ホリスティックライフ in 世田谷

都会の中の田舎に住み、ウキウキ、ワクワク楽しく暮らす。
キーワードは、ホリスティックライフ。

さだまさし『アントキノイノチ』

2009-12-10 18:08:21 | 最近読んだ本
さだまさし『アントキノイノチ』(幻冬舎)

遺品整理屋のキーパーズをモデルとした小説。
会社名は「キーパーズ」ではなく
「CO-OPERS」(クーパーズ)となっていて、
社長名も「吉田」ではなく「古田」。

微妙に違っていますが、遺品整理屋の仕事内容としては、
小説仕立てとはいえ、十分すぎるほどに伝わってきます。
何年も前からキーパーズのブログは愛読しているし、
吉田社長の著書も読んだことがあるので
衝撃的な内容に驚くことはさほどありませんが、
それでも小説であるためか、
ある意味、リアルに表現されています。

著者がキーパーズで相当取材を重ねた上で
書き上げていることがよく分かります。

主人公はある事件をきっかけに高校を中退、
心の病にかかり、世間との接触を断っていたが、
父親の勧めで遺品整理屋で働き始める。
時には壮絶ともいえる現場で働く先輩社員の
毅然とした「格好よさ」を目の当たりにして、
自分でも仕事に打ち込めるようになり、
心が徐々にほぐれていく。

高校時代の「事件」も織り交ぜて、
ストーリー展開としても非常におもしろく、
また、考えさせられるところも多々あり、
とてもいい小説だと思いました。

ミュージシャンとしての才能を
十分すぎるほど持っているのに、
作家としてのこれほどの才能も開花させているのには
舌を巻いてしまいました。

それにつけても。
遺品整理屋です。

いらないものはどんどん捨て、
本当に必要なものだけ持ち、
常に整理整頓を心がける……
改めてその重要性を感じましたね。

アタマで分かっているだけでは意味がありません。
行動に起こさないと。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「八十路(やそじ)にて は... | トップ | ホ・オポノポノを求めて神戸... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

最近読んだ本」カテゴリの最新記事