ぶんぶんトークの会 ~横浜市栄区で脱原発に向けてあらゆる方法を勉強し話し合い行動する会~

本郷台の「SAKAESTA」で毎月第3日曜日に定例会を開いてきましたが、都合により当分の間、会合を見合わせています。

「鼻をつまんで投票」 ――衆院選にどう向き合うか:番外編

2014-12-08 11:59:55 | 日記
東京新聞のコラムから引用します。


「鼻をつまんで投票」  山口二郎(法政大学教授)

 注:イメージ写真(コラムとは別です)

 小選挙区制が採用されて久しいが、いまだに日本人はこの制度における投票の仕方を身につけていないようである。

 小選挙区制では、三位以下の候補者の当選可能性は極めて低くなる。だから、どうしても候補者の数が限定される。たくさんの選択肢がある比例代表制とは選ぶ基準も異なるのが当然である。

 そもそも、自分の考えと百パーセント一致する政策を掲げる候補者を見つけることは不可能である。小選挙区で選ぶ基準は、ベスト(最善)を探すことではもちろんないし、ベター(より良い)を見つけることでさえない。悪くないものを見分けること、あるいは最悪ではないものを見極めることである。

 有権者はそれぞれ脱原発など、最も重視する政策争点をもっているであろう。それに照らして、自分が最も起こってほしくないことを回避するために、最悪の政策を進めようとする候補者を最も高い確率で落選させることにつながるよう、投票先を決める、これが小選挙区における選択の仕方である。

 したがって、日ごろ自分が快く思っていない政党の候補でも、最悪の候補の最有力対抗馬であれば、鼻をつまんでそちらにいれるべきである。

 その臭いがたまらないという読者は、私にご一報ください。鼻をつまむための強力な洗濯ばさみを進呈します。

 ■□続報□■  12.10 03:05

4日後に迫った衆院選に「どう向き合うべきか」についての山口二郎教授のアドバイスは、山口さんの学問の師である丸山真男の「政治においては、最善を選ぶ選択ではなく常に悪さ加減の選択があるだけだ」という言葉に拠るのですね。

で山口さんは「悪さ加減の選択に習熟しなければ日本の民主主義にとって取り返しのつかない破滅を引き寄せることになる」と、今回の選挙における“鼻つまみ行動”のススメの由来について、「05年のイギリス総選挙で、労働党シンパのジャーナリスト、ポリー・トインビーが、イラク戦争などブレアの失政は明らかだが、ここは鼻をつまんで労働党に投票しよう、希望の方には鼻をつまむ洗濯ばさみを進呈すると呼びかけていたのを思い出す。それが小選挙区で政党政治を営んできたイギリス人の知恵である」と紹介しています。(『世界』2015.1月号)

というわけで、早期の原発再稼動にNOの声を届けるために、悪さ加減の選択のご用意を! 山口教授に代わって洗濯ばさみのサンプルを用意しました!(M&M)

   

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