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山と自転車!

唐松沢本谷/山スキー

2010-04-05 | 山スキー
2010年4月4日 唐松沢本谷

風邪がぶり返して体調不良でも楽しい週末がやってくる。気力で出撃。
土曜日は唐松沢を目指した。朝は快晴だったが八方池山荘を発つ頃には稜線に雲がかかり始めていた。
天候は急速に悪化して降雪とホワイトアウト。標高2,250m地点で行動中止、引き返す。
八方池山荘でウダウダ時間を過ごす間にも窓の外は吹雪で5cmの積雪…明日は!
余った回数券を利用して少しゲレンデで指導を受けてこの日は終了。

翌日はどこを滑るか。あれこれ悩み偵察もした結果、今期最後になるかもしれないパウダーを当てるには唐松沢しかないでしょう!ということでDルンゼ行き決定。

明けて日曜は朝から抜けるような青空、約束された一日。
ゴンドラも大賑わい…体調悪いなんて言ってられない、今日は気合で登る。
景色楽しむ余裕もなく、汗飛ばし、ねじり鉢巻きでがんばるが…ポン君が重い。
下の樺からはペースを落としての歩行、いつになく胸がゼェゼェしてた。

この日は風も穏やかに。ただ前々日の雨?のためか、これまでのようなパウダーは期待できそうにない。
Dルンゼには破断面が確認され、下部にはデブリが多く出現していた。
この時点でDルンゼは却下。本谷狙いに変更。
唐松山荘までは前日の降雪のおかげで稜線通しでシール歩行可の状態だった。

本谷エントリーポイントに到達し、ピットチェックの結果は20cmの新雪の下にガリガリアイスだが雪は安定しているとの判断で滑走決定。
前回ほどのビビりも感じることなく、先にエイッとエントリーする。
ワンターンして右から雪がパラパラっと落ちるのに気をとられた瞬間、板はアイスバーンに突入してた。
一瞬の出来事、大転倒。ゴロンゴロン激しく落ちた。
外れた左板で両足を強打するも怪我はなし。右人差し指を突き指してしまった。
気を取り直して、その後は快適パウダー。時々現れるアイスとデブリに要注意だが気持ちよく大回り。
急斜面を一通り滑って振り返ると本谷に描かれた二本のシュプール。
今日も大当たり、最高。



中間部はデブリ多く、場所を選んで滑降。
1,600mまで下ったところでランチをとっていると、本谷、Dルンゼほかから続々と滑り下りてくる。
あっという間に斜面はシュプールだらけに。



さて、今日は二股に車を置いていないので八方尾根に登り返さなければならない。
当初案は傾斜の緩そうな八方山に向けて登るつもりだったが休憩ポイントの目の前に登れそうな沢が一本あったのでそこに取りついた。
これがこの日一番の判断ミスだったか。
シールで登れると踏んでいたが、途中から斜面は氷化。そういえば…前々日雨だった。分かってたこと…見落とした。
シールが無理になったのでブーツを斜面に蹴り込みながら四つん這いで登る。
ここは北面、気温の高い午後でも雪面はしっかりと固い。
落ちたら危険、というほどの斜度ではないが、落ちたくないので余裕はない。
数十メートルをなんとか凌ぎ、ようやく岩場のテラスに這い上がってアイゼンを装着し一息。
谷を隔てて不帰二峰が素晴らしい。



今日は唐松沢を滑り終えてからが核心になってしまった。
ここから稜線までも四つん這いやら、重い担ぎやら…久しぶりに苦行とも思える登り。
稜線に辿り着いた時は既に日は傾き寒風が身にしみる。
再び板を履いて、さぁ麓まで急ぎましょう。
振り返ると不帰の岩峰に今落ちようとする太陽、白馬三山に西陽が差しこみドラマチックな夕暮れ。



営業終了後の八方スキー場に邪魔してギタギタのこぶ斜面をポンツーンで滑る、疲れる。
咲花ゲレンデに下りた時には17時30分になっていた。営業終了後にすみませんでした。

下山後の感想は…完全燃焼。
そのまま二股に下りれば、、、そうでもなかったかもしれんけど。
この日の唐松沢は登り、滑り、登り返し…どれも本気。
やっぱ完全燃焼の一言に尽きる一日でした。お疲れす!

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