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山と自転車!

鹿島槍ヶ岳冷池山荘ちょっと北の東面?/山スキー

2010-03-28 | 山スキー
2010年3月27日 鹿島槍ヶ岳冷池山荘ちょっと北の東面?

爺ヶ岳西沢狙いで朝5時15分に行動開始。天気は下り坂なので午前中が勝負です。
3月末というのに気温が低い、氷点下10度。
前日に降雪があっただろうから今日も上部のパウダーを期待しての出発だ。

西沢出合で林道を離れて沢に入る。
快晴、低温、新雪、稜線は雪煙が舞っているが沢の中は無風で静寂。
今日は「当たり」か?胸が躍る。

しかし…



進むにつれて、沢いっぱいにデブリが確認できるようになってくる。
先週の「西穂沢」と同じ感じぃ~。
やはりこういう地形は3月が一番「ハズレ」の時期だったか。テンション急降下。

西沢がこの状態なので、北側の赤岩尾根を越えて北股本谷の左股?を狙おうかということで、とにかく赤岩尾根上部まで登ることにした。
でも天気の崩れが早く、いつしかガスに巻かれての登高。さらにやる気ナシ。
陰気にガスが包むなか、カモシカが赤岩尾根の崖を上がっていた。カモシカの鳴き声を初めて聞いたが…やはり可愛くなかった。

気温は低いし、太陽は無いし、雪は降り始めるしで、体が冷える。
尾根まであと100mくらいのところで休憩していると、にわかにガスが切れ始めた。
青空。これなら稜線まで上がって、北股谷の様子も窺える。俄然やる気上昇で全開ハイクアップ。

そして赤岩尾根に登り上げると、そこには想像以上の景色が広がっていた。
鹿島槍ヶ岳の山腹の真白な斜面、雪質が西沢のそれとは明らかに違う感じがする。
狙っていた谷も良さそうなのだが…前方、冷池乗越の北方に一際雪深く白く輝く斜面が目に入る。
今日はこれじゃないかな、と思ってkobaさんの方を見ると…ニタニタしながら「あそこ良さそうじゃない?」と言っている。決まり。



冷池山荘の少し北側、そこまで1時間くらいで移動。稜線は西風が強く今日も目出帽の出番、まだまだ山は冬の厳しさだ。

雪に埋もれた冷池山荘を越え、エントリーポイントを探して布引山方向にも歩いてみたが、手前の谷の方が滑り応えありそうなのでそちらで。

天気が崩れる前に滑り始めなければならない。ガスに巻かれたら終わりだ。
飯なんか食ってんじゃねぇぞオーラが出まくってたが…僕、腹へってフラフラです。
ピットチェックしてる間にこっそりパンを貪ってるところ見つかっちゃった、ごめんなさい。



雪庇から一段下ってスキーを履く。斜度はきつくないけど雪が固い。
先々週の唐松沢本谷みたいな感じの雪。
苦労しそうだ、えいやっでドロップ。

板に乗れずに姿勢が安定せず、乱れまくりの滑走。
もうちょっと斜度があったらダメかも、こんなんじゃイケません。
沢が狭いので、ちょっとスピード出すぎるとボウルの縁に乗り上げての無理やりターンが続く。
続いてエントリーしたkobaさんは、今日も完璧に滑ってた。勢いあまってぶっ転んでたのも積極的な滑りの証、僕みたいにしりもちついてる場合じゃない。





沢は中間部で傾斜を増して喉に突入する。
そこは一人ずつ確認しながら慎重に通過。
かなりの傾斜、怖くはないがスキー操作が難しい。小規模な雪崩も誘発してヒヤッとした。

そこから下はデブリ帯で疲れる。
北股本谷の合流部に出ると、鹿島槍方面へのドデカイ谷が広がる。
そのスケールは圧巻、まさに今ビッグマウンテンの懐に立っている感じだ。
滑り下りてきた斜面も見える、なかなかスリリングで難しいコースだったが、面白いラインだった。
雪質が期待外れだったものの、とにかく安全に下れたのでよかった。

ここから巨大堰堤を二、三越えて下山口へ、途中山屋さんがテントで夕餉の準備をしていた。
西沢の出合で林道に出ると、あとは駐車地点まで林道滑走、あっという間に無事下山。
デブリの西沢で終わってしまうところを、赤岩尾根越えで別次元の斜面を当てた一発逆転の一日でした。
エントリーまで登り8時間。ちょっと疲れた?

翌日は少し天気が崩れて雪予報…このところ山も仕事も余裕なしでお疲れ気味です。
シーズンはまだまだ続く、ここらで一日休みましょう!ということで日曜の予定はキャンセルして帰宅決定。(帰宅で正解、一夜明けたら身体オモイオモイ)

三重に帰ってくると、あっちこっちでロードバイクの姿が。
もうそんな季節、桜が咲いてます。

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