12月19日午後に開花したサトイモ科コンニャク属の「ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻)」。計測では花序の高さ148センチ、仏炎苞の最大直径(幅)58センチとのことだっだ。通常は開花して2日後には枯れ始めるがこの株は花と葉が同時に成長するという世界でも2例目の珍しいタイプ。葉の成長に養分を取られたためか仏炎苞は大きく開くことはなく3日過ぎても状態はほとんど変化しなかった。23日に付属体(中央下部の茶色い部分)に元気が無くなり横の葉に寄り掛かるようになり、25日午前2時50分に真ん中から折れ曲がった。開花は数年に1度なので今回は蕾、開花、そして枯れ姿と3回ここ神代植物公園を訪れた。我が家からは自転車で片道20キロの道のりであり、この観察のために往復40キロを3回こなした。40キロのうち17キロは以前参加していた府中多摩川ハーフマラソンのコースで勝手知ったる道。遠くには富士山も見える。
ウリ科アマチャヅル属の「アマチャヅル(甘茶蔓)」。日本全土の野山に生育する多年草で雌雄異株。当地では緑地や公園で良く見掛けるが草刈りやヤブガラシなど他の植物の繁茂によっていつの間にか消滅していることが多い。去年は長沼公園や長池公園で見ていたが今年はそこでは見られない。写真は小山内裏公園“内裏池”付近のもので記録のために撮っておいた。
松木えのき公園に植栽されている「クロガネモチ(黒鉄黐)」。モチノキ科モチノキ属の常緑高木だが写真の株はほとんど落葉しているように見える。常緑樹でも少しずつ新葉と旧葉を入れ替えているが、ここまで落ちているのは珍しい。その原因は斑点病や黒紋病などの考えられるようだ。冬に殺菌作業を行えば復活するようだが、果たして公園管理者そこまでやってくれるかどうかはわからない。