TREK&RIDE

山と自転車!

黒部源流山スキー 3日目

2011-05-08 | 山スキー
5月5日(3日目)
黒部五郎小舎~五郎沢~岩苔乗越~水晶小屋~岩苔小谷~岩苔乗越~三俣蓮華岳~黒部五郎小舎(五郎沢まで水汲み一本付き)

2時頃寒くて目が覚めた。今回ダウンジャケットを忘れてきてしまった…
おまけに、日焼け止めを忘れてきてしまい…2日間日焼け止めを塗らなかったら顔面がヒリヒリと痛み出した。
これが大失敗、のちのち散々な結果となる。
日の出とともに起床。外はよく晴れていた。冷え込んだわけだ。
今日は単独の方と一緒に源流方向へ行ってみることに。
6時15分出発。五郎沢を15分ほど下ると黒部川に。
朝の祖父平は素敵な雰囲気。振り返ると黒部五郎岳の東斜面がこれまた素敵。なかなかいい斜面なのだ。


黒部源流に向かって、正面は鷲羽岳のよさげな斜面。

9時05分。岩苔乗越。
出発時には、まぁ東沢でも覗ければいいか、くらいに考えていた今日の行動予定だが、まだこんな時間。
水晶岳に行ってみますか、ということになった。
乗越から水晶岳へ稜線を伝って行きたかったが、西向きのトラバース斜面がカリンコリンの氷面。
ここは先行者2名にならって、一旦岩苔小谷へ下ってから沢を登り上げることにした。
先行の方が築いてくれたステップを使ってアイゼンで稜線へ登り返す。
この区間で1時間ほど費やしてしまう。
稜線歩きも結構時間がかかる。水晶小屋で先行者2名と挨拶。
ここから眺める水晶岳山頂は近いようで、よく見ると難しそうなルート。
山頂の先にあるカール状の地形を覗いてみたい、滑ってみたいと思ったが、今日は少し時間が足りないようだ。


山頂はまだまだ先…

山頂は諦め水晶岳西面を岩苔小谷に向かって滑り込むことにした。
稜線から雪が繋がっている沢を見つけ、ここからドロップ。
斜度はそれほどきつくなく、雪もゆるんでいて楽しく滑ることができるよい斜面。
ちょうど中間点にテラスがあって200mずつ計400mの標高差を楽しめた。
岩苔小谷の広い沢を登り返すと12時20分に再び乗越へ。


乗越から振り返る。右手が滑降した斜面。

さ~て、もうあとは黒部源流を下って五郎沢で水を汲んで小屋に帰るだけか、と思っていたら、三俣蓮華岳行こうよ♪の声。
おっと想定外!
天気はいいし、時間の余裕もあるし、じゃ行きますか!ってことで三俣へ。
源流の谷は広くてかっ飛ばすにはいい斜面だった。
しかし三俣小屋方向へトラバースしているあたりから急にシャリバテが…
今回2泊の予定でギリギリの食糧しか持ってきていなかったのを3泊+予備日のつもりで食い繋いでいる。
一日の行動食はパン1個とゼリー食1~2個程度なので、もうお腹ぺこぺこ。
加えて同行するOさんは脚が速いので三俣山頂までの登りはホントきつかった…


昨日滑りたかった斜面。いい感じです。

14時08分。三俣蓮華岳山頂。天気はすこぶる安定している。360度の大展望だった。
昨日気になった北東斜面が、やはり面白そう。
しかしこの空腹では再び登り返す力も残っていない。山頂から北西側にデッカイ斜面がある。ここを滑って黒部川に降り、五郎沢を登り返すというルートも取れますが…今日はしんどい、またいつか。
三俣の山頂から稜線ルートで黒五小舎へ。昨日滑った大斜面を今日も気持ち良く飛ばして小屋到着。
さて、五郎沢へ水汲みに行こか、ってタフですね。
時間もあるので僕も行きますわ…


五郎沢の出合は別天地。でも…

今度こそ帰りはホンマにヘトヘトに…
こんな天気ならもっと食糧を持ってくるべきだった。今夜もパスタ100gと素麺1束で凌ぐ。
二人だけになった小屋でウィスキーを戴く。黒部源流の水で作った水割の味は格別だった。
さぁ、明日も天気は持ちそうな感じです。意外と好天続きの今年のGW。


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1 コメント

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2020-08-05 01:49:51
二人だけになった小屋でウィスキーを戴く。黒部源流の水で作った水割の味は格別だった
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