 書けるよ」という状態が多くなってきました。早朝や酒を飲んだ後はボロボロですが・・それでも、ようやく土俵に上がった様な感覚になりました。もう、後は神様・仏様です。

当日

試験は午後4時からですが、いつもの様に早朝練習を16通 (2日分) 行いまして、朝10時には家を出て(現地までは約60分ですが)電車の中ではヒアリングだけ・・そして途中下車して「快活クラブ」の個室を使用して電報用紙100枚程度を使用しました。試験会場には別の試験で使用されていた受験者控室がありましたので、そこで試験30分前までひたすら書き続けて、試験場に着席した時も2通の電文を書き取りました。

控室や会場での集中は相当なものであったようで、控室と試験室で各1回ずつ職員に話しかけられたのですが、電文が終了して顔を上げるまで気が付きませんでした。以前の受験時は自分の事よりも他人の様子(電鍵は何?とか、おー自衛隊の女の子だ・・など)の観察が多かったのですが、今回はなりふり構わずでした。

仕事の資格試験の時から励行しているお作法として、試験前にカフェイン摂取とラムネ数粒の摂取も行います。ラムネは今では学校入試などでも必需品の様ですね。とにかく実力とは無関係の事までやろうという気になったのは久しぶりです。

そして試験は1通の練習文と2通の電報文で一瞬で終わります。学科の様な見直しは出来ない試験です。

試験文はあまり覚えていません・・確か・・「送信機の部品などが劣化した場合は電波の質も悪くなるので・・云々・・」あれ??これは送信の方だったかな??とにかく和文電報練習帳に出ているような変な仮名遣い「~チウ、~セウやセンテウさん」は登場しませんでした(笑)

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿