文屋

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●コンクリートの駐車場のわずかな土に群れている菫が花を誇らしげにつけていた。

2005年04月04日 20時35分28秒 | 日録雑感
久方ぶりに、外を歩いていても寒いとは思わなかった。
日差しが、春めいてきて、なんだか、浮き立つ。
コンクリートを一面に張った、町中の駐車場の片隅で
ずっと群れて、冬の寒さを我慢していた菫が
穂にいっぱい花をつけている。
誇らしげ。
「どうた、咲いたぞ」と言っているみたい。
でも、このあと、どこに種を落とすのだろうか。

菫色という色が、よく沁みてくる。