goo blog サービス終了のお知らせ 
goo

アワブキ

 多摩川と秋川の合流点の南側に標高100~270mの香住丘陵(八王子市丹木町)があり、戦国時代の1521年(大永元年)に武蔵守護代の大石定重がここに滝山城を築城しその後北条氏照が拡張、改修した。氏照は1584年(天正12年)頃に八王子城に移ったため滝山城はその時に廃城となったという。香住丘陵は東西に長く北側は多摩川に浸食された急峻な断崖があり、南側は谷戸が入り組み複雑な地形になっている。今でも遺構の本丸、中の丸、空堀、土塁、曲輪などが多く見られ保存状態が良いので城郭ファンには人気の城跡のようだ。1951年(昭和26年)に国の史跡に指定され大部分は都立滝山公園として今に至る。園内は自然にあふれておりサクラやツツジなどの花木やスミレなどの野草が多く生育している。
 私はゴルフや軽井沢方面に行く時には圏央道あきる野ICを良く利用していたが、その際には滝山街道を通っていた。しかしこの城跡を訪れることはなく、この日、意を決して我が家から往復約30キロを自転車で走ってみた。もちろんこの時期は草木の花は全く見られなかったが中世城郭の傑作を十分満喫できた。豊かな植物相の雰囲気は良く分かったので来春のサクラやスミレの頃にまた来てみよう。
 写真は滝山城跡の山道で見られる「アワブキ(泡吹)」の冬芽と葉痕。アワブキ科アワブキ属の落葉高木で本州~九州の山地に生育している。5月頃に枝先に白い花を咲かせ遠くから見ると泡がかぶさったように見えるとか、その材を燃やすとブクブクと泡を吹くことなどが名前の由来になっている。
コメント ( 12 ) | Trackback ( )

イボタノキ・1~果実

 大塚公園外周に植栽されている「イボタノキ(疣取木・水蝋樹)」。モクセイ科イボタノキ属の落葉低木で北海道~九州の山野に自生している。5~6月に枝先に総状花序を出し白い筒状の花を咲かせる。やや楕円球の果実は核果で直径7~8ミリ。イボタノキは幹にイボタロウムシが寄生することから名付けられておりそのイボタロウムシの分泌する“いぼた蝋”はロウソクなどの原料になった。
コメント ( 8 ) | Trackback ( )