B-winds(ブレイスの風)

風になりましょう。人を活かし、未来を生かす風に…
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深く知り、深く知ってもらう。

2008-05-18 12:04:46 | Weblog


 OBP(大阪ビジネスパーク)で開かれたITカンファレンス2008in関西。さぞやIT技術を駆使した先端的な企業の集まりだろうと想像していたのですが、基調講演の松下電器さんを除けば、工具、仏具、アパレル、駐車場といった、私達の生活に身近なものを扱っておられる会社の、実に人間らしい事例が次々に紹介され、深い感銘を受けました。

 中でも、京都の仏具会社の小堀進さんのお話には、心を動かされました。

 子供に先立たれた老夫婦が仏壇を購入される。その方は、仏壇そのものではなく、仏壇に手を合わせる事によって得られる心の安らぎを求めておられるのだというのが、小堀さんの基本的な考え方。

 だから小堀さんの会社の社員が最も力を入れるのが、「顧客の事をできるだけ深く知る。」という事。仙台から観光客が来られた時は、一行の次の立ち寄り先である宝塚大劇場や有馬温泉に関する情報も提供し、仙台の方々に感謝されたらしい。

 もう1つは、「自分達の事を深く知ってもらう」という事。例えば、仏壇を作っている現場をHPで実況中継したり、「スタッフの悲鳴」というコーナーを作って、新入社員を含む全スタッフの生の声をHPに掲載したりして、できるだけ自分達の姿をオープンにさらけ出そうとされているようです。

 真の信頼関係を築く上で、これほど重要で、しかも困難な事はありません。私も、相手の方の事を本当に理解したとはいえず、また、理解もしてもらえてなかった事を悟り、愕然とすることがあります。しかし、それは、すべて自分の責任なのです。

 「深く知り、深く知ってもらう。」その為にどんな事があろうとめげずに努力を重ねる。それが、これからの時代に最も求められていることではないか・・・・。その事を私は小堀さんに教えられました。

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