久方ぶりに、外を歩いていても寒いとは思わなかった。
日差しが、春めいてきて、なんだか、浮き立つ。
コンクリートを一面に張った、町中の駐車場の片隅で
ずっと群れて、冬の寒さを我慢していた菫が
穂にいっぱい花をつけている。
誇らしげ。
「どうた、咲いたぞ」と言っているみたい。
でも、このあと、どこに種を落とすのだろうか。
菫色という色が、よく沁みてくる。
日差しが、春めいてきて、なんだか、浮き立つ。
コンクリートを一面に張った、町中の駐車場の片隅で
ずっと群れて、冬の寒さを我慢していた菫が
穂にいっぱい花をつけている。
誇らしげ。
「どうた、咲いたぞ」と言っているみたい。
でも、このあと、どこに種を落とすのだろうか。
菫色という色が、よく沁みてくる。